b-boyオメガバース2月号、3月号に掲載のakabekoさんの【少年の境界3巻】15話・16話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の15話・16話は【少年の境界3巻】に収録予定です。
別々の記事にしようと思ったのですが、今回も2話分まとめて感想を書いていこうと思います。
16話目で泣いてしまいましたよ。本当に切ない。記憶を無くしつつある倫ですが・・・何か対処法があるのかそれともこのまま忘れながらも幸せに暮らしていくのかですね。
こういった抑制剤に焦点をあてていくオメガバース、すごく視点が面白いと思いました。
少年の境界 15話 b-boyオメガバース2月号
掲載P数 | 24P |
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15話の簡単なあらすじ・ポイント
- 病院で診察を受ける倫ですが医者が酷い!
- 倫の記憶が無くなり始めてから大我の愛情深さがよくわかるように。
- 副作用よりも効果
- 薫の頑張り処がやってくる!
【ネタバレ注意】少年の境界15話 感想
今回は大我・倫と薫・ゆかのどちらも登場していました。
大我は倫を連れて病院へ行くけれど・・・お医者さんもオメガには対応が厳しくてイラっとしました。
ゆかが忘れる事、色々な事を自分のせいにしていく姿が切なくて。それを優しく包み込む大我が思った以上に愛情深くてギュっとなります。
大我は本当に倫を大事にしてるし大好きだよって伝えたいですね(T^T)
どのくらいの早さで記憶を失っていくのか今のところよくわからないのですが・・・なんとか薫の対応が間に合ってほしいなと思います。
ただ、、、、薫が躍起になってる副作用情報の改訂ですがこれから服用する人にとってはとても重要事項にはなるのですが・・・
それが倫の症状を改善する何かになるか、というのは今のところは薄そうです。
そういった重要な情報が載ることでその副作用に関する研究がなされていくのでしょうか?
病院での診察
診察のために病院を訪れた大我と倫。
「検査結果が出たらまた連絡入れますねー」
ここでもどうして病院に来ているのかを倫は忘れてしまいます。
「・・忘れ?あ・・・俺また・・・」
「ごめん・・大我・・」
するとここで医者が「ほんとにね 自業自得ですからね」と言います。
使用上の注意点を守って使えば普通はこうはならないんですよと。
「一定期間ずっと乱用していたんでしょ 番のαにも迷惑かけて・・・」
すると大我がここで感情を露わに。
ダンッ
机を叩いて冷めた声で言います。
「こいつが抑制剤を乱用したのは・・・αである俺のせいなので」
大我に睨まれた医者は・・・たじたじになります。
診察室を出たあと、倫は急に机を叩いてびっくりした~と大我に言います。
「あんなに怒って・・・ 怒っ・・・て・・?」
「あれ?・・・なんで怒ったの・・?大我」
もしかして自分が何かをしたのではないかと気にしてしまいます。
「・・・何も 悪くねぇよおまえは」
ごめんな、と優しく倫を抱き寄せます。
このとき倫が泣いてるのですが。。。本当に悲しい。倫はこのときどうして涙が出るのかも何故大我が謝ったのかもわからないの。
でも涙は出てる。
色々なことをすぐ忘れてしまうようです。もうかなり進行してしまってるようですね。
正しさだけではこの世は決して回らない
抑制剤の副作用で記憶障害が起るのでは?と感じた薫は、反復投与時の副作用や後遺症について今一度調べ直して報告すべきだと言うのですが・・・
その必要はないと却下されてしまいます。
ヒート抑制剤には脳への副作用が見つかっていて、添付文書には記載されていると。
臨床用量の範囲外で新たな可副作用が見つかったところで厚労省に報告する医師は少ないと上司は言います。
「一応製薬会社の義務として薬の添付文書を改訂する それだけだ」
「無責任じゃ・・・ないですか」
「どうして?Ωのフェロモンはαやβからすればいわば脅威だ」
上司はどうしてヒート抑制剤が生まれたのかわかるか?と薫に問いかけます。
それはΩのためではなく、Ωのフェロモンを最小限に抑えαやβにとっての社会生活を守る意味があるのだと言います。
「そのためにつくられた薬だ」
薫の番はもう抑制剤はいらないのにそんなにあつくならないでも・・・という上司。
でも薫は納得いきません。
「そういう問題じゃない・・・!」
「これから先の・・・もしあなたの子供がΩで抑制剤を必要としたら それでもこの薬を飲ませ続けるというんですか」
「私の妻はβだし子供もβだ」
とにかく脅威なのはΩのフェロモンなのだと上司はいい、副作用より抑制効果を優先するのは当然だと。
「正しさだけではこの世は決して回らない」
無力なわけが無い!
「ただいま ・・・ごめん遅くなって」
「仕事・・・何かトラブル? 最近遅いじゃん」
薫は自分のことよりゆかの顔色が悪いことを気にします。
でもゆかは・・・そんな気を遣ってほしいわけじゃないと。
「仕事でなんかあったのか聞いてんだろ!?」
でも・・・内容が内容ですからね。薫はΩ用ピルの副作用が放置されているなんて言えないと口を紡ぐのですが・・・
たまに信用されていない気がして情けなく感じてしまうとゆかは言います。
「無力な・・・所詮Ωだって」
「無力なわけが無い!」
辛いつわりに耐えて子供を育ててくれていると薫は言います。
「俺にはできないことだ ゆかは今ゆかにしか出来ないことをしてるんだよ」
そして無力なのは自分のほうだと。
この後にゆかの言葉が続くのですが・・・すごくここもいい夫夫ですね!
薫がゆかに惹かれたのもすごくよくわかります(*^_^*)
薫はゆかを弱いとか頼ってないわけじゃなくて、大切すぎて慎重になっちゃうだけなのですよね!
ゆかも「大切すぎて」って言われて照れてて可愛かったです!
αであることでΩの自由を守れるのなら
薫はMRの方に掛け合います。
抑制剤の副作用に関しては過小報告だからもっとデータが欲しいと。
些細な事だけれどここから変えていきましょうという薫に、MRの一人は「それって俺達が変える必要があるのかなぁ」と。
ここにいるのは医師も含めαとβ。賛同を得るのは難しいですよ?と言ってきます。
でも薫は・・・どうしてここにいるのがβとαだけなのかと逆に問いかけます。
それはαやβのようにΩが自由に生きていける世の中を誰もつくろうとしてこなかったからだと。
「それが今一番可能なのは すでに自由を得た俺達じゃないんですか?」
薫は、自分がαであることが嫌でしょうがなかったのだと言います。それでもαであることでΩの自由を守れるのならばαである意義があると。
「俺は獣にはなりたくない 本当に・・・俺達はこのまま獣でいいんですか?」
感想まとめ
薫がすごく頑張ってますね!!!
もうすでに副作用の症状が出てしまっている倫に対しては、もしかしたら遅いことなのかもしれませんが・・・
これからの服用するであろうΩの人にとっては必要な事ですよね。
妊娠してから不安定だったゆかも、なんだかすごく今回は頼もしくて(*^_^*)
大我も薫も・・・すごく番を大切にしていて、彼らが倫やゆかにかける言葉が優しくてぎゅっとなります。
副作用の事も気がかりですが・・・今はとっても倫が気になります。
どこまで忘れてしまうのでしょうか。
電子書籍
少年の境界 16話/b-boyオメガバース3月号
掲載P数 | 24P |
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少年の境界16話 簡単なあらすじ・ポイント
- 今回は大我と倫の回
- 番になったことも忘れてしまった倫
- 大我の愛情深さがよくわかる
- これからどんな風に記憶を無くした倫を愛していくのかがみどころのひとつ
【ネタバレ注意】少年の境界3巻16話 感想
いやぁ・・・この16話は思わず涙が出てしまいました。辛い・・・本当に辛くて切ない。
こんな展開誰が予想したかなぁ(T^T)
倫は今まで辛いこともあったから、さらに辛い経験させなくてもって思うのだけど・・・
ただ、記憶を無くして一から大我に愛されるというのも倫にとっては不幸ではないのかもしれない、そう思うようになりました。
ラストの大我のセリフ・・・本当にヤバイですよ(T^T)
倫の前では弱さを見せない彼が切なくて、基本的に大我って最初は苦手な部類のαだったのに・・・変わるものですね!
大我が番にしてくれたらいいのに
「運命に逆らったせいなのか・・・」
倫の症状がかなり深刻になってきたようで大我はひとり考えこんでいます。
ありとあらゆることを忘れ始めたようです。
「大我!」
倫が大我のもとへやってきました。
「どうした?」
「ごめんあの・・俺の抑制剤知らない?どこにも無いんだ」
「倫 抑制剤はもう必要無いって前にも・・・」
「・・・え?」
番になったらもう抑制剤は必要ないと言おうとした大我ですが、倫は番がいるということも忘れてしまっているようです。
「番・・・ 大我が番にしてくれたらいいのに・・・」
そう言ったあとに「ごめん」と謝る倫。
「大我は運命の番しか相手にしないんだよね 今のは忘れて」
ここで大我は倫に、どうして俺と番になりたいのか?と尋ねます。
何か言いたそうな倫ですが。。。抑制剤がキツイから飲みたくない、番がいれば飲まなくてもいいと言います。
「別にαなら誰でも・・・」
「俺がもしお前の番になるって言ったら?」
「えっ でも大我は運命を待って・・・」
大我は倫の気持ちを聞いているのだと言います。
「おまえにだって運命の番が現れるかもしれない 運命の引力の前では俺のことなんて目にも映らなくなるかもしれないぜ?」
このね・・・倫の答えがまたギュっとくるの(T^T)
「運命に出会う前に運命を捨てたい 大我が運命を捨てさせてくれるなら」って。
倫は大我が大好きなんですよね。
ここのやりとりは・・・キュンとくるところもあるけど、記憶を無くした倫が話す内容がすっごく切ないの。
大我の事をよく知って理解してるからこその倫の言葉。
でもそれは・・やっぱり大我にストレートに突き刺さるのだと思います。
「大我は俺には勿体ないよ・・・」
そんな風に言う倫に背を向け大我は部屋を出て行ってしまいます。
(怒らせちゃったのかな・・・番かぁ・・・そりゃ大我が選んでくれたら嬉しいけど・・・)
そう思いながら鏡に映った自分を見ると・・・
首元に歯痕が。
それを見た瞬間、ザザーっと色々な場面が脳裏に浮かんできます。
『俺の番になってくれ・・・倫』
大我のことばを思い出したときの倫がね・・ほんとこの場面は泣ける(T^T)
辛い。
大我の居るところに行くと、大我は一人涙を流してるの。
ここを読んでまた必死に涙を堪えました。
大我の性格をわかってしまうと、倫を捨てたりなんかしないし唯一の番なのだと思い知らされますね。
大我の涙にはやられました(T^T)
「ごめんなさい・・・俺・・・ッ大我の番になったことも忘れてる」
泣き崩れる倫に大我は優しく言うの。
「倫・・・おまえは何も悪くない」
「俺がもっと早く・・・おまえを幸せにする覚悟が出来てたら 抑制剤を過剰摂取することもなかったのに・・・」
「情けねぇαで・・・ごめん」
倫を幸せにしてやりたいのにと・・と呟きます。
番解消
ここで倫の口からまさか!な言葉が飛び出てきます。
「そうだ・・・今言わなきゃ・・・」
「大我 番解消してもいいよ」
大我のことを忘れてしまってすごくさみしくなった時は、ちゃんと愛してくれる人と番になって欲しいと言います。
でも、そんな事で解消なんて大我がするはずもなく!ですよね。
当然大我は怒ります。
「捨ててしまえるような相手なら うなじなんて噛まなかった おまえが一番わかってるだろ!?」
それでもどんどん記憶を失って忘れてしまう倫は・・・今が最後かもしれないと言うの。
「俺が大我に言わなきゃいけない事を言える最後の・・・」
ここからの大我の台詞は・・・ハンカチ用意で読んでください(T^T)
全部は書きません。
後悔ばかりだったけど、倫を番にしたことだけは後悔していないって言ってます。
もう涙涙です。
最後に記憶のある倫と。。。抱き合うけれど、これが本当に・・・最後でした(T^T)
でも抱かれてる時の倫は本当に・・・幸せだったと思います。
「大我・・幸せだよ俺 大我に愛されて幸せだった」って。
翌朝目を覚ました倫は・・・記憶をまた失っていました。
「・・・誰」
隣にいた大我に言います。
でも、大我の顔はどこか悟ったような・・・穏やかな顔になってました(T^T)
「おまえをこの世で一番愛してるやつだよ」
でもこの台詞を倫は笑うの。
「ははっ俺のこと一番愛してる人なの? そんな人いるなんて初めて聞いた」
それでも・・・大我は寄り添っていくのだろうなと思えるところで今回は終わっています。
感想まとめ
16話はほとに泣きました。なにこの展開。。。辛いのに愛しさもあってどことなく満たされた感もあって不思議すぎる。
倫の記憶障害は本当に辛いけど、ラストの倫って無邪気で幸せそうなの。
いつもいつも自分のせいじゃないかとビクビクして気を遣ってた倫とはまた違う雰囲気で。
これから・・・大我の愛に包まれて新しい倫で生きて行くのもまたひとつの幸せなのかもしれない。
できれば・・・倫が欲しがってた子供を授かることができたらいいのですけどね(T^T)
どのように作用して記憶が失われてしまっているのかがわからないのですが、戻る事があると信じています。
脳細胞が破壊されて。。。とかでなければ可能性はあるのかもしれない。
辛いけど、幸せかどうかはこれからの二人にかかっているのかな。
大我の表情もラストは穏やかだったので、きっと色々と受け入れることができたのでしょうね。
辛い展開ではあったけど、二人なりの幸せを見つけてくれると思っています。