CRAFT vol.72より。木下けい子さんの『17』最新話ネタバレ感想です。2巻に収録されるストーリーですのでコミックス派ネタバレ不要な方はご注意ください。
前回の終わりに一緒に星を見に行くことになった三島と有岡。その続きからでした。今回の7話は有岡のまっすぐな気持ちがとても切なくてぐっときました。
三島は津田への想いはまだ変わらなさそうですが、有岡のまっすぐさに惹かれていけばいいなぁって思います。
CRAFTvol.72の表紙は木下けい子さんの17。早くこんな風になればいいな・・・。
17 第7話の掲載誌情報
前回の第6話のストーリーおさらい
6話はこちらを参照してください。
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17 第7話の簡単な感想
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①有岡のまっすぐさにキュンキュンしてしまう。
②三島が有岡に惹かれていくターンになっていって欲しい!!!
③津田・・・邪魔なんですよね・・・・。( 。-_-。) [/voice]
注意ポイント
ふたりきり 夜空を見上げる
もう少し早く気づけばよかった
バスに乗って星を見に行く2人。
降りた場所は公園?でした。階段上の公園から見える星を有岡は三島に見せたかったようですね。
三島も知らない場所だったようで、けっこう喜んでてその三島の顔を見つめている有岡が・・・切ない( 。-_-。)
「星っていいですよね」
「キョーミなかったんだけど もう少し早く気づけばよかった」
そしたら三島とも星の話たくさん出来たりするからかしら。三島の好きなものを自分も好きになりたいと思っていますしね・・・本当に健気なところにきゅんとなってしまいます。
すると有岡は、「先生はどうして先生になったんですか?」と三島に尋ねます。
「教師は全く希望していなかった」
そう三島は答えました。自分は人と接する職業など向いてないしなりたくなかったと。
研究職に就きたかったけど難しくて進路に迷ったのだそう。
そのときに、教師を薦めてくれた人がいて教師になったようです。(津田の事でしょうね・・・)
「それって先生の好きな人?」
「そうだよ」
その言葉を聞いてなんだか切なそうな有岡。
「そろそろ帰ろう 連れてきてくれてありがとう」
お礼を言われ、うれしそうな顔に戻る有岡のカワイイこと!!!三島の言動でほんとうに一喜一憂しちゃうんでしょうね。
有岡は三島を送りたいのでしょうが、ちょっと考えて「先生んちと方向違うからここで さようなら」そう言って帰って行きました・
バスを待っている三島は、一人になりまた涙を流します。
(先生 泣かないで)
有岡の言葉を思い出します。
(ほっといてくれ いつだってひとりで泣いてきたんだから)
なかった事になんてできません
学校にて。
三島は他の先生から生徒の事で相談にのって欲しいとお願いされます。
文系から理学部受験したいとう生徒がいるのでアドバイスして欲しいと・・・。
その生徒というのがなんと有岡だったんですね。
「あきれて何も言いたくないです 僕は」
有岡を目の前にし、そう口にする三島。
「現役は無理でも浪人して一年勉強して受けようと思ってるんで」
さすがに今高校3年生でしょ・・・浪人して1年で間に合うかってのもけっこう微妙な気が・・・でもそれでこそ有岡の本気がわかりますよね。
「甘いよ」
「理系の数学や物理は 君が思ってるよりずっと難解だ」
「一浪したくらいで志望校に受かるとは思えない」
「絶対・・・合格する」
自分に頼られても何もできないという三島。でも、有岡は三島を頼ろうとは思ってなかったようですね。
担任の先生が話しただけで。
「そこまで恥知らずじゃ・・ナイです」
「前にも言ったけど僕たちの間には何もなかった そういう事にしようって」
「・・・・・」
「なかった事になんてできません」
有岡は、三島が自分のことを好きになってくれないからとか、万が一許してくれたとしてもそんなのは関係ないと。
「僕は一方的に先生を傷つけた」
取り返しのつかない事をしたから、それを忘れてなかったことになんかできないと言います。
有岡なりに罪の意識があってそれをしっかり背負っているんですね・・・。
でも・・・
「もういいんだよ本当に その方が僕も楽なんだ」
「大人だから」
「意味がわからない なんでそうなるんですか」
自分に同情しているならいい、自分が悪いんだからと言い席を立つ有岡。
「絶対合格しますから」
「そしたらもう一度 星 一緒に見たいです」
有岡の背中を見ながら三島は思います。
(だって僕は ずっとあきらめて生きてきたんだから)
これは、有岡がしたことも責めることなくあきらめるという意味も含まれているのでしょうが研究者として働きたかったのに(難しくて諦めて)教師になった自分を振り返っていたりするのかなと。
そして津田との事もあきらめているのに、有岡はうまくいかなくてもまっすぐ自分に気持ちをぶつけてくる。
三島って有岡と自分を重ねる事が多けれど、似ている部分と全く似ていない部分がありますよね。きっと有岡の自分と似ていない部分にこれから惹かれていくのかなって思います。
戻りたい あの日の夜に
廊下を歩きながら有岡は考えていました。
(キスしたい 抱きしめたい)
(今すぐ両手で)
(ー戻りたい あの日の夜に・・・)
(そうしたらもう二度とあんな事 しないのに)
17歳の男の子は、自分の感情が抑えられずに行動してしまった事にすごく後悔してもがいているような気がします・・・。大学受験は自分なりのけじめなのかもしれませんよね。
有岡が教師になって教師×教師になったりするのかしら?どうなんでしょうね~なんだかまだまだ終わらない(というか終われないですよね)気がするから何巻までいくんでしょこのお話。
甘々ならずっと読めますけど切ないのは長く続くとツライ~。早く有岡の喜ぶ顔とかみたいです。
なんて駄目な大人なんだ
三島にメールが届きます。
『今夜メシ行かない?』
津田からでした。津田から彼女と色々あって駄目かもと・・・話を聞いて欲しいと書かれていて『いいよ』と返事をする三島。
駅で津田を待ちながら三島は思います。
(心底バカだと思う)
津田が彼女と別れたとしても自分にどうこうというワケではないのに、別れたり駄目になりそうだという事にほっとしてしまうようです。
(友人として頼られる事にすがってる)
(なんて 駄目な大人なんだ)
ここで次号です。三島と津田がいるところをまた有岡が見ちゃうんでしょうか?次号も気になりますね。
次号もお名前あったので楽しみです。
17 第7話をふりかえって&感想まとめ
なんだか大人だ~何て言いながら有岡の方がしっかり前の向き始めているような気がします。
三島がしっかりと津田への気持ちに決着をつけないと始まらないとは思うんですが、まだまだその傾向はないかなぁ・・・。
でも、自分と有岡を重ねる事が多いので有岡のこれからの頑張りに心惹かれる場面って出てくると思うんですヨね。そして自分にまっすぐ気持ちを伝えてくれる彼に絆されていくのではないかなぁって。そうなって欲しい。
2人とも、嫌な経験をきっちりと上書きできるように気持ちが向かい合っていって欲しいな。
木下けい子さんの作品で久々におセンチなストーリーーですよね。なんとか有岡の気持ちが報われて欲しい( 。-_-。)また3ヶ月待ち・・・CRAFT2ヶ月に1回とかにならないかしら。
面白い作品いっぱい掲載されてるから3ヶ月に1回はほんとツライ~。。。
次回は7月発売です。えぇ~年内あと2回(2話)しか読めないの!?!?年内には三島の気持ちが有岡に向かってますように(T^T)