ダリア10月号掲載、みちのくアタミさんの『レッドベリルにさよなら』第11話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の11話は『レッドベリルにさよなら3巻』に収録予定です。
いよいよ和重と将門の対決か!?と思った前回ですが、今回は師夏のお話になっています。どうして師夏が将門と一緒にいるのか・・・
師夏も可哀想な過去を持っていたのですね。。。
なんとなくですが、最後はこの師夏がキーになるような気がしました。。。。
では早速!
ダリア10月号&レッドベリルにさよなら 掲載P数など
簡単な感想
- 今回は師夏と将門の出会い編
- 師夏には悲しい過去があった
- 師夏が吸血鬼になった経緯や半分吸血鬼の意味がわかる
- 師夏が、昭彦と和重をそっと見ているシーンは切ない。
注意ポイント
【ネタバレ感想】レッドベリルにさよなら3巻-11話
今回、師夏と将門のお話と描きましたが・・・ここで師夏の話が入って来たということは・・・
この師夏がけっこうキーパーソンになるのかなと思いました。
将門とは一緒にいるけれど、今回のストーリーを読んで見ると・・・師夏は昭彦・和重にどこかしらの懐かしさをおぼえていることがわかります。
彼らの雰囲気をかつての大好きだった家族と重ねている様子がわかるので、師夏は昭彦・和重の幸せも願うようになるのではないかと。
将門がどうして和重にこれほど執着するのか・・・は前にちょこっと考えを書きましたが・・・
同じ吸血鬼でありながら、人を傷つけなくないという和重の気持ちに反発するからだと思います。
この気持ちの中には和重に嫉妬する気持ちも含まれているなと感じるので、将門も以前は人間だったのかな・・・と予想したのですが、ここまでは掘り下げて描かれるかどうかはわかりませんね。
もし、師夏が将門の事を好きだとかそういう気持ちがあるのであれば・・・スピンオフで読んでみたい(〃'▽'〃)
では早速!
師夏には外国人の父・日本人の母がいた
師夏がまだ人間だったときのお話。
長崎で住んでた彼は、すごくいいお家に住んでいるのでとても裕福だったのだろうなぁというのがわかります。
父母に囲まれ、愛情たっぷりに育てられたのがとてもよくわかりますよ。
師夏の父は、外国人で急遽帰国するように達しがきたらしく悩んでいました。一度出国したらもう二度と日本には戻って来られない・・・
彼は、師夏と師夏母を一緒に連れて行こうとかけあったようですが、一緒に出国する許可がでませんでした。
「・・・なぁ紫乃 内密に・・・出国しないか」
父はこっそり隠れて国を出よう、心から二人を愛しているからどうしても一緒に国に帰りたいのだと言います。
彼の真剣な言葉に・・・紫乃は彼の手を握り「行きんしょう一緒に あなたのお国へ」と優しく微笑みます。
父も師夏が寒くないかと心配して、9話の昭彦と同じようにマフラーを掛けてあげてたのですね。
こういう事もあって、師夏は昭彦・和重を父母に重ねていくのではないのかな・・・と思います。
引き離された父と母子の運命は・・・
荷物の中に隠れ、出国を試みようとするのですが・・・出国前に妻子の居場所がわからないという情報から荷物が調べられ・・・見つかってしまいます。
そこで別々に牢に入れられる紫乃と師夏。
そして父はそのまま国に帰されてしまいました・・・・。
父親に、母を守るようにと言われてた師夏は約束が守れなかった事、母と別々になってしまったことを悲観し何日も泣いていました。
この牢に・・・何と将門がいたのですヨ。
将門はまぁワケあって捕まってたようですが、彼なら逃げようと思えばいつでも逃げれる感じですね(~_~;)
ここで二人の接点というか・・・二人がどうして一緒にいるようになったかがわかる出来事が起ります。
罪人の一人が師夏に襲いかかってきました。
そして彼はとんでもないことを口にします。
「お前あの女のガキなんだろ?」
「可愛がってやろうってのーのにわめきやがって ひっぱたいてオレらでマワしてやったら大人しくなったがよォ」
師夏は・・・・悲鳴をあげます。
ここで将門が関わってくるのですね。
師夏に襲いかかってた男の首に噛みつき、殺してしまうの。
牢屋の中は大騒ぎ、看守も驚き腰を抜かしてしまいます。扉が開いているので罪人達は一斉に外に出るというゴタゴタに。
そのどさくさに紛れて将門も退散しようとするのですが、ここで師夏に袖を引っ張られます。
「待って・・お母様を助けて!」
「お願い・・お母様を お母様を助けて・・・」
将門は渋々女牢まで一緒に行くことにしました。
そこでみたものは・・・・
紫乃はあの男たちに辱められたのが耐えられなくなったのかどうか・・・はハッキリとは描かれていませんが自ら命を絶っていました。
それを見た師夏は倒れ込んでしまいます。
放っておいても将門自身は良いはずなのに、このとき師夏を家に連れて帰るのですよ・・・将門にもなんか優しい気持ちがあるのかななんて思いました。
半吸血鬼の師夏
将門の家で目が覚めた師夏は、今までのことは夢ではなく現実だったのだと改めて認識し耐えられなくなってしまいます。
優しくて大好きな両親・・・もう二人には会えない。
父との約束も守れなかった・・・自分のせいで母が死んだのだと思った師夏は近くにあった茶瓶?湯飲みの破片を手にし首を切ってしまいます。
(これも師夏がバッと起き上がったときに湯飲みか何かが壊れているのですよね・・・すごく細かいなぁ・・・って感心しました!)
目の前で首を切られ少し慌てる将門ですが、血が吹き出る師夏の首に口を付け・・・吸血します。
吸血後、パチっと目をさました師夏は何が起ったのか理解出来ない様子でした。
「あ・・れ?ぼく生きてる」
「オレがお前を吸血鬼にしたんだ」
「え・・・?きゅうけつ・・・?」
一瞬将門をみて、びくっとする師夏でしたが・・・それよりもなぜ死なせてくれなかったのか!と将門を責めます。
「生きてたくなんかないのに!」
「知るか オレは吹き出したものを飲んだだけだ 邪魔が入って中途半端になったがな」
この中途半端さが、師夏が半吸血鬼になった理由なのですよね。
なぜ中途半端になったかというと・・・物音が気になって部屋に来た使用人に吸血しているところを見られたから。。。
将門は「オレを恨むなら好きなだけ恨め それが前の生きる理由になるならな」と師夏に言います。
これが師夏と将門のはじまりでした。
師夏と昭彦・将門
現在に戻ります。
最後まで読むと、今回のお話は昭彦と和重に会い師夏が過去を思い出したのかな?と思えるような展開でした。
どこかしら、父母と重なるところがあるのでしょうね。
父は外国人・母は日本人。
愛しあっていたのに離ればなれにされそうになって一緒にいるために選んだ選択によってまた引き離されてしまった二人・・・
なんとなく・・・昭彦と和重にも重なる部分がありますよね。
師夏は影から昭彦と和重を見ていました。
彼らは銭湯から出てきたのですが。。。とっても仲良さそうですよ(*^_^*)
そんな二人を見ながら「お父様 お母様・・・」と呟く師夏が切ないです。。。
11話を読んで感じたコト
今回、師夏のストーリーが入ってきたこと、師夏が父母と昭彦・和重をどこかしら重ねてみていることを考えると・・・・
今後師夏がなんらかの形でキーになってくるのだろうなぁと思いました。
例えば、、、将門VS 和重になったとして・・・昭彦はどこかで重傷を負うと思うのですよね・・・・
それを助けるために和重は吸血すると思ってはいるのですが、庇って重傷を負うのは師夏もではないかと思うのですよ・・・
師夏の行動がきっと将門の気持ちを変えるのではないかなと。(和重への執着)
師夏は傷を負ったらそれが致命傷になって命を落としかねないというのはどこかで出てきてたと思うのですが、それはずっとひかかってて。
だからどこかで師夏も傷を負うのかな????と。。。
それはきっと将門を助けるために負うもので、昭彦・和重には幸せになってもらいたいけれど、将門のことも大切な人になっていってたという展開かなぁと。
今回の将門の行動を振り返ってみると、将門は師夏を助けるために吸血したと考えられます。
「オレを恨むなら好きなだけ恨め それがお前の生きる理由になるならな」
これがその根拠ですね。何でもいいから生きろって言ってるように思えました。
意外に将門って師夏に弱いんじゃないかな・・・と。お願いされたら母親のところまで連れて行ってましたし、倒れた師夏を家に連れて帰ったり死にそうなところを生き返らせたり。
ただね・・・私は思ったのですがこの師夏が半吸血鬼じゃなく吸血鬼だったのなら将門がこれほど和重に執着することもなかったのかな。。と。
出会いに関しては、和重の方が師夏より早く出会ってはいるのですが・・・
将門は寂しかったのではないかと。
自分と同じように染まった吸血鬼の仲間が欲しかったのではないかと思いました。だから半じゃだめなのかな・・・と。
あとは同じ吸血鬼でありながら芯があって人間くささの残る和重に嫉妬し憧れてる所もあってムキになっている感じも。
これからどんな風に展開していくのか楽しみですが・・・最後はそれぞれの幸せを見つけてほしいなと思ったりしています。
最後に・・・師夏に関することのおさらいを♪
[topic color="green" title="メモ"]
- 父母から愛情たっぶりに育てられたが、両方を一度に失う。
- 自殺しようとするも、将門に吸血されて半吸血鬼になった。
- 将門に「餌」と言われており、普段も将門は師夏の血を吸血している。
- 半吸血鬼は、年はとらないのは同じだが太陽も平気だし人間の食べ物を食べながら生きる事ができる
- ただし、致命傷を負えば死ぬ
[/topic]
[topic color="yellow" title="疑問に思ったコト"]
- 吸血鬼・半吸血鬼は最初に血を吸われた段階で決まる?
- 師夏が半吸血鬼→吸血鬼になる可能性は今後もないだろうか?
- 半吸血鬼は吸血によって治癒する能力はないのだろうか?致命傷意外は吸血によって治癒が早まる?
[/topic]
師夏がどう関わってくるか、今後も注目して読みたいですね!
ということで、レッドベリルにさよなら第11話の感想でした。
電子書籍
ダリアは奇数月の22日頃に配信です♪
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