こんにちは!スミマセン、だいぶおそくなってからの更新になってしまいました。ディアプラス1月号掲載、志水ゆきさんの『花鳥風月』第51話のネタバレ感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の第51話は『花鳥風月 7巻』に収録される予定です。
吉利谷と財前・一見の過去編に入って早3話目?気づけばもう年末ですね。
幼い彼らがどんな人生を歩んできたか・・・ちょっとずつ明かされてきました。吉利谷はなんとなく家庭環境が良くなかったのだと思えるのですがまさか財前も!?という感じでした。
財前の場合は両親が亡くなってからが大変でしたね・・・。そんな彼の支えがきっと吉利谷の存在だったのだと思います。
花鳥風月第51話掲載 ディアプラス1月号の紹介
花鳥風月第51話の簡単な感想
◆財前の心の支えは吉利谷にだんだんとなっていきそう。
◆新しく親代わりになった人もちょっと変わった人
◆吉利谷の目に焼き付いて離れなかったあの入れ墨の正体は・・・・
注意ポイント
花鳥風月7巻51話 ネタバレあり感想
思うのですが、この過去編は2人の心に秘めた気持ちを描いているとして・・・でも吉利谷はその後は克也に心酔していきますよね?
誰かの特別になりたいと願っていたはずです。(恋とかそういうのは抜きで)1巻~6巻までの吉利谷を読むと、この過去編では特に進展らしい進展は読めないのだろうなぁと。
なら、何がこの過去編で描きたいのだろうか?とそこら辺を最近考えるのですよね。
1つは吉利谷は以前から財前に欲情していた。
2つめは財前の密かな吉利谷への想い。
これらなんだと思います。でも2人の場合は、軽い恋とか愛じゃないですよね。
2人がそれぞれの人生を背負うような・・・そんな半身みたいな感じなのかなって思ったりしました。
その後の吉利谷はヤクザの世界に入り、認められたいと思うような人ができてきますが、きっと吉利谷にとっては財前は克也とは違う場所にいるような気がします。
ただ・・・過去編がどこまで描かれるかわかりませんが、吉利谷は財前からは特別だとかそんな気持ちをくみ取ってないと思うのでどこかで現在に飛ぶのだろうなと。
あと!疑問だぁ~!!!って言ってた吉利谷×財前篇の第1話で出てきた入れ墨!!!予想アタリましたね(*^_^*)
ということは、モノローグは吉利谷→財前だったのだろうと。
それがちょっと今回わかりました。
この過去編の2人は恋とか愛とか、そんなのでは今の段階ではないのでしょうが、結びつきは強いのだろうなと思いましたヨ。
ちゃんと財前→吉利谷も読み取れたように思います。
そういえば・・・財前は相手にも貞淑を求めるって言ってましたよね!
あのツンツンの下は実はすんごい情熱家なのではないでしょうか。
本当は・・・財前はもうすでに吉利谷を背負う覚悟ができているのだと思っちゃったのですが・・・話が飛びすぎかしら。
弁護士になったのも、星川先生という存在もあるでしょうが、やはり私は吉利谷を守るためになったのかなと思います。
とはいっても、財前は吉利谷が色々な女性を抱いてきたのも知ってるでしょうから、吉利谷同様に、それ以上の気持ちを持たないようにしてきたのかもしれませんね。
過去編もいいですが・・・早く大人の2人に戻って欲しいです。
過去にどんな事があったとしても過去は過去ですもん。
現在の2人が重要だと思っているので早く・・・早く吉利谷と財前のLが読みたいです!
叔父さんは子供が大好きなんだ
千尋ちゃんの下着をおろそうとしている叔父さんの姿を見て、家を出る決心をした財前。
家を出て行くとき、叔母さんに会ったようですね。
叔母さんはどうしていいのか解らなかったのかしらね?ちょっとよくわかりませんでした・・・。
黙って出て行くの見送っていいのかな?とかそういうのは思ったりもしますが、でも黙って出て行くのを見送るっていうことは家にいたら危険って叔母さんも思ってたってことなのかもしれませんね。
両親が事故で亡くなってから、引き取ってくれた叔父・叔母に感謝しかなかったのに、叔父が千尋ちゃんに異様に執着を見せ始めそして目撃したあの夜のこと・・・
財前は(千尋には俺しかいない 俺が千尋を守らなきゃ)と必死で歩き続けました。
「ん・・・お兄ちゃん なんで外にいるの?」
眠ってた千尋ちゃんが目を覚まします。
ここで財前は、千尋ちゃんの靴を忘れてきたことに気がつくんですね。ということは・・・起きても下ろすことができない。
そして取りに戻ることもできない状況で心も体も重くなっていくのでした・・・。
(背負った千尋が重い)
(でも下ろせないし 下ろしたくない)
進まなきゃって思っているのに、足が動かない。
「・・・・・え?財前?」
ここで後ろから呼ぶ声が。
振り返ると、そこには吉利谷がいました。
「こんな所朝っぱらから千尋背負って何してんだ?」
って言ってたけど・・いやいやいや吉利谷くん・・・きみも朝の5時から買い物袋をもって何してるんだ?と思っちゃいました。
でもこれには理由があって、吉利谷って一人暮らしみたいですね。(後で出てきます)
吉利谷の顔を見て、安心したのか。。。力が抜けてしまった財前は・・・よろめいてしまいます。
(倒れたらダメだ・・・俺が倒れたら千尋がー)
そう思いながら意識が遠のきます。
すると。。。
『大丈夫だよ真澄』
頭をなでてくれる人がいました。
見上げると・・・そこには亡くなったはずの両親が。
『千尋を守ってくれてありがとう』
離れてもずっと二人で見守ってるからね、だから大丈夫と優しく伝えてくれるお父さんたち・・・・
ずっと会いたかったでしょうね。
千尋ちゃんがいるから自分が守らなきゃって頑張ってきたけど、財前だってまだまだ中学生ですものね。
両親の前で涙を流す姿になんだかぎゅっとなりました。
・・・・
そして吉利谷は、眠りながら涙を流している財前をじっとみていました。
そうそう!倒れたかと思ってたのですが、どうやら吉利谷の家まで自力で歩いていったようですヨ。
お前はすごいな
家では・・・千尋ちゃんたちのためにパンケーキを作っている吉利谷の姿が。
「お兄ちゃん大丈夫かな」
「俺んちまで自力であるいて来たし大丈夫だろ 今は寝かしといてやろーぜ」
すると、千尋ちゃんは吉利谷の家に他の人がいない事に気づきます。
「お家の人は???まだ6時だけどお仕事いっちゃったの?」
「んー? ほら焼けたぞホットケーキ」
そうやって話をはぐらかしました。そしてぼそっと呟きます。
「・・・・親か・・・そういや俺にもいたっけ」
きゃははは 千尋ちゃんの笑い声が響きます(*^_^*)
その声にばっと目を覚ます財前。
「千尋・・・!」
飛び起きてみると・・・そこには笑顔の千尋ちゃんが。
「見て!吉利谷くんが作ってくれたの」
(千尋・・・笑ってる)
そんな財前に一緒にパンケーキを食べようと言う吉利谷。
千尋ちゃんが口に運んでくれました。
笑顔の彼女を見て財前は何かを決心したみたいですね。
「吉利谷 電話借りていいか?」
そして続けて言います。
「吉利谷 お前はすごいな」
「ありがとう」
ここでやっと・・・やっと財前にも笑顔が。
そんな彼を見ながら、先ほどの財前を思い出します。
俺が代わりに背負うから
『おい!財前! どうした!?すげー顔色悪いぞ』
『とりあえず千尋下ろせ』
でも財前は下ろせないと頑なに拒否します。
するとここで吉利谷がいうんですね。。。
「俺が代わりに背負うから」と。
そして彼は財前の代わりに千尋ちゃんをおぶってくれました・・・。
このとき財前は思います。
(あんなに重かった体が一瞬で軽くなり もう動かせないと思ってた足が一歩を踏み出した)
吉利谷の言葉と行動に救われた場面だったのでしょうね。
一人で背負い込んで頑張ろうとしてたけどどうにもならなくて・・・苦しんでた彼にとってはすごくうれしい出来事だったのだろうと思います。
この言葉がこれからの財前の支えだったのかな???とか色々と想像します。
そう思うと「お前がどんなにダメなヤツでも俺だけはお前の味方でいてやる」(5巻)っていう財前ののセリフの重みが・・・増しますね☆
こういう過去の背景を読むと、吉利谷は家族に愛された記憶がないから余計に人の特別になりたいって気持ちが強いんでしょうね。。。誰かに愛されたくて仕方がないって気持ちが実は心の奥ではあるのかな。
と脱線しました。
星川先生登場
ここで星川先生が登場します。
星川先生は財前の父の友人だったようです。
うわぁ~星川せんせーもかっこいいです・・・・(〃・ω・〃)
一人で千尋ちゃんを守るのは大変だったろうによく頑張ったねと声をかけてくれる先生。
財前は、吉利谷の事、そして『俺が代わりに背負うから』という言葉を思いだし、口を開きます。
「友達が助けてくれたんです」
その後は、星川先生が動いてくれたようで、また新しい生活の場に財前/千尋ちゃんは身を置くことになりました。
彫り師 神楽坂茂美
ここから数年後に飛びます。
財前・千尋ちゃんを引き取ったのは、遠縁にあたる彫り師の神楽坂茂美。
「スミでもナニでも俺が刺すのは女にだけだ」
そう話す茂美さん。
吉利谷も財前もかっこよくなってますね!!!
基本フリーダムで干渉してこない彼の元へ、度々吉利谷も足を運んでたようです。
そして、いつものように家を訪ねると・・誰の姿もなく吉利谷は、とりあえず汗をかいたのでシャワーを浴びようと浴室へ。
ガラッ
扉を開け・・・すぐさま目にはいったのは背中の入れ墨。
コレは1話のカラー絵で出てきた、『そこに咲く、毒の花に、俺は恋をした。』とアオリであったあの入れ墨です。
これは!!!財前の背中に掘られたものでした。
「財前! いつの間に入れ墨したんだ!?」
「吉利谷っ」
急に吉利谷が引っ張るもんだから財前は滑ってしまいます。
そして・・・吉利谷が押し倒した格好になり・・・ここで次号です!
感想まとめ
あの入れ墨は財前でしたか!!!そうかな~と途中で思ってたのですが(49話の感想まとめに書いてます)やはりそうでしたか。
一番最初に見た時は吉利谷の背中に入れ墨があるのかな?と思って財前→吉利谷だと思ってたんですヨね。
でも途中で幼少期から背中に傷があったから、入れ墨は吉利谷ではないと。じゃぁあれは誰???ってなったときにまさかの財前!?!?って49話で思ったのが懐かしい。
今回はっきりしてちょっとスッキリしました。
これ、一番最初に読んだ時、「まさか・・・・掘ってもらうために茂美さんのオンナになっちゃったのでは???」っとドキドキしたのですが・・・
いつも読んだ後に感想を言い合うecruさんとお話してまして。
そしたら彼女が吉利谷の「俺が背負うから」にかけてあるのではないのかな?と言ったんです。
それだ!!!って鳥肌立ちました。
今回、二度「俺が背負うから」っていう台詞が出てきているんですよね。それによって財前は救われたのだと思います。
だから、財前は吉利谷の「何か」も一緒に背負おうと決心したのではないでしょうか。
背中に傷があったのは目撃して知ってますし・
でもその傷は、吉利谷は触れて欲しくない傷なのですよね。
そんな彼の傷を、財前は一緒に背負おうとして自分の背中に入れ墨を入れたのではないかとecruさんと話して思いました。
「スミでもナニでもおれは女に~」のセリフから、どうして財前だけ特別に入れてもらったのか気になるところですが・・・(オンナにされてませんように)
財前が吉利谷のために入れた墨だから、より心奪われたと考えたら・・・なんだかしっくりきます。
吉利谷は芍薬の花の入れ墨でその深い気持ちを表して居るのかも知れません・・・。
相手に貞淑を求めるという人は、自分も貞淑でありたいと思う人だと思うので・・・背中に吉利谷への思いを入れ墨として彫り込んでいたなら・・・なんかすごいストーリーになってしまうでしょうか?( ̄。 ̄;)
でも次回はちょこっと吉利谷が欲情して、財前が止めちゃうんだろうなぁ・・・。
「そういう風に思っちゃいけないと思ってた」みたいな事言ってましたもんね。
早く大人になりますように~。。。
ということで、遅くなりましたが花鳥風月第51話の感想でした!
次回お名前がなかったのでお休みでしょうか・・・残念~(T^T)
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