ディアプラス5月号掲載、志水ゆきさんの【花鳥風月】69話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の69話は【花鳥風月9巻】に収録予定です。
待ってました!今回の内容は、自分が想像していたのと大きく違った展開だったかなと思いました。
大塚さんがどうして吉利谷を陥れようとしたのか理由がわかったけれど。。。う~んもやっと感はわりと残りました。なんかすっきりしない。
花鳥風月 69話 ディアプラス5月号
掲載P数 | 24P |
満足度 | |
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簡単なあらすじ・ポイント
- 大塚さんの動機がはっきりする
- 大塚さんの母親は亡くなっていた
- しかも吉利谷の父も既に亡くなっていた!
- ラストの財前にぐっときた
【ネタバレ注意】花鳥風月9巻69話 感想
今回は色々と個人的にひっかかるところがありました。大塚さんの背景はわかったのですが、んんん????と。
それは後で書くとして、両親ともに亡くなっていたのですね。なんか・・・てっきりあの父親に母子捨てられたとかかなと思ってました( ̄。 ̄;)。
吉利谷に対してはすごく冷たい人だったけれど、大塚さんや大塚母の事はとても大事にしていたようですね。
そして大塚さんもお母さんをとても大事にしていたと。
守りたいものがあって、ヤクザの吉利谷からならお金をとっても大丈夫だろうと今回の計画をたてた、ということのようです。
天城さんとの出会いは偶然だったようですよ。
あと、今回ラストに曜明さんが「どうして吉利谷が平岡組に入ったのか その経緯を知ってるか?」って言っていて。
財前がここで色々吉利谷が抱えてきたものを知るのかなと思いました。
吉利谷がヤクザになった経緯に家族関係はきっても切り離せないものですからね。ただ・・・なぜ曜明さんが知ってる!と思いました( ´艸`)
克也さんから聞いたのでしょうか?
ちなみに、今回吉利谷父には借金があった事が描かれています。
読み返してみると、吉利谷とお父さんの最後会った時の会話も意味深なのですよね。
まずは大学までは学費の面倒は見るけれど、マンションは売ると。もうこのときから経営は厳しくなっていたのではないかと思いました。
まぁ、あの冷たさも吉利谷に自分の借金を背負わせないようにという父親の配慮ならばまだ救いあるのですが、、、あの場面はそんな感じでは全くないですね(^_^;)
今号は最後のほうにある、財前の「お前はえらいな」っていうのがすごく温かくて好きです。すごくぐっとくる場面なので注目して読んで欲しいです!
と。。。感想を先に書いてしまいましたが・・・ここから本編のネタバレ感想です!
財前はモニター越しで大塚に理由を聞く
前回、吉利谷がだまって大塚に会いにいったのかと思っていたのですがそうじゃなかったです!
財前は吉利谷が大塚に会うことを知って自分も立ち会うと言ったのですが、絶対会わせないという吉利谷の言うことを聞き入れ、モニター越しで会話します。
ここは吉利谷が毅然としててかっこよかったです。
「俺はもう お前と大塚を会わせたくないし 一切の関わりを持たせたくない」って。
財前も折れなさそうですけど、吉利谷の本気が伝わったのかもしれません(*^_^*)ただ・・・天城さんとの事を大塚がどうするかですよね。付き合い続行なら財前との接点はあるままですし。
別れるならいいですけど。。。ってさすがに別れるでしょうか。
財前が大塚に「聞こえますか」と声をかけます。
「・・・・」
「生きてたんだ・・・」
そう発したところで吉利谷が思いっきり大塚を蹴ります。本当に激おこ!
まずは謝罪の言葉だろうが!!!と。詫びを入れられたところで自分も財前も簡単に許す気はないと言うけれど、財前の方は至って冷静です。
財前は静かな声で、どうしてこのような事をしたのか?と尋ねます。
このときもね、自分が危険な目にあってるとうのに・・・財前は天城さんのことを心配しているの。
彼女が知ったら・・・彼女の気持ちは考えなかったのか?と。
そして天城さんと交際を始めたのは偶然なのか故意なのか?と聞きます。
「・・・偶然ですよ・・・」
大塚は、今回の計画をたてたのは天城さんと付き合いだしてしばらく経ってからだと言います。
「お前の目的は何だ? ただ金が欲しくてやったのか?」
大塚の両親は既に亡くなっていた
吉利谷は、大塚の事を調べていたようです。そしてあるものを大塚の部屋でみつけます。
「クローゼットの中のアレはお前の母親か?」
クローゼットから出てきたのは、骨壺でした。亡くなったのはもう半年も前だったようです。
「なのに墓にも入れてもらえないなんて かわいそうに」
そう言われて大塚が話し始めます。
【家の庭に お父さんの隣に一緒に埋めてね】と母親が望んだと。
ここで大塚の父(吉利谷父)も亡くなっていたことを知ります。
でもその望みを叶えることはできず、お墓を探していたのだそう。(ここは恐らく吉利谷家の墓を探していたのだと思われます)
そして少し過去の回想が入ります。
どうして大塚の両親が離婚したか?という回想です。
どうやら父親の方の経営がうまくいっておらず、多額の借金を背負っていたようです。
「今のうちに別れておけば お前達が責務を負う義務は無くなる」
「お前達の為なんだ」
そう伝える父ですが、母親の方はやっと正真正銘の妻になれたのに、籍は抜きたくない、絶対別れないと。
そんな言い合いを聞いて大塚さんは家を飛び出します。(中学生くらいでしょうか?)
暫くして家に戻ってみると・・・
父の署名がある離婚届がひらり。
そしてお母さんの元へ寄ってみると・・・泥だらけの姿で呆然としてました。
庭には何かを埋めたあと。
「お父さんは?」
「お母さんと和文を置いて 遠くに行っちゃったのー」
掘り起こして一緒に墓に入れればいい
最初は自殺?と思ったのですが、あのお父さんだから自殺する可能性は少ないのでは?と思いました。恐らくこのシーンは・・・お母さんが離婚したくなくてお父さんを手にかけた、という方が合ってる気がします。
そして父が埋まってる場所にハーブを植えたのだそう。
枯れることなく茂っていくハーブ。
何年も何年も結局は自宅で過ごしたようです。
ここでいくつか疑問が。
- 結局は離婚してなかったってこと?
- 借金取りは来た形跡なさそう?
- 離婚してないなら母が亡くなったあとに父の事は聞かれていないのか?
- 世間的には父の扱いはどうなってる?
その後、母親が亡くなってから税金を滞納していたことがわかったのだそう。
大塚はかなりの借金を背負うことになります。大学の費用もそうですが、この家の税金滞納分の支払いとかでしょうか。その他、住民税とか色々ありますよね。
恐らくなのですが・・・大塚一人であればこの税金も免除とかそういうのは出来たと思うのですよね。でもそれすらもできなかったのですよね、お父さんが死亡してるとは言えないので。
それに庭に埋めてある。
支払い能力がなくても売りに出す事すらできない状況になってしまってるわけです。
だから大塚は不安になるのですね。
(この先金が払えなくなったら 家も財産も差し押さえられる)
(そんなことになったら あれが見つかってしまうかもしれないー)
母親は父の隣に埋めて欲しいと言ったけれど、この先この家を保てるかどうかわからないと思った大塚はふと閃くわけです。
(そうだ 掘り起こして一緒に墓に入れればいい)
それに、きちんと話して父の遺骨もきちんとした方が良かったのではないかと思いました。状況からいってまだ父親は死んだことにはなってないですよね?
大塚は両親を一緒のお墓に埋めるために吉利谷家の墓の場所を調べ始めます。
ここで例の探偵を雇ったようですよ。
なので最初から吉利谷を調査してたわけではなく、お墓の場所を探していく過程で兄ならその場所を知らないか?と探偵に言われて存在に気づいたようです。
父さんと同じ苗字を持つ 父さんの息子
吉利谷の存在を知った大塚。そして同時にヤクザということも知ります。
(つまりは 悪人で金持ちだ)
(吉利谷 瞬 『吉利谷』 父さんと同じ苗字を持つ 父さんの息子)
相手はヤクザだから金を取ることも遠慮なくできると感じた大塚。
そしてそれはある意味正義だと自分に言い聞かせます。
それを聞いた財前は、たとえ吉利谷がヤクザでも悪人でも、大塚が恐喝していい理由にはならないと言います。
「法を守る弁護士なのに ヤクザの肩を持つんですね」
「当然です 俺は吉利谷の弁護士なので」
くぅぅぅぅかっこいい~!!!!
そして財前は、何があっても吉利谷の味方で全力で守ると大塚に言います。
それを聞いて嬉しそうにしている吉利谷(T^T)
お前はえらいな
話は終わったようで、吉利谷は財前のいる場所へ向かっています。
大塚どうなったんだろう!?
吉利谷の姿が見えたのか、財前が車から降りてきました。
「吉利谷」
「ん」
財前はぐいっと吉利谷を引き寄せ抱きしめます。
「お前はえらいな」
どうして財前からこの言葉が出たかというと、吉利谷が平岡組に入った経緯を曜明さんから聞いたからだと思われます。
感想まとめ
両親ともに亡くなってたとは!!!びっくりしました。
母親に関してはもしかしたら。。。とは思っていましたが。でも読んでて思ったのですよね。
大塚親子はとっても自分勝手。
結局自分の想いが優先で、他人がそれによって傷つくのはなんとも思わない親子なのだろうなと。
結婚の時もそれによって吉利谷が傷つこうがおかまいなし。
離婚にしても別れたくないからと手にかけて埋めてしまう。
亡くなる前は「隣に埋めて欲しい」と大塚を苦しめるようなことを言う。なんだかな~ですよ。
大塚は大塚で、天城さんの気持ちを考えたりはしないですし。
あと税金を滞納していたのなら尚更、あの家・土地を守っていくのがどれほど大変かって母ならわかるでしょうに!と大塚母にイライラしてしまいました。
子供が苦しむのわかってるのに自分の気持ち優先なんて。ある意味大塚は被害者だなって思いました。
あとふと思ったのですよね。
父の借金の事が出てきたのですが、大塚や母親ではたいてい借金は支払えないと思うし(事業での借金なら額がすごそう)借金取りはどこへいった!?と。
大塚の言ってる借金というのは65話に出て来るのですが、大学進学したときの奨学金の事だと思われます。
65話を読み返すと、「実は俺借金があるんです 大学進学した時の奨学金でまだ半分も返せてません」って自分で言ってるので。だから父親の借金は返していないのですよね。
表向きで父が生きてるならば、借金は父の分として残ってますよね?子供には負のものでも父が生きてる限り相続はされてないでしょうし。
吉利谷が肩代わりしたとかそういうのがあるのかな?と思ったのはこの違和感が理由なのですよね。
大塚も、母親が亡くなってしまったのだからすべて明らかにすれば自分がこれほど苦しむこともなかったのに。母の願いを叶えてあげようなんて健気ですね。
子を思うのならば母自身が亡くなる前にちゃんとしておくべきだったのでは?って思うからほんとモヤモヤ。
でもう一つ気になるのは、、苗字が「大塚」になっていること。
あんなに離婚するの嫌だ~って言ってたのに埋めた後に離婚するでしょうか?
離婚したくないから遠くへ行かせてしまったのでしょうし。
でも曜明さんが調べた時は「大塚は親の離婚で名字が変わってる」って言ってるの(65話参照)。
もう大混乱ですよ!!!どういうこと!?!?って。ならあの家は誰の名義?
色々なパターンを考えてみてもわからないです(^_^;)
表向きは父親生きていて、あの家は離婚話をするときにはすでに母親の名義になってた?
でも「借金取りが自宅にもとりにくる」と言ってたからそのまま吉利谷家が濃厚ですよね?(この会話の後すぐに埋められてますし・・・)
それだと大塚姓の二人がずっと住んでるのは不思議ですよね。離婚したのにあの家に三人変わらず住んでることになりますから。
誰か読んでこれだ!と思った人教えてください~。今回は読めば読むほど混乱してしまいます。
こんなにあれこれ考えなくてもさらっと流しておけばいいのかな、、、
今日はなんかとてもこのモヤモヤ混乱ループから抜け出せないです。何か勘違いしてたらどんどん指摘お願いします!!!(T^T)また読み違いしてるかもしれないので。
とりあえず、疑問をまとめてみると・・・
- 今回読むと離婚してないように思えるのに、結局は離婚してた?
- 仮に離婚してたのなら、どうしてあの家にずっと住めていたのだろうか?
- 借金取りはどこへ行った?
- 父は結局どういう扱いになってるのだろうか?誰も吉利谷父が居なくなって不思議に思わないのだろうか?
- 税金滞納で役所は調査とかはしなかったのだろうか?
早く大塚の件はすっきりして二人の温泉旅行・・・読みたいですね(≧∇≦*)
1日1組限定の露天つき温泉旅行・・・どんな感じでしょうか~♡(8巻参照です!)あとは二人の関係を話した時の一見の反応が早く見たいです!!!
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