イァハーツ2023年1月号に掲載、ヨネダコウさんの【囀る鳥は羽ばたかない 50話】から気になったシーンを考察していきます。
考察といってもけっこう妄想とかそういうのが入っているのでご注意ください(笑)
見当違いな事も書いていたりするので、こういう読み方してる人もいるのか~~くらいに思っていただければ幸いです。
50話のネタバレ記事を書くにあたって、かなり時間がかかってしまった理由が・・・引っかかるところがあって全然進まなかったのですよね(-_-;)
単にあらすじ書いて感想書いて。。。でもいいのですけど、性格的に気になったらとことん入り込んでしまって迷路から抜け出せず(-_-;)
やっと自分なりの答えに辿り着いたのでほっ。
ということで!さっそく考察していきましょう。
まず50話のあらすじ・感想に関してはこちらを読んでくださいね!
50話のネタバレ感想【囀る鳥は羽ばたかない 8巻50話】あらすじ・ネタバレ感想/イァハーツ2023年1月号-ヨネダコウ 衝撃的な『チカラ』
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考察はここから
囀る鳥は羽ばたかない 50話/矢代の心情【これはかつて俺が望んだー】を考察
50話11Pに出てきた矢代の心情についての考察。
【そうか これはかつて俺が望んだー】というので1巻のカットが描かれていました。なぜこのシーンが?とちょっと思ってしまったので、このカットが描かれた事と、この心情についてワタクシなりに考えていこうと思います。
今回考えるにあたって、
- なぜ今回矢代の心情と共に1巻の場面が出てきたのか
- 矢代が望んだもの?とは何なのか
をポイントとしてあげておきます。正直、1巻の場面が出てくるとは思わずびっくりしたのですよね。
二人のターニングポイントというか、重要なのは5巻だとも思っていたので、今回のような展開になった時に出てくるのは5巻の2人だと思っていました。
「かつて望んだー」は・・・なんでしょうね。1巻の頃に戻りたいとでも思っているからこそ思い出したものなのか何なのか。
本当に意外すぎる場面が出てきて驚きと共に・・・混乱しました。
なぜ今回急に1巻・1話の場面が出てきたのか
まず、この【そうか これはかつて俺が望んだー】という心情が出てきた場面について振り返ってみようと思います。考察に関しては本編を読んだ後にまた見に来て下さるとうれしいです。
先生の絵でその場面を読むとまた違った感想や考えが浮かぶ人もいると思うので・・・・。ということでここは読んだと仮定して考えを書いていきますね(⌒∇⌒)
場面に関してですが、百目鬼に腕を押さえられ拒否するけれど半ば強引に下を脱がされて指を入れられている、という感じです。
百目鬼のやり方を見ててもそこからは愛情はあまり感じられないのが悲しい。
でも無情にも・・・百目鬼に触られるだけでも達してしまうという矢代(´;ω;`)ウッ…
ここね、きゃは~((ノェ`*)っ))タシタシってなれる人もいるかもしれないけれど、個人的には悲しいな~って思った場面でした。
だって・・・百目鬼は矢代のイ〇ポの事知らないのですから。だからこそ「井波とやったばかりなのにもこんなになるんですね」に加えて「どうしようもない」って矢代の身体の事を言うんですヨ。
事実がすべて明らかになった時に大いに反省しなさいよ~~~~~~~~!!!!ってちょっと思ってます(笑)
でもこのあたりは井波の痕跡を消したい?上書きしたい感が百目鬼の中にもあるのかもしれない・・・とも思います。矢代の手首に縛られてたあとを見つけては自分のネクタイを使って縛ってたり???
おっと脱線脱線。そして考察したい場面に続いていくわけですね。
「なぜ俺だと拒むんですか」「こうされるのが好きなんですよね それとも優しくされたいんですか」
そう言われながら百目鬼に身体をどんどん攻められていく矢代が・・・
【そうか これはかつて俺が望んだー】と1巻の二人を思い出している場面につながっていくわけです。
いやいやいや・・・さっぱり何がかつて望んだ・・・なのかわからない~(笑)どうして急に出てきたこの場面。
だって・・・この場面1話ですよ!?まだまだふにゃふにゃなウインナーが朝食ってなってた頃をどうして思い出したのかしら?と。
ということで、矢代がどうしてこの場面を浮かべたのか・・・理由となり得る気になった言葉をちょこっと抜き出しておきます。
- 優しくされたいんですか
- どうして俺だと拒むんですか
- こうされるのが好きなんですよね
「井波とやったばかりなのにもこんなになるんですね」とかどうしようもないとか・・・そんな百目鬼の言動がつながっていることは間違いないのかなと思います。
ここで1巻・1話の場面を振り返ってみます。場面の前後で二人の間にあった言動はこう。
三角さんと飲んで倒れた矢代をおぶって部屋まで連れてきた百目鬼。
ベッドに寝かせて帰ろうとしたところで、「シャクらせろ」と矢代から言われます。いったん自分の身体の事(勃たない)で拒否しようとする百目鬼ですが、矢代は「いいんだよ 勃たねえ方がいい」と言います。
そして矢代の恋愛観についての話になっていくのですね。
男を好きになったことは一度もない、人間に惚れたのは後にも先にも一度だけだと百目鬼に言う場面ですね。
「わかんだろ?俺みてぇな人間にまともなレンアイなんてできるわけねえ」そう言った矢代。
百目鬼のことを高校時代の影山に少しにていると言ったのもこの場面でした。
あとは・・・百目鬼に対して「ヤリたくってしょうがねーって顔すんのちょっと見てみてえな」と矢代が言ったところもありました。
この時の場面が今回が描かれているということは、ここに【かつて俺が望んだー】の望んだものがあるのだろうと考えますよね。
でも正直、読み返しても???ってなってしまいまして。ここで矢代が望んだものってなんだろ???
「ヤリたくってしょうがねーって顔すんのちょっと見てみてえな」くらいですよね。でも、50話の百目鬼を見てみると、ヤリたくてしょうがないって程でもないよねぇ・・・。
ということは、矢代の望んだものっていうのは「やりたくてしょうがないっていう顔」ではないのだろうなと思ったのですよね。
ちなみに、気になったことがひとつ。今回出てきたのは1話の場面だとは思うのですが、そのカットがどこ探してもないのですよね。状況とか服装からして1話の場面だとは思っているのですが・・・ちょっと引っかかってます。どこかあります?そもそも1話ではないってこと?って混乱。あったらこそっと教えてください。
でも百目鬼の手とか、服装とか考えたら1話しかありえないのですよね。
話を戻すと、今の時点では【望んだ】に当てはまるのは「ヤリたくてしょうがねーって顔すんの見てみてえな」ではないような気がしました。
では何か?を考えるのですが・・・
考察①「かつて」という言葉に注目してみる
【望んだ】の後に【ー】があるのが気になりますよね。そのあとに言葉が続くのだろうか?これも1つの可能性ではあります。
この書き方だと、ほぼほぼその【ー】の部分に先生の言いたい言葉が隠されているのだと思うのですが。。。はっきり書かないのがほんとセンセイですよね(-_-;)
色々と考えさせてくれるのは嬉しいですが。。すっきりしない(笑)ちゃんと答えあわせできるといいなぁ・・・って思ってます。まだ倉庫で隠された飛行機に消された言葉も何なのかな?って気になって夜しか眠れません(´;ω;`)ウゥゥ←どこかで見てただ使ってみたかった言葉です(笑)すみません。
「望んだ」に続く言葉も気になりますが、ここで注目すべきなのは「かつて」という言葉なのかもしれない。
【これはかつて俺が望んだー】の前に【そうか】っていう言葉があり、今の状況を矢代なりに整理して「かつて」矢代が望んだものであると納得させているようにも思いました。
率直に感じた印象としては、「今」望むものと「かつて」望んだものとの間には差異がある事のだろうなと思います。
今の状況が、矢代が「今は望んでいない」&「かつて望んだもの」であると仮定して考えてみると、状況と照らし合わせてみると一方的に押さえつけられてする行為という事になるのかもしれません。
昔の性癖???
部下には手を出さないというのがポリシーの矢代でしたが、1話のこの時にすでに百目鬼とどうこうなるのを願ってた?のかしら。
ちょっとこのあたりは1話の場面を読んでも推測でしかできないな。。。って思いました。なのですが、もう少しこのあたりについて考えてみたいと思います。
考察②1話の時点ですでに?
疑問として、今この時になってなぜ1話の二人のカットが?と思ったのですよね。
性的な事の中でこの場面が出てきたということは、矢代は1話の時点で百目鬼に対してそういう行為をしたいともしかしたら思っていたのかもしれません。
とうのも、これは4巻・5巻まで飛ぶのですが22話で久しぶりに百目鬼の膝枕を要求する矢代が描かれています。
そしてここで他の部下よりもかわいい、甘々だというセリフが登場します。
「インポだからってどこか安心しきってたんだよな」
ここから百目鬼が実はインポではなくなっていたという事実を知り、5巻の流れになっていくわけです。
5巻で実はインポではなかったという事実を知った矢代は、かなり腹を立てているのが読み取れます。でも何に腹をたてているのか自分でもよくわかっていないというのが印象的でしたね。
(だって俺は好きなんだ セックスが 男とやるのが)って思っています。でも実際に百目鬼が勃っているのを知って腹が立ってる。
このどうして腹が立ったのだろうか?という事に関してはこちらの記事でちょこっと考察しています。
実はですね、、、この5巻を読むと今の矢代の「拒否」は昔ではありえない事ですよね。百目鬼にも「なぜ俺だと拒むんですか?」って言われているのですが・・・そう、百目鬼だからこそなのだと思います。
他の人と百目鬼は違うから。
矢代は百目鬼に好意があるからこそ、ただの処理のための行為に抵抗があるのかもしれない。
それを踏まえて1話に戻ってみます。
ここで矢代は百目鬼と数少ない恋愛話をしています。そして惚れた相手である影山に百目鬼が似ていると言っている場面があります。
「そういやお前てあいつにちょっと似てるな ・・・いやあいつの高校時代か」(1話参照)
まともレンアイなんてできるわけねぇと言いながら好きな人とは結ばれたことがない矢代。
百目鬼に対しても実はこの時点で抱かれてみたいなと思っていても不思議ではなですよね。1巻後半では百目鬼は好みど真ん中だと認めています。
百目鬼が「俺に抱かれたいと思うんですか?」と問えば、「お前は優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」と。。。でもこのセリフの前に少しだけ沈黙があるので、本心ではないのだろうと推測することができます。
これらを考えても、当初から実は矢代は百目鬼に抱かれてみたいという気持ちがあったのかもしれないと思います。
ただ、この時点では矢代は自分でも酷くされるのが好きだと思っていて、普通のセックスはNO THANK YOUなのは確かですよね。
まぁあの時望んだとしてもそれをSTOPさせることができるものがありました。
そう、百目鬼のT子が役に立たないということ。これが抱かれたいと思ったとしてもどうにもできないという事実であり、矢代の安心材料でもありました。
かつて望んだ、は「優しそうな普通のセックスしそう」な百目鬼に自分の嗜好にあった抱き方されたいと思った事を指しているのかもしれません。
そう考えると「かつて」という文字がくるのはわかる気がします。
1話の時点では百目鬼がどんな抱き方をするのか・・・どんな人物なのかそこまでわかってませんでしたからね。
それにもう矢代は知ってしまってます。百目鬼がどんな風に自分を抱くのかを。だからこそここでの行為は「かつて望んだ」になるのかな?とも思いました。
それともやりたくてもできない状況の事を望んでた、とも考えられるけど・・・。
考えられるんだけれど・・・ぜんっぜんすっきりしないのよねぇ。
1話では恋愛はできないと思ってた矢代なので、そういう行為にも愛だの恋だの要らないと思っていたのでしょう。
そういう気持ちは抜きに見下されながら酷くされたいと1話では思っていても不思議ではないのですけど、このかつて望んだーの気持ちには性行為は入らないような気がしてしまいます。
考察③ここで再び・・・共感?
すっきりしないのでさらに読み込みまして(-_-;)そしてふと浮かんできたキーワード・・・「共感」。
まず1話が出てきたということは、矢代にとって重要な。。。何かしらの始まりがこの部分にあるのだろうなと考えたのですよね。
それを考えたらワタクシのモヤっとしたのがすっきりした気がしました。
どうして1話だったのか?ここで矢代がまず抱いたものは・・・百目鬼に対しての恋心ではなくて「共感」だったのではないかと思うのですよね。
ここも5巻に飛ぶのですが、矢代が「俺はお前に共感してたんだ」って言っています。
この共感は「影山に似ている」というセリフからわかります。「影山に似ている」というところを読むと、そんな影山に恋していた矢代なので百目鬼に恋した!?ってキャッキャしちゃうのですが、高校時代の影山に似ているっていうのがミソですよね。
高校時代の二人の話を読むとわかる通り・・・・影山→矢代は「共感」でつながっていたのだろうなと。
さらに5巻で矢代は「お前は不能でスキモノの俺とは正反対だけれど」と言いながらどこか壊れてるんだと思っていたあいつに似ていたからだと言っています。
でもね、ここで矢代はそれは違ったというのですね。
百目鬼は最初から影山とは違ったと。
「だから俺のことをそうやって見る」
「あいつとは違う目で」
そう言っていましたよね。5巻で初めて百目鬼が自分を見る目が「共感」ではないと理解した場面でした。
それを踏まえて今回の50話の場面を読み返してみます。
あれだけ自分に対して熱い目で見てきていた百目鬼。その百目鬼は今はどこにもいません。
「こうされるのが好きなんですよね」「それとも優しくされたいんですか」と手首は縛られて矢代は百目鬼にぐちゃぐちゃにされていきます。
そういう状況で【そうか これはかつて俺が望んだー】につながっていきます。
【そうか これはかつて俺が望んだ共感】だったからこその1話の場面なのではないでしょうか。
1話の時点では、恋愛云々よりもまず百目鬼が不能であると知って「いわれのない共感」を矢代が抱いたと考えられます。
他の場面ではなく、1話のこの場面が出てきたということはやはり「共感」がキーになってくるのではないかなと。
どういう事かというと・・・
5巻の時点では百目鬼はどこも壊れていなくて矢代をちゃんと見ていたというのはわかるのですが、1話の時点では矢代は百目鬼も影山と同じように自分に対して共感してくれているのかもしれないと思っていたのではないでしょうか。
だからこ「そういやお前ってあいつにちょっと似てるな ・・・いやあいつの・・・高校時代か」というセリフが出てきたと考えるのですよね。
「喋りすぎた・・・寝る」からもなんとなく矢代の共感してほしい、という気持ちの表れが読み取れるような気がします。
そう考えると、百目鬼が「こうされるのが好きなんですよね」「それとも優しくされたいんですか」と言った事で1話を思い出すのもわかるような気がします。
5巻の百目鬼は真逆の対応でしたからね・・・矢代に対して。
完全に「どこか壊れたスキモノ」という扱いをこの50話ではしているので1話の場面が登場したと考えると結構すっきりします。
と色々な可能性を書いてみましたが。。。最後にまとめてみようと思います。
考察まとめ☆矢代がかつて望んだものは何だった?
最初は今の場面で急に1話が登場したことに戸惑い混乱しました。全然記事も書けなくて進まなくて(-_-;)
う~んう~んってドツボにはまりました(笑)久しぶりにノートに気になる場面を書きだしたりして時間はかかったのですが、以前はこんな風に考えまくっていたな~と思い出したりしてました(笑)
さて、まとめになりますが・・・ワタクシとしては最後にあげた「共感」でいこうかな?と思います。
1話の始まりの部分でまず矢代が百目鬼に対してどう感じていたのか?を考えると・・・
恋や愛よりも「共感」がまず来るような気がしたので。
要は・・・今回の百目鬼が高校時代の影山と同じようにどこか壊れた寂しい人間のように自分を見ているという事を感じて思い出したのではないかな?と思います。
もっと百目鬼の目がギラついているとか、その目から好意があふれ出てるとかそういうのが感じられればもっと違う考察になったかもしれませんが、百目鬼の言動からはちょっとそれらは感じられず。
「かつて」望んだものなのですが、
5巻で「俺はお前に共感してたんだ」と言う前に「俺とは違うんだな」って言っており、矢代の中では自分と同じように百目鬼にも「共感」していてほしいという気持ちがあったのだろうと推測できます。
5巻でそれがいわれのない共感であると悟った矢代でしたが、彼の中では「共感」で結びついている事がけっこう大事な要素だったのかもしれませんね。
パズルを合わせていくと、今回登場した1話の場面が出てきた意義としては「共感」がキーになっていると考えます。
「そうか これはかつて俺が望んだー」「共感」ではどうでしょうか???読まれた方はあの場面どう思いましたか?
今回は、1巻・4巻・5巻を中心に考察してみました。