CRAFT vol.78掲載、木下けい子さんの『17』12話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話のネタバレ感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の第12話は『17』に収録予定です。多分・・・『17-卒業-』かなぁと。タイトルも気になっているので発表楽しみです。
12話は有岡が卒業し、先生と生徒ではなくなってしまいます。
接点のなくなった二人ですが・・・ちゃんと二人をつなぐものがあったのだなぁとうるっと来てしまいました。
終始・・胸がギュっとなる展開。ここからは三島のターンになってくると思えるようなエピでした。もうすでに次号が待ち遠しい。この作品が大好きすぎます。。。
せめて・・・この17をイァハーツかアイハーツバンドで連載して欲しかった・・・(T^T)
CRAFT vol.78 17-12話
掲載P数 | 36P |
満足度 | ★★★★★ |
ひとこと | 切ないよぉぉぉ(T^T) |
簡単な感想
- 有岡は浪人、そして卒業。三島との約束も忘れて欲しいと伝える。。。
- 有岡のコトを何だかんだで考えている三島。
- 偶然みかけて動いたのは三島のほうでギュっときた。
- 有岡は距離を置こうとするけど、三島が動いているのが分かるエピだった。
- これからの展開に期待!
注意ポイント
木下けい子作品オススメ①
【ネタバレ注意】17-12話 感想レビュー
今回は三島のターン。有岡が高校を卒業し、先生と生徒の関係ではなくなってしまいます。
ですが、だからこそ動くのかなとも思いました。動かないともう会えないですし何も進展ないですからね。
有岡は言ってた事が何一つ叶えることができなくてちょっと諦めムード・・・・。
今回も切ないといえば切なくて。
だけど、何か空気がかわったなぁという印象は持ちました。
卒業
冒頭から卒業式。
卒業までもっと何かあると思ってたのですが・。。。あっという間に卒業式でしたね。
そして、有岡は大学受験も失敗し浪人生に。
打ち上げに誘われるも、断る有岡。
三島との写真撮影も誘われるのですが・・・それも行かずに帰ってしまいます。
帰り道、「有岡くん!」と名前を呼ばれ振り帰ります。
名前を呼んでたのは三島でした。
有岡を追いかけてきたようです。
「あの・・・ 卒業おめでとう それだけ・・言いたくて」
三島が顔を上げると、有岡は・・表情はあまり嬉しそうにはしてないのですが・・・口角をあげて「ありがとうございます」とだけ言います。
「先生 もういっこおめでとういいですか? 俺・・今日誕生日なんです」
「あ・・それはおめでとう」
「ありがとうございます 今日から俺 生徒じゃないです」
木下けい子先生・・・お上手だなぁというのがね、、、、この時有岡は笑ってるのですけど。。本当に嬉しくて笑ってるようにはみえないんですよ。
なんでしょうね。特にどこかがおかしいってわけじゃないのに本当に寂しそうに笑ってる。。。
それが伝わってくるから切なくて。
そして有岡は最後に言葉を残して去って行きます。
「結局全部ダメだったから約束もう忘れてください さよなら」
気づけばいつも考えている
さよならと言われた三島は・・・どこか気が抜けたよう。
(いつも同じ-・・・ 俺は立ちすくんで 見送るだけ)
卒業式でもらった紅白饅頭をみつめながら「卒業おめでとう」とぽつり。
そして紅白饅頭を食べながら思います。
(おめでとう 今日巣立った君に)
(もう会うこともないだろう)
すごく寂しそうで・・・。
今回、扉絵のアオリが『いつでも君がいる・それが、普通になってた』っていうのだったの。
それとこのシーンが被ってしまいました。
もう会えなくなると感じてからすごく寂しそうで・・・。
表情みてたら、やっぱり三島の中にちゃんと有岡いるんだなぁ~って思いました。まだまだ切ない展開だけど希望ありますね!
プラネタリウムと再会
三島はプラネタリウムを見に来ていました。
(・・・おかしい)
(何百回見ても飽きないはずなのに・・・コレ飽きたな・・・)
こういうセリフからもどこかしら心に変化があったことがわかりますよね。。。
そして、プラネタリウムでは気分が乗らないので次の休みに本物を観に行こうとトボトボと歩いていたら・・・・
見慣れた背中が。
思わず三島は名前を呼び腕を掴んでいました。
「有岡君!」
一瞬時が止まる二人。
「え・・・先生?」
「君・・・こんなトコで何してんの?」
星を見に来ただけだという有岡。
そして「じゃぁ」と軽いお辞儀をして帰ろうとします。
するとまた三島がぐっとカバンを掴みます。
「何ですか?先生」
「星! 観に行こう 今から」
でも有岡は、受験に失敗したから約束はもういいと言ったはずだと言います。ですが三島は「いいから行こうよ」と結局行くことに。
このシーンは消極的な有岡と違って、三島の方がぐいぐいでした。しかも星も「休みに久々に」で今日ではなかったのですが・・・有岡を見たとたんに「星を見に行こう」って・・・
びっくりしました。
おすすめ②
天体観測
三島の運転で目的地へ行く二人。
「合格したらって約束だったけど 君頑張ってたし」
そういって今回の天体観測の理由を話す三島ですが。。「そういうの別にいいのに そんな資格おれにはないですから」と有岡は返します。
微妙な空気が流れる車内。
そして目的地へ到着します。
空を見上げ「すごい・・」と感動する有岡。
「いいだろ?東京からこんな近いトコロでこんなに星が見えるんだよ」
「初めてみた こんなに綺麗な空」
空を見上げながら有岡が話します、
「先生・・・あ・・・もう先生じゃないのか俺卒業したし」
この言葉に三島は目を見開いてびっくりしています。
「でもそれ以外呼びようがないですよね 」
「俺 先生の友達でも家族でも ー なんでもないし」
すると三島が望遠鏡で見てみる?と話しかけます。なんで急に・・・って一読目は思ったのですが・・・
三島の表情から自分の好きなものを一生懸命見せようとしたのかな?って感じました。
三島なりの先生×生徒というのではない何かになろうとしての行動だったのかもしれないと・・・(想像です)
一生懸命な三島をみて有岡は「先生・・・もう大丈夫ですから 心配しなくてももう先生の事困らせたりしません」と・・・
ちょっと前の有岡はきっとすごく喜んで顔にも出てたと思うのに(T^T)
よっぽど前回の三島の行動に傷ついたのかなと切なくなりました。。。有岡の喜ぶ顔が見たいのに( 。-_-。)
でも今回の三島はちょっと違いました。
いつだって一歩も踏み出せない弱虫だ
三島の積極さと有岡の諦めが・・・なんか全くといって違う方向を見ていてうまく絡み合わないデス( 。-_-。)
三島も「もう困らせたりしない」と言われまたも固まってしまいます。というより・・・表情的にはショックに近い感情なのかな????と思いました。
「本当は星はひとりで見るのが好きなんだ だって最初からひとりなら傷つかないし」
「ひとりで大丈夫だって思ってたけどこわいじゃないか」
津田を好きになって何もできなかったのは、傷つくのも嫌われるのも怖かったからだと話す三島。
「俺は君みたいに強くない いつだって一歩も踏み出せない弱虫だ」
そんな自分が有岡をあんなに傷つけて気持ちを踏みにじって謝りたかったという。
その三島の気持ちを聞いて有岡は、
「先生が謝る必要ないです」
「一方的に好きになって あんな酷いことした俺に先生が謝る必要なんていっこもないから」
有岡は「そっか 罪悪感かー・・」そうポツリと呟きます。
そしてそろそろ帰りませんか?と星も見ずに言います。
「今日はありがとうございました」
これが有岡なりのケジメなのかも。合格したら一緒に見に行こうと行った天体観測。
罪悪感から一緒に見に来てもらってもうれしくもないですよね。
でも・・・「今日はありがとうございました」と言った顔は本当に三島を諦めたようなそんな顔で・・・・悲しいなって思ってしまいました。
そんな有岡をみて三島は
(いつもいつもいつも いつも同じ)
(俺は立ち止まって 見送るだけ)
(そんな俺を置いて 君は前に進んでいく)
三島は強く想っていました・・・
(嫌だ)
と。
ここで次号。
感想まとめ
前回から完璧に有岡に対して気持ちが傾いていってるなぁとは思ってましたけど・・・今回はっきりと動いた感じがしました。
津田に関しては臆病で怖かったから何もできなかったと言っていた三島ですが、有岡に対してはいつもだまって見送るだけは嫌だとはっきり今号で感じています。
はじまりは・・・不毛な恋をしてる有岡に自分を重ねながら同情してたところはあると思うのですよね。
ですが、有岡の頑張りや気持ちを実感して絆されていてったのは確かだと思います。
だからこその前回。
どうでもよくないからこそ、突き放すような態度をとったのかなと思います。
ですが・・・望んだはずなのにこうやってはっきりと有岡から距離を置かれてしまって・・・揺れながら自分の気持ちに気づいちゃうパターンなのかな。
有岡に津田の事を話している時点でなんか津田の事は三島の中で過去の感情になったのではないのかな?とさえ感じてしまいました。
いつもひとりで見に来るのが好きだったのに、その場所に有岡を連れてきたことにも意味がありますよね。
三島からこんな動きがあるなんて想像つかなかったから本当に意外で。
有岡のセリフや態度にぎゅってなりながら・・・また素直に喜ぶような・・・有岡が見たいです。
今回は嘘笑いというか・・・感情がほんと見えなくて。
だからすごく切なかったです。
次号はどんな風に展開していくのかな・
また津田は出て来ると思うけど・・・・次出て来るまでに二人(有岡×三島)がくっついてたらいいなぁって思います。
プラネタリウムで見かけたときに三島が行動起している時点で・・・だいぶ萌えでしたよ私的には!
ただ有岡の「困らせない」と決心してから感情を外にださない感じが切なすぎて。
早く赤面してるあのかわいい顔が・・・見たいです。やっぱり素直な有岡が一番魅力的だと思います!!!
ということで!CRAFT vol.78掲載の17-12話感想でした。
次号は速攻1番で読みます!!!!
電子書籍
CRAFTの電子書籍版は2、5、8、11月の1日発売なので今号は11月1日に配信開始です。
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オススメ!!!!木下けい子作品