イァハーツで連載していたハルさんの【東京-臨界点-】が発売されました。
電子配信もすでに始まっており、読まれている人も多いと思います。
今回のお話は、蓮の兄・恭平のお話。
蓮と和真が純愛なら・・・こちらのお話は執着愛。ちょっとだけドロっとしたものがあるけれど、どちらも好きな作品です。
東京-臨界点-/作品紹介
東京-臨界点-/ ちょこっとレビュー
【4月の東京は…】の蓮・兄である恭平と、彼の同級生・神宮寺とのお話。
神宮寺は天才と言われる男。
その男が自殺しようとした恭平を助けたのをきっかけに関係が発展していきます。
実はこの神宮寺と恭平は高校の同級生。
そしてなりゆきでそういう関係になったかと思いきや、随分前から神宮寺は恭平に執着していることがわかります。
何事にも興味なさそうな神宮寺が、恭平のことになるとものすごい粘着タイプになり、そして駆け引きをしていくのがみどころ。
天才なので、こういった駆け引きも計算されての事なのかな・・・なんて思うとゾワっとします。
一方、恭平は・・・わりと屈折しているタイプ。
なので二人の関係は、利害が一致という点を除けば決して仲の良い感じとはいえません。
神宮寺は早くからわりと恭平への矢印は出しているのですが、恭平の方は後半までほぼ。。出ません。
終盤になると、そんな恭平にも少し変化がでてくるのでこれもみどころの一つになっています。
まぁ・・・恭平の場合は自分の成績にしか関心がない両親の元で育っているので、あれだけ「恭平」という人間に執着してくる男を好きにならないはずはないな・・・って思いました。
自分だけを見てくれる存在を誰よりも欲していた男なのではないかなって思います。
蓮と違って「純愛」とはいいがたい神宮寺と恭平の恋愛かもしれませんが、それでもお互いが必要な存在なのだなと言うのは読んでてわかります。
通して読むと、とても引き込まれるし面白かった。
やっぱり・・・神宮寺がいいですよね。あの執着!策士的なところとか!
そして描き下ろし!もう少し読みたいな。。。なんて思ってしまいました。
電子は、電子限定のおまけマンガ(14P)を巻末に収録されているので、今回は電子で読んだのですが(シーモア)・・・
え?ここで終わるの!?って思ったのが正直な感想です(笑)
終わったところからが見どころだし、読みたいのにぃぃぃぃ~!ってなりました。
執着系や、ややダーク系が好きな人にはもってこいの作品だと思うので是非!
【4月の東京は…】シリーズ