ディアプラス2023年11月号に掲載、夏目イサクさんの【花恋つらね 64話】のネタバレ含む感想になります。
雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の64話は【花恋つらね9巻】に収録予定です。
花恋つらね 64話/ディアプラス11月号
【ネタバレ注意】花恋つらね 64話/感想
63話 | 今回 | 65話 |
今回は菊右衛門さん視点のお話でした。なんか切なかったです。
でも、菊右衛門さんの本心というか気持ちがわかってスッキリ★
64話のポイントはこんな感じ。
- 菊右衛門さんは寿一郎さんの手ぬぐいや思い出の品をきちんと保管していた!
- 菊右衛門さんはずっと寿一郎さんの相方でいたかったけれど!?
- 源介・惣五郎は与三郎とお富を演じることに!?
今回は少し短かったですが、いよいよクライマックスへ向けて・・・なのかな?って思いました。
ここから下はさらにネタバレ含む感想になりますのでご注意ください。
ジレンマ
女形は恋仲役の手ぬぐいを身につける習慣があるそう。
菊右衛門さんも当時(惣五郎のとき?)小道具のひとつとして貰っていたようです。
俺たち一度すっぱり離れてみるか、寿一郎さんからそう言われるまでは当たり前でした。
新版歌祭文をパラパラめくると、そこに写真が挟んでありました。これが最後の共演だったなと思い返す菊右衛門さん。
そして武市・蔦丸に言った言葉を思い出していました。
「自分の気持ちを無視しちまったら どこかでほころびが出ると思うんだよ」
色々と出てくる寿一郎さんとの写真。それを見ながらこんなものをいつまでも手元に置いて未練がましいと思ってしまいます。
そしてずっと”もし”を考えてきてしまったと。
いつでもその時その場で自分にできる最高の芝居をしてきたつもりだと思いつつも、もし相方が寿一郎さんだったら?
今以上にイイ芝居ができたのではないか?今以上にお客をよろこばすことができたのではないか?
菊右衛門さんは、そんなコトを考えても仕方がないのに夢みてしまう自分がすごくいやだったようです。
ここのシーンむっちゃ切ない・・・
そして惣五郎と稽古の話をしながら、おまえはあたしのようにはならないでおくれ、って思ってるところとかなんか・・・
なんかぐっときてしまいました。
最高の相方だと思える人と板にたつ。
それがやっぱり一番なのかな?って思います。まぁ・・・2人の恋愛に関しては環境的に色々あると思いますが、
少なからず菊右衛門さんは味方でいてくれそうです(*^_^*)
会食で
源介の父とお偉いさんで会食をしています。
ここで「この話はまだ玉乃屋さんにはしてないんですけど」とお偉いさん方2人が源・惣コンビの今後について熱心に源介父に語ります。
この機会を逃すわけにはいかないと。
2人は、今の源・惣コンビを見ていたらかつてのコンビを思い出したのだと言います。
今の2人が見た目が似ているというのもあるけれど、先日の勘平とお軽を観て空気感も似ているのだと感じたと。
ということでこれが本題。
源介と惣五郎でかつての源・惣コンビの当たり役である与三郎とお富が観たいということで・・・!?
この「与三郎とお富」が出てくるのは『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)という演目のようですヨ
花恋つらね 64話/感想まとめ
今回は菊右衛門さんの気持ちがすごくよくわかりました。
寿一郎さんは真っ直ぐに自分の声を出せる人ですが、菊右衛門さんはそうではないのですよね。
色々なコトを考えて選んだ道なのだと思います。
皆が2人を絶賛していたので”もし”があったらどんな伝説になってたのかな?なんて想像もしたり。
彼らの想いは今の代の源・惣コンビに託されることに。
源・惣コンビの【与三郎とお富】が少しでも菊右衛門さんの救いになればいいなって思います。
菊右衛門さんたちの決断が源介・惣五郎に繋がっていますからね(*^_^*)
ということで!花恋つらね64話の感想でした。