Cab vol.56掲載、のばらあいこさんの【秋山くん】第14話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回のストーリーは【秋山くん3巻】に収録される予定です。
前回ラスト・・・柴くんが事故に遭ったというとんでもない形で次号になってたので・・・すごく気になってました。
もうね・・ただただ涙。いろんな意味で涙の回でした。
秋山くんの内側の事がすごく多く描かれてた回だったんじゃないでしょうか。
Cab vol.56&秋山くん第14話の詳細
掲載P数 | 32P |
満足度 | ★★★★★ |
ひとこと | 面白かった!!! |
13話のおさらい
13話はCab VOL.52に掲載されてました。智美ちゃんも久々登場でしたね!
智美ちゃんと過ごしたことで自分の気持ちをはっきりと自覚し、それを伝えに行こうと思った秋山くん。
そこで交通事故現場に遭遇するのですが・・・そんな秋山くんの目に飛び込んできたものは、柴くんの壊れた携帯電話・・・。
どうやら高校生が事故にあったらしく・・・
>>>>秋山くん13話のネタバレ感想
14話の簡単な流れと感想
[topic color="yellow" title="14話をざっくりと"]
- 秋山くんの幼少期とお母さん・お父さんの事がわかる回
- 柴くんはそれを夢みたいなカタチで見てる
- 秋山くんのお母さんのことはなんか胸が詰まった(・_・、)
- 秋山くんの告白は必見
- 柴くんは相変わらずだけど愛しい存在(〃・ω・〃)
- 愛のカタチは人それぞれ。秋山くんの父・母の間にもちゃんと愛はあった。
[/topic]
注意ポイント
【ネタバレあり】秋山くん 3巻14話の感想・レビュー
今回は・・・ずっと謎だったお母さんの事がわかります。お父さんとお母さん、愛し合ったからこそ秋山くんができて・・・
でも、秋山くんパパは若かったから大事なものがわからなかったのかもしれませんね。
あの家は、お母さんと再婚するためのものだったなんてなんか意外でした。愛情表現は人それぞれだけど、秋山くんのお父さんは自由奔放だけど不器用な人なのかなぁってちょっと思いました。
お母さんとお父さんの最後のシーンは不覚にも涙。
お父さんが「恋しい」って言ってたのもわかりますね。あの時ベッドで・・・お父さん指輪してましたもんねちゃんと。
そのシーン見ただけでぐっと来てしまって。
拗れた関係がこれから徐々に修復していけばいいなぁって思うけれど・・・あの家も高校卒業までって言ってたからどうなるんでしょうね。
あと!前回衝撃的だった柴くんの事故。。。
生きてます。
秋山くんの幼少期を夢で見ている柴くん
秋山くんの幼少期をなぜか見ている柴くん。秋山くんのお母さんの苗字は「沢田」のようです。
夜遅く、一人でTVを見ている彼を見て柴くんはこんな時から夜はひとりぼっちだったのか・・・と思います。
「ゆうじ」
黒髪長髪の女性が名前を呼びます。
「おかーさん」
彼女に手を引かれ、どこかへ行く秋山くん。向かった先には・・・真っ黒に日焼けした男性の姿が。
「うぉっゆうじデカくなったな~」
「・・・だ だれ・・・」
「おとーさんだよーん」
ぎゅっと抱きしめられた秋山くんですが・・・あまりの衝撃だったのか・・帰宅してから泣いていたようです。
「びっくりさせてゴメンね もう会いたくなかったら会わなくてイイから お母さん断るから」
秋山くんは、お母さんが夜お仕事をして家にいないのはお父さんのせいなのか?とお母さんに問います。
「なんでりこんしたの?」
お母さんは、お父さんがモテるのが嫌になったのだと言います。(浮気癖があったのでしょうね・・・・)
また日は変わり・・・お父さんと一緒に遊園地へ来た時のこと。
お父さんと2人で来たのに休園日。
家にかえりたいと言う秋山くんですが、お腹が鳴ったので2人でからあげを食べたりしています。
その後は一緒にどこかへ出掛けたり遊んだり。
そして場面はかわり、数年経ったあたりでしょうか?
お母さんがお父さんから再婚したいと言われているのだと秋山くんに話します。
「返事もしないうちから家まで建ててるっていうの・・・」
「・・・・お母さんはまだあの人の事「好き」なの?」
「・・・それをねずっと考えてる」
秋山くんは、お父さんは確かにお母さんの事が好きだと思うけどたまに他の女性にも電話したりしてる。
好きっていうのは考えることなのか、一度に何人も好きになったりするものなのか・・・お母さんに聞きたいけれど聞けなかったようです。
秋山くんの心の傷
ある日お母さんが倒れて病院へ担ぎ込まれます。
身内は秋山くんだけなのですが、小学生ということで他に連絡の取れる人はいないのかと病院の職員に言われます。
病院から電話をかけるけれど、お父さんは出ません。
お母さんが倒れたことで必死にお父さんの居場所を探す秋山くんは・・・新しい家にいってみます。
家にはあかりが。
(お父さん!)
このときずっと「あの人」って言ってたのにお父さんってなってますね(・_・、)
(明かり・・・新しい家にいてくれたんだ お父さ・・・)
すると玄関が開きます。
出てきたのはお父さんと・・・女性。
その女性とキスをしているところを目撃してしまいます。
これが衝撃的だったんでしょうね。
お母さんは倒れて自分もどうしていいのかわからない、唯一頼れるお父さんを探しにいったら女性とキスしてた・・・
小学生の秋山くんにはとても処理できるような事ではなかったのだろうなぁ・・・と。
そんな場面で・・・・涙を流しながら柴くんが目を覚まします。
柴くんは無事だった!
病院のベッドの上で柴くんは目を覚まします。
はね飛ばされて、落ちたところが植え込みの上だったのでどうやら助かったようです!
これ・・前回の感想のまとめでちょっと書いてた!花壇みたいなのがあるからそこがクッションみたいになって・・・って(≧∇≦*)当たった!!!
背景でも色々なところに可能性を考えて細かく描かれているんだなぁ・・・・作家さん凄いなって思いました!
あと・・・記憶喪失じゃなくてよかったです!!!
目を覚ました柴くんは、「あ。。。。あき・・・やまくん・・・」と名前を呼びます。
柴くんのママは、「そう!秋山くん!」と彼の様子を教えてくれました。
事故現場に出くわした彼が柴くんママよりも先に病院へ駆けつけてくれたとのこと。
ずっと居てくれたけれど、昨夜は帰ってもらったこと。。。
目を覚ましたことを連絡してくると言ってお母さんは部屋を出て行きました。
残っている柴くんの妹ちゃんが・・・「さっき起きたときね おにーちゃん泣いてたんだよ 覚えてる?」と言ってきます。
(おぼえてるけど なんでおれ 泣いてたんだっけ?)
しばらくするとバタバタと足音が聞えてきます。
「あら~秋山くん 昨日はほんとうにありがとうねぇ 何かまだぼーっとしてるけど検査はしたから・・・」
秋山くん・・・汗だく(・_・、)
一生懸命走ってきたのかな・・・
秋山くんが来たところで・・お母さん達はご飯食べてくると言って部屋を出て行きました。
「・・・あ 秋山くん・・・あり・・・」
次の瞬間・・秋山くんは思いっきり柴くんの顔のすぐ横側を叩きつけてました。
「この・・・ドあほッッ」
でも。。。怒ったかと思えばすぐに横を向いてしまいます。
「あ あの秋山くん しばらくここにいてくれたって聞いて・・・ありがとう・・・」
「・・・・ふん」
柴くんは起きる前まで子供の頃の秋山くんの夢を見てたみたいだと言います。
内容は良く覚えてないけれど、夢をみていたからずっとそばにいてくれてるような感じだったと言って秋山くんの方をみます。
すると・・・秋山くんは顔を横にそむけながら・・・泣いていました。
涙をぬぐってもまた涙が出てきます。
「・・・おまえが・・・おまえが死ぬかと思った」
「おまえも 死んだんじゃないかって・・・」
秋山くんは、柴くんに生きててよかったと言います。
「俺 おまえのことが好きだ」
その告白を聞き、柴くんは・・・・・好きな人が、秋山くんが自分に好きって言ってくれる、生きててよかったって言ってくれる・・すごく嬉しいと感動します。
起き上がれないし、あまり動けないのに号泣で、鼻水も出まくってるしじ~んとしたあとに柴くんの顔みて笑ってしまいました。
そんな柴くんに「ハナかめっハナ ほらっちーんっ」って世話やいてる姿が・・・面白かったです。
秋山くんの「立ち入り禁止」の中に
「・・・シバに電話つながらなくて 母親が倒れた時のこと思い出した」
その時はお父さんがでなくて、結局しばらくしてお母さんはガンでなくなったのだそう。
そういうことを思いだしてたら、柴くんが自分の子供の時のゆめを見たというのでちょっと驚いたのかもしれませんね。
柴くんは秋山くんの話を聞いて、彼の「立ち入り禁止」の中にいつのまにか入れてもらってたんだと感じてました。
秋山くんの退学処分のゆくえ
柴くんは、急にある重大な事を思い出します。
「電話!!!」
「秋山くん!!でんわ!! 電話した?学校に かけてっ今すぐに!! 退学になっちゃうから!今すぐかけて!!!!早く!!」
柴くんの必死さも伝わり、秋山くんは学校に電話をかけます。
学校では、秋山くんの知らないところで事態が色々と動いていたようです。
事故の時に秋山くんが柴くんを付き添っていたことを柴ママが学校に連絡してくれたこと、
秋山くんのお父さんが先立って学校に出向き、話し合ってくれたこと、
地理の先生が随分と秋山くんを庇ってくれてたこと・・・・
生活指導の先生も、補習もやりきった秋山くんにもういちどチャンスを上げて欲しいと言ってくれたこと・・・・。
最後に電話で話してた先生は、秋山くんのお父さんについて話してくれます。
「息子を卒業させてやってください」と頭をさげていたことなど。
先生はお父さん一人で大変な事もあったかもしれないけれど、大人は思っているよりも敵ばかりじゃないからそう世を拗ねるもんじゃないと・・・頑張ってみろと言います。
柴くんもそれを聞き、秋山くんのお父さんも多分秋山くんの敵なんかじゃないと思っていました。
お母さんの願い
お母さんとお父さん2人だけのシーンが書かれていました。
ガンに倒れ、病院のベッドで過ごしているお母さん。
そんなお母さんの手を強く握りしめ「ごめん」とお父さんは言っています。
「なんであなたが謝るの? 謝るのは私の方なのに ガンになんかなっちゃって・・・」
「正直今ここにあなたが居てくれてホっとしてる」
そうお母さんは言います。
そして・・・お父さんが建てたあの家で佑二と仲良く暮してほしい・・・佑二をよろしくねというのがお母さんの言葉でした。
このときのシーンが・・・何度よんでもギュっとなってツライ。
お父さんのふらふらした感じは私も嫌だけど・・・それでもお父さんはお母さんの事大好きだったと思います。
あの家は2人だけなら売ってどこかマンションでも良かったのかも知れないけど、残したのはお母さんの願いもあったからなのだろうなぁと。
秋山くんがお父さんのことを許せない気持ちもあって、お父さんも過去のやってきたことなどは消せないけど
これからはもう少し歩みよれたらいいなぁって今回のエピを読んで思いました。
ちゃんと秋山くんを引き取って父親として面倒を見ているのもちゃんと2人に愛情があるからだと思います。
倒れた時は息子さんだけって病院の人が言ってたから再婚してたわけではなさそうですよね。
お父さんが家にたまにしか帰ってこないのも、自分のためっていうよりも嫌ってる秋山くんに余計に嫌な想いさせたくないからなのかな?
それはイイ方向に考えすぎかしら・・・
感想まとめ
柴くんじゃないけど・・・秋山くんの告白にはぎゅっとなってじわっとするのを我慢してたら私も鼻水でました(・_・、)
あと・・・お父さんとお母さんの関係にもぐっときてしまいましたね。
お父さんは・・・確かに女性関係はだらしない人だったかもしれませんが、責任感はある人なのかなと。
家に帰らなくても、いちおうお金が置いていってますもんね。
秋山くんに受け入れられないことをそれなりに気にしてたのかもしれません。
vol.52にこんなシーンがあります。
秋山くんのお父さんが女性を家に連れ込んだと言って激怒している秋山くん。
お父さんは仕事仲間と飲んでただけだと言います。
するとお父さんは・・・「未だに母ちゃんが恋しいんだな 俺もだよ」って言うんです。
本音だと思います。
まだお父さんの中にお母さんがいて、その子供の秋山くんが嫌いなわけないですよね。
愛しい人との子ですから・・・それに秋山くんに対して「高校出るまでは我慢しな」って言ってます・・・お父さんが秋山くんを捨てたいとかそんな気持ちじゃなく、秋山くんが高校卒業したら自由にしたらいいと言う風に私は受け取ったんですよね。
ただ、あの家も高校卒業までということで・・・・これもどうなっていくのかな。
ちょっと秋山くんのお父さんへの見方もかわった14話でした。
あ、でも・・・女性にだらしないっていうのは好きじゃないですけどね。
その中でもお母さんだけは特別だったんじゃないのかな・・・って思います。
電子書籍
Cabの電子配信は6/25に前号のVol.55が配信されています。今号は8月あたりに配信でしょうか。
Cab最新号はこちらで確認できます。
秋山くん
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