ビーボーイゴールド2022年6月号に掲載、【緑土なす 2話】のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の2話は【緑土なす1】に収録予定です。
王族は血族しか愛せない、という特殊な世界。そして力も有していることからこの先が気になります。
1話では、病で他の王族がいなくなり自分一人だけになってしまった王様。その王様には実は兄がいたのですが、兄は行方不明でその兄を探しているという感じでした。
アシ(足弱)がそのお兄さんなのかな?という感じで1話が終わってたので今回はどうでしょうか。
今回のビーボーイゴールドは、この緑土なすが表紙☆そしてポストカードも付録としてついてきてました。
緑土なす 2話/ビーボーイゴールド2022年6月号
掲載P数 | 26P |
満足度 | ☆4 |
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3分でわかる☆緑土なす2話のあらすじ
アシと対面した王。そして彼はすぐさまアシに惹かれていくことに。
王族には異能がある。荒廃した大地を緑土となしたその力。
しかし、他の王族も・・・3度の奇禍に遭い、彼は最後の王となってしまった。
そんな特殊な血族に仕えて守護する灰色狼というのがいる。
彼らは、アシは間違いなく陛下の兄であると感じお世話をすることに。
しかしアシは山の暮らしに慣れている身。王宮での暮らしには慣れることはなく、日に日に弱っていってしまう。
豪華な食事が受け付けないらしい。
口にするのは野菜や果実・・・そして自分が掘り当てた芋。
王はそれを聞き、心を痛める。やせ細っていくアシ同様、王も痩せていく。これには理由があり、どうやら絶食をしているらしい。
すると王がアシの元へお味噌汁を運んできた。
懐かしい香りに思わず茶碗を取り啜り出す。
山の茸に似ているというアシに、ふるさとから取り寄せたのだという王。
そこからアシのご飯は彼の好むような食事に。
やっと暗い表情も和らいだところで・・・王はアシを抱きかかえ寝床へ。。。
陛下ではなく名前を呼んで欲しいという願いに・・・『レ、シェ レ、シェイヌ』と口にするアシ。
王はこの上なく喜ぶ。そしてアシを抱きたいと口にする。
しかしアシは、このような事は夫婦しかも男女でしかしないものでダメだと頑なに拒否。
王は、我々王族は男とか女だとか兄弟であることすら関係なく、求めるか求めないかだと言う。
その言葉にアシが怒り、王を殴ってしまった。おぞましいここから出て行くと言い、自分は兄ではない、血族狂いの王族になった覚えはないと嫌悪するのだった。
2度とオレに姿を見せるなと言うアシの言葉に、王は酷く悲しみ・・・抑えていたものが爆発してしまう。
王はアシに覆い被さり・・・・
【ネタバレ注意】緑土なす2話 感想
最後はイタタタタ・・・ですね。こういった痛そうなのは苦手で・・・しかもアシの気持ちが伴っていないから尚更。
ここからどう二人は幸せになっていくのだろうか?という気持ちにすらなります。
でも・・・このエピは何が何だろうと足が現王の兄である、という証拠という意味での描写なのだと思います。
王族は血族しか愛せない。
現王がアシを抱く。
これは何よりの証拠なのだという事なのでしょう。現に灰色狼の人もラストの場面でアシが兄のラフォスエヌであると確信しています。
王都の食事になれない足弱
これは確かによくわかる。ずっと山で育ってその味になれているし、それが食料だったので・・・急に豪華なものが出て来てもびっくりしちゃいますよね。
素材の味を好む傾向にあるようなので、色々と調理してあるのは苦手みたい。
日に日に弱っていく姿がちょっと不憫でしたが・・・
王の兄であるアシが、自分とは随分とかけ離れた暮らしをしていたことに胸を痛めるレシェイヌがね・・・。
彼にとっては宝のような存在なのですよねアシは。
自分も絶食して色々と彼のために考え行動する姿は結構好きです。
食事があえば、あんなに表情も変わるのだなぁ・・・と読みながら思いました。
レシェイヌと呼んで欲しい
ふるさとの食材のおかげでアシの表情も明るくなり、出されたものも口にするようになると・・・
王はお酒を勧めます。それを飲んでみたアシは・・・飲んだ事がなかったのかな?という反応。
チョコレートを口にしてもやはり初めての食べ物で口には合わず。。。。
それを王は口づけしてアシの口の中のチョコを食べます。口づけにはあまり抵抗なかったのが不思議(笑)
『これ、甘い、より、痛いほど、濃い、な・・・???』
と笑顔で語るアシを見て、王は愛しさを爆発させます。
抱きかかえ『・・・ああ・・・大好きです・・・』『ラフォス わたしのラフォスエヌ』と言うと、自分の名前はラフォスではないというアシ。
陛下、というと・・・『わたしも陛下ではない レシェイヌ』と名前を呼んで欲しいと願うと・・・
アシは『レ、シェイヌ』と呼ぶの。
このときの王の表情がね。ずっと孤独だったのだろうなって思いました。
本当に目の前に兄がいるという嬉しさなのか・・、もう誰にも名前を呼ばれることなどないと思っていたのに呼んでくれる人がいる、という事の喜びなのか。。。
涙を浮かべていてぎゅっとなりました。
良い雰囲気になったかな!?と思ったら・・・この後が(T^T)
血族しか愛せない王と拒絶する兄
レシェイヌは兄を抱きたいという。
しかし、アシは・・・それは夫婦でしかも男女でしかできないものだと言います。レシェイヌは・・・王族は男だとか女だとか兄弟であることすら関係ない、求めるか求めないかであると言うと・・・
一気にアシの表情が変わります。
これは・・・育ててもらっていた老人の言葉が洗脳のように頭に入っているから。
異能の王家は血族狂い。緑土をおさめる王室の身の毛もよだつ悪癖・・・
【足弱!王族は美しい毛皮をまとった獣だ!】
自分は兄ではない、血族狂いの王族なんぞになった覚えはない!と強い口調で話し出て行くというアシ。
『・・でていく 二度と王都へ、くるか』
山へ帰って前の通りに暮らすといい、そして二度と姿をみせるな、と強い拒絶の言葉を発してしまう。
その言葉でレイシェスの中で何かがプッツンしちゃった感じです。
アシを逃げられないようにし、そして彼に覆い被さるレイシェス。
アシの悲鳴が聞えるのに扉が開かないと焦る灰色狼たち。
レイシェスが力を発揮している事から、もうどうにもできないと悟ったのか・・・医者と湯殿の用意をさせて出て来るまで待つしかないようです。
そして彼らは・・・
これではっきりしたと感じます。
アシこそが3歳の時に行方不明になったラフォスエヌであると。
こんな形で証明だなんて・・・ちょっとアシが不憫です。このシーンがこの作品で一番嫌なシーンでありますように(T^T)
なんでしょうね、自分も王族であるのに庶子だから血族には惹かれないという事なのでしょうか????
王族だったら血族に惹かれるはずなのですが・・・
アシの中には本能よりも強い洗脳のような言葉が残っているようで、血族狂いの王族、獣という強い拒否反応があります。
あの老人は何者なのでしょうね。
アシが兄であるならば、その老人は育ての親ではあるのですが・・・山には王族を嫌う人がいるということなのでしょうか。
感想まとめ
ちょっとアシの表情が和らいだかな?と思ったところで・・・イタタタタなシーンでした。
レイシェスも最後の最後までは本当にアシのために色々とやってきたのが解るだけに・・・辛い。
強い拒絶を感じた事で抑えていたものが爆発しちゃったのでしょうね。
しかし・・・無理矢理ということは、ここからまた振り出しどころかだいぶ後退することになりますね・・・二人の関係は。
どのようにレイシェスがアシの気持ちを回復させて、恋愛にもっていくことができるのか、楽しみではあります。
小説の表紙をみるからに、・・・2巻からむちゃくちゃ幸せそうな顔しているので。。。期待しています。
はぁ、最後に苦手なシーンがきてびっくりしました。
3話はビーボーイゴールド2022年8月号に掲載予定です。
小説は新刊が電子で配信されてましたね!
緑土なす(5)祝祭の残り香にひたる<電子限定かきおろし付>【イラスト入り】
読みたいような・・・マンガを楽しみにしたいような!?!?
でも最近、小説は色々な補完ができるのでコミカライズの小説を読むようになりました(≧∇≦*)
止まらなくなってしまって、だいぶ困るので・・・小説はほどほどにしないとダメですね(笑)
しかし・・・この緑土なす、けっこうな長編なのですね。。。。長いつきあいになりそうです☆
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