ルチル9月号掲載、日高ショーコさんの『アンチロマンス』第8話のネタバレあり感想になります。
雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の【8話】は【アンチロマンス1】に収録予定です。
今回はちょっと短めでしたが、とてもイイ感じになってきましたね★
周防は自分の気持ちに鈍感で気付いていないのかな・・・・ 一緒にいたいと思っている周防ですが、柿谷が「ここを出て行く」というのと、「戸和田」さんの名前が出てきたのでちょっと気持ちが乱れました。
イイ感じの乱れで( ´艸`)ってなりましたヨ。
驚いた柿谷のメガネがズレるのですけど。。。こういう細かな描写が好きです。
アンチロマンス8話 ルチル9月号
掲載P数 | 14P |
満足度 | ★★★★☆ |
この雑誌をよむ |
アンチロマンス8話 /あらすじ
- 柿谷から逃げていた周防ですが、話をすることに。
- 周防は柿谷と一緒にいたいと言うけれど、柿谷は部屋を出て行くと伝える
- 戸和田さんのような人をスキになればよかったと言う柿谷に周防は!?
- ラストはキュン場面。
【ネタバレ注意】アンチロマンス8話 感想
今回は14Pなのでだいたいが上にかいたあらすじで把握できてしまうのかな?と思います。
気持ちをはっきり自覚している柿谷と・・・曖昧な感じではっきりさせたくない周防と。。。ぶつかりました。
ただ一緒にいたいと周防は思うけれど、それは自分の事を理解してくれて一緒にいるのが楽だからというのが一番の理由。
このままでいたいと思うけれど、それは自分をさらけ出した柿谷にとっては「卑怯」になるのですね。。。
それにしても・・・長く一緒にいても知らない事もあるわけで。
暫く家に帰っていなかった周防は、家がごちゃっと汚くなっている事にびっくり。
一緒に住んでいる人のことを『おとなしくて優しそうなメガネ?』といつも言っていたけれど、今の柿谷は違う。
部屋は汚いし、帰宅してカバンはドスンと放り投げてソファに思いっきりドスンと座る。
びっくりしているところでさらに驚く事を柿谷から言われます。
ここを出てくから
周防は柿谷から「俺 ここ出てくから」と言われます。
驚きのあまり固まってしまう周防。
柿谷は、急に言われても困るだろうし新しい場所を探すのにも時間がかかるだろうから、暫くの間この部屋の家賃は折半すると言います。
一方的な柿谷に動揺が隠せない周防は。。。 決めるより先に言えよと。
そりゃそうだ・・・。『急に言われても困るだろうし』ってわかってるならなぜ言わない!ってなるけれど・・・
周防だって家に帰ってこないんだからお互い様ですよね(^_^;)
柿谷は、戸和田さんに相談したら早く決まったのだと言います。
「・・・」
「そう お前のキライな戸和田さん」
戸和田さんは周防と違っていつも自分を気にかけてくれる。自分みたいなのは戸和田さんみたいな人をスキになれば良かったと・・・
「俺のことをちゃんと見てくれて俺に気付いてくれる人を好きにー」
すると、ここで周防が思いっきり感情をぶつけてきます。
脱いで手にしてた自分のコートをまず柿谷に投げつけて・・・
「部屋がいっつも汚ねーんだよ!!」
「お前だって駄目なとこあるだろ!?捨てらんねーし片付けらんねーし 俺たちの場所散らかしてー」
周防は、何でもかんでも溜込んでぐちゃぐちゃでどこに何があるか俺にはわからないと言います。
「・・・俺は 多分俺だって ちゃんとお前のことー」
この場面、最初読んだ時は周防は何が言いたいのかな?ってちょっと考えちゃったのですよね。
部屋が汚いというのと、柿谷のセリフとが繋がるのかな?って思ってたのですが・・
『俺だってちゃんと見てる』って言いたいのかなと。
ただ、『部屋が汚くてためこんでぐちゃぐちゃで、どこに何があるかわかんねーよ』というのは部屋=柿谷の事なのだろうなぁと。
周防は柿谷の気持ちがどこに何があるのか、どう思っているのか解りづらいとここで言いたいのかもしれないなと思いました。
「俺だってちゃんと見てる」と言いたいけれど、見ようにもグチャグチャで溜込んでいる中では見つけにくいってそういうニュアンスなのかもしれません(*^_^*) 違ってるかもですが。
そんな周防に一瞬びっくりする柿谷ですが・・・このときね、周防のコート投げつけられてメガネがズレてるのですが、その描写がけっこうお気に入りです!
ズレてるとさらにびっくりしてる感が伝わってきます。
さらっとメガネを元に戻す描写も入ってて先生細かいな~って感動しました☆
と話が脱線しましたが・・・ 周防の困ったワンちゃんみたいな顔に柿谷もたまらない気持ちになってしまいます。
(周防)
そう思いながらゆっくりと周防の顔に手を伸ばす柿谷。
そして顔を近づけて・・・唇を重ねます。 周防は柿谷の唇を静かに受け入れるの。
キスした後の周防の反応は・・・まだよくわからないけれど「イヤじゃない」ということでつづくへ☆
感想まとめ
今回読んでいて、面白いなと思ったのは周防の反応でした。
今までなんとなく気付いているけれど気付かないふりをしてきた周防。
そうすればずっと一緒に居られると思っていたからかもしれません。
でも、自分から離れていこうとする柿谷とキライな「戸和田さん」の名前が出てきて感情が爆発!
そのシーンがすごく好きです。
アンチロマンスが始まった時に周防のモノローグを思い出しました。
2話目ですね。
わかりやすい周防に対し、柿谷はわかりにくいんです。
今回もエレベーターにのりながらも(今は何を考えてるんだろう・・・)って思ってますしね。
冒頭で、何も言わないから何も変わらないフリをしていた、黙っていてもわかりあえるなんて全部ウソだと周防が思っていて。
柿谷にしたら周防の行動などはすべて解りやすくて「逃げてる」と思うけれど、周防にとっての柿谷ってほんとわかりにくいから黙っていてもわかりあえるっていうのは確かに無理だろうなぁって思います。
今回はお互い気持ちをさらけ出せたのかなってちょっと前進したような気がしました。
短かったけれど、周防の感情が爆発したあとにシュンとなって・・・その顔を見た時の柿谷の顔とかたまらなくキュンキュンしてしまって。
面白かった。。。。
次号でも読めるかな?と予告を見たのですが次号には掲載ナシです。
次が読めるのは早くてルチル1月号!?!?わお!!!ちょっと1年早すぎる・・・・。
ということでアンチロマンス8話の感想でした。
ジワジワ変化していく感じがたまらないです♪
初心者さんにも感情の変化というか関係の変化が丁寧に描かれているので読みやすい作品だと思います。
これは早くコミックスになってくれないかしら。。。
丁寧さはほんと日高ショーコさんだなぁって思います。
同居してるから関係を変えたくない、でも変えたいみたいなところがやっぱり読み手としてはじれったさもあって超面白い!ってなります☆
あと!今回の表紙・・・周防カッコイイ!!! ルチルは表紙のイラストがクオカードでもらえる全サと、今回は小冊子の全サがありますヨ。
ルチルレーベル創立23周年&ルチル文庫創刊14周年企画
5月~7月に発刊される文庫orコミックスの帯に応募券がついているようです。コミックスしか読まないのですが、『肩と指先 (2) 』(富士山ひょうた)は予約しているのでこれで応募できそう☆
執筆ラインナップに小鉄子さんやひょうたさん、日高ショーコさんのお名前もあったので♪
ただ、小説の描き下ろしも一緒に小冊子になっているので漫画だけ!という人にはどうかな・・・という小冊子です。
漫画も小説も!という人にはすごくgreat!な小冊子ではないでしょうか。 気になる人は是非雑誌を購入してみてください。※電子では応募はできません。
電子書籍
ルチル
日高ショーコ おすすめ作品