マガジンビーボーイ6月号掲載、緒川千世さんの【やまない不幸の終わらせ方】第3話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の3話は【やまない不幸の終わらせ方】に収録予定です。
ちょっと間があきましたね。カーストヘヴンの連載もあるのでその兼ね合いもあると思うのですが・・続きが気になる!
やまない不幸の終わらせ方 3話/マガジンビーボーイ6月号
掲載P数 | 36P |
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簡単なあらすじ・ポイント
- お母さんが入院し、実家へ戻った清竹
- 米農家の清竹の実家に烏童が行くことに
- 清竹の家族はけっこう個性的?
- 二人の関係を家族に話したいという清竹だけれど・・・・
やまない不幸の終わらせ方
烏童隆之は絶望的だった片思いを成就させ、社会人になっても清竹誠司と恋人関係を続けていた。
この恋を守るために理想通りの自分でいたい。
男同士、家族、仕事、将来――
清竹の実家を訪れた烏童は恋の前に立ちはだかる現実を目の当たりにする。
2人の選ぶ未来とは――。
ネタバレ注意【やまない不幸の終わらせ方】3話 感想
ずっと二人でこれからも一緒にいようと思ったら・・・避けては通れない問題ですよね【家族問題】。
烏童の家族はかなりオープンだったからいいけれど、今回の清竹の家族みたいなのが一般的なものなのかな?と読みながら思いました。
農家だと余計に跡継ぎとか色々な事を考えると思いますしね。
烏童がちょっと切ないなと。
ただ・・・これは烏童どうこうというよりも清竹家族の問題になっていくと思うので、どうなるのかは清竹次第なのかな?という印象を持ちました。
清竹に会いにいった烏童
清竹のお母さんが入院・手術を受けたので実家へ一旦戻った清竹ですが、家は米農家なのでその手伝いもしていました。
稲刈りを手伝っているという清竹に「俺もそっち行って手伝おうか?」と電話で話す烏童。
恋人なんだからこういう時こそ行って手伝いたいと。
そんな烏童に清竹は・・・・それならば頼みがあると言ってあることを頼みます。
その頼まれたものを持って烏童は清竹の実家へ!
スイカが使えなかったり色々とアクシデントはあったものの・・・無事最寄り駅に到着。
そこには麦わら帽子を被って軽トラックで迎えにきてくれた清竹の姿が。
「清竹 なにそのカッコ」
「だから言ったじゃん 今稲刈りの時期なんだって」
「俺浮くかな 気合い入れてきちゃった」
久々の清竹とのやりとりに烏童も嬉しそう(*^_^*)
初めまして烏童です
病院にて。
お母さんの付き添いや面倒は清竹姉がしているようで、まずはお姉さんに挨拶をします。
「誠司くんのお姉さんですか 僕 誠司くんのお友達の烏童隆之って言います」
「あんたが・・・」
「こんな遊んでそうな人だったんだ」
と少しバカにしたような顔で言う清竹姉。そんな彼女に・・・烏童はちょっと苦手意識を持ってしまったようです(~_~;)
「母ちゃん いいもん持ってきたぞ」
そう言って病室に入る清竹。そこには優しそうなお母さんがいました。
「あら誠司 お疲れ様」
「こいつ俺の友達の烏童」
「初めまして 烏童です」
清竹がいつも烏童の事を話しているようで、お母さんは「この人が!?」みたいな感じです(*^_^*)
「随分ハンサムなのねぇ!」
ここで清竹に頼まれていたものが活躍します。
「誠司くんに頼まれてたもの持ってきました」
それは・・お母さんの好きな俳優さんのポスター。彼女はすごく喜びます。
お姉さんが夕食の支度があるのでそろそろ帰ると言うので、清竹もお父さんの手伝いに戻ることに。
「車出してくるから待ってて 烏童もウチで飯食ってくだろ」
「え いいのか」
「今さら」
そう言って烏童の頭い手に置きます。その様子を・・・すごく嫌そうに見ているお姉さん。。。明らかに彼女は烏童の事をよくは思ってい様子です(~_~;)
清竹家族はツンデレ系?
清竹と一緒にお父さんの手伝いをする烏童ですが・・・・
「あの僕何か手伝うことはありますか」
「あーいい いい」
と素っ気ない反応を返されます。
「親父 人見知りなんだ 気にすんな」
すると後ろからは「聖子はどこ行った!」とおじいちゃんが登場。
どうやらお祖母さんが亡くなってから少し呆けが始まってるようで・・・。そして口癖のように「男は働いて読めを養ってこそ一人前」「男をたてる女 献身的な女がいい ウチのばあばはそうだった」と言います。
それを聞いて・・・烏童は正直キツイと感じてしまったようです。
清竹は色々とフォローはするのですけどね(~_~;)
お肉を買い忘れたから買い出しに行こうと烏童を連れ出したり。
まぁ・・・読んだ感じはお姉さん・お父さんは人見知りというか、外部の人間にはあまり心を開かないタイプかなと。
清竹はお母さんに似てるのかな~という感じです。
その覚悟はしてきた
出掛けた時、清竹はある場所へ烏童を連れていきます。
「あったあった ここ 子供の頃見つけた 俺の秘密基地」
「来て」
そういって烏童を抱きしめます。
「やっと二人きりになれたな」
「おま///」
キスをする二人。照れる烏童がかわいい♡
ここで清竹は、烏童の事をきちんとお父さん・お母さんに紹介しようと思うと言います。
「いいかな?」
「うん その覚悟はしてきた」
二人の気持ちは強いけれど・・・・・
誠司はまだなの?
数日後、花束を持って改めて病院へ行く二人。
「俺が先に行くな」
「ん」
病室へ清竹が先に入ります。烏童は・・・扉の所で待ってる感じ。(見えてません)
「なぁ この前きた奴のことどう思う?」
清竹はお母さんに尋ねます。
「ああ あのハンサムな 礼儀正しくてほんと良い人よねぇ」
それを聞いて嬉しく思う烏童。
「実はあいつ」
そう清竹が話を切り出そうとすると・・・お母さんがその話を遮ります。
「そうそう さっき岡田さんがお見舞いにきてくれたの」
その方の息子さんが結婚したようで。そして来年には子供が生まれるとのこと。
「これを期に二世帯住宅建てる予定だそうよ」
そう言いながら涙を流します。
「誠司はまだなの?いい人いないの?」
いつ死んでしまうかわからないから、早く孫が見たいと言うお母さん・・・
それを聞いてた烏童は・・・病院からいなくなっていて・・・。
別れて欲しい
タクシーも通らない道を一人歩く烏童。
そこへ・・・軽トラックに乗ったお姉さんがやってきます。
「乗りな 電車間に合わないよ」
「いらねーっす」
「逃したら次は2時間後だよ」
結局車に乗った烏童。
するとお姉さんは・・・
「付き合ってんだろ 弟と」
「・・・・」
「女の勘なめんなよ」
そして清竹とは別れて欲しいと言います。
それは当事者が決める事で、そういう偏見は時代遅れだと烏童は言うけれど・・・・
「ここはあんたが生きてる場所とは違うんだよ」
世界が変わろうと、時代が変わろうと、この世の中には変われない人がいて清竹の周りはそういうものでできているとお姉さんは言います。
烏童にはすぐに別の良い人ができるだろうけど、うちの親には誠司しかいない「誠司に捨てさせないで」と。
帰りの電車に乗りながら、烏童は涙を流していました。
(俺はヒーローにはなれない)
(愛した人が愛するものを 多分愛せない)
まとめ
清竹にはメールを送っているのですが・・・切ない(T^T)悲しいですね。
でも、お姉さんが言ってたことはわかる気がしました。
田舎なら尚更なこと。
それは誰が悪いというワケではないと思います。清竹のお姉さんだって、言葉はキツイけれど彼女なりに家族の事を守ろうとしている。
だからこれは・・・・お姉さん酷い!とかは全く思いません。
そこから清竹がどのような答えを出して、二人でどんな結論を出すかだと思っています。
イイ方向へ向かうように頑張らなければいけないけれど、清竹は優しいからどうするでしょうね(T^T)
このまままた数ヶ月!?と思っていたら!!!
次話はマガビー7月号で読めるとのこと!嬉しい。。。早く読みたいです。
あと1話・2話は多分切ない展開になるとは思うけれど、ここはたくさん苦しんで悩んで答えを出す場面だと思っているので・・・ちゃんと見届けます!!!
二人には諦めずに頑張って欲しい★
電子書籍
そういえば・・・電子書籍で【終わらない不幸についての話】はもう読めないのですね(~_~;)リブレさんでまた新装版とか出るのかな?と予想はしているのですが。。。今のところは読めなさそう。
私は紙で持っているのですが、二人のエピは【終わらない不幸についての話】が一番好きなので・・・。いつかまた電子でも読めるようになるといいですね!