ディアプラス9月号掲載、夏目イサクさんの【花恋つらね】30幕のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の30話は【花恋つらね5巻】に収録予定です。
こんばんは。源介の沈んだ状態も前号まで。やっと上向きになってきた!ということで今回のお話をすごく楽しみにしていました★
今回は雲之助・菊右衛門・寿一郎3人の若かりし頃も描かれていて、名前が被るので文字にするとわかりにくいかもしれません・・・
歌舞伎には襲名があるので若い時の寿一郎・菊右衛門が源介・惣五郎だった時もあるのですね。
一応、回想部分での源介・惣五郎というのは寿一郎と菊右衛門の事であると頭に入れておいてもらえれば今回の話は分かりやすいかなと思います(*^_^*)
後!!!『花恋つらね5巻』の発売が決定したようです!すみません、ツイッター上ではすでに報告があったとの事ですが、『飴色パラドックス5巻』の発売と『夏目イサク全集①』が同時発売のようで、11月1日ということでした!。
全集ですって!?描き下ろしつくのかしら!?「春なので」シリーズも好きですが、その他フリーパンチに収録してある『絡陽館ワイドショウ』という作品も好きでして・・・。
それも収録されるといいなぁ~。『絡陽館ワイドショウ』好きって方いらっしゃいますか!?!?これたまに読み返したくなって読んじゃうんですよねワタクシ・・・。
話脱線しちゃいました(^_^;)
花恋つらね5巻30話 コミックス紹介・あらすじ
花恋つらね5巻-30話 簡単なあらすじポイント
- 今回は主に雲之介さん視点
- 過去の寿一郎・菊右衛門・雲之介さんの回想が入る。
- 雲之介さんは誰よりも寿一郎を知っているからこそ菊右衛門が源介を預けたというのがわかるエピ。
- 次話がこれまたすごく楽しみ・・・
【ネタバレ注意】花恋つらね5巻-30話 感想
【全話まとめ】花恋つらね|ネタバレ含む感想&考察(結末まで)
2024/12/3
今回は個人的にはとても面白かった。雲之介さんの寿一郎さんに対する想い、源介に対する想いが伝わってきて素敵でした。
雲之介さんの寿一郎さんに対する想いは「嫌い」ではなくその先には「とても大好きで憧れ」というのがあったのですね(*^_^*)
源介を通して寿一郎さんの事を思い出すシーンは・・・そうくるだろうなぁと予想はしていましたがとても良かったです。
何より回想に入る前の迷いのない源介の目がとても素敵でした。イサクさんやっぱりスゴイ!!!
かつての源惣コンビ
冒頭は『勧進帳』。源介が演じています。
それを客席から見つめている雲之介さん。源介を目で追っているのですが、彼のまっすぐな目に引きこまれていきます。
~ここから回想~
ちょうど「雲之介」を襲名したあたりの回想のようです。
二人からは「熊」と呼ばれている雲之介さん。なんだか寿一郎さんの方が子供っぽいですが・・・寿一郎・菊右衛門よりは5歳下なのですね!
「は~しかしおめーがこんなに早く雲之介を襲名するとはね~」
「自分だって来年「雲昇」襲名じゃねぇか晃ちゃん」
襲名がとてもプレッシャーなようですねかつての寿一郎さんは(*^_^*)
このときはまだ「雲昇」の前の「新井源介」。寿一郎さんの本名は「野田晃生のだあきお」です。
当然、菊右衛門さんもまだ襲名はしていなくて、「松川惣五郎」の時代ですね!本名が「雅臣(まさおみ)」で。。。なぜかしっくり★
雲之介さんと二人の関係は。。。幼なじみみたいなものですね!
みんな梨園の生まれで二人は5つ上。物心ついたときからいつも一歩先で二人は活躍していたと思い返しています。
(二人は世間から源惣コンビなんて呼ばれていてその頃から人気はうなぎのぼり)
実際二人が共演する舞台を観た雲之介さんは・・・感動していました。
とても綺麗で自分もあんな役者になりたい、こんな風に見に来ている人たちを湧かせる舞台をやりたい!そう目を輝かせます。
ですが・・・二人はもう二度と共演はしないと仲違いしてしまったのですよね。
「今後いっさい共演はしない」と言っているといのを聞いた雲之介さんは寿一郎さんのところへ向かいます。
「晃ちゃん!どういうことだよ・・・まーちゃんともう共演しないって・・・」
「嘘だよな・・・?」
「嘘だとういいだけどなぁ」
そう言って振り向く姿からは・・・なんとなくですが、菊右衛門さんの方から言い出したことなのかな?と感じてしまいます。
ケンカは「方向性の違い」が原因だそうですが、それ以外は詳しく教えてくれなかったと。
雲之介さんの思い
それから、今まで源・惣コンビでやってたものが雲之介さんの方へ役が回ってきます。
最初は嬉しくて張り切ってた雲之介さんですが、それは二人が共演しないのは今だけだと思ってたからのようですね。
今がチャンスでその間にお客さんに自分の事を知ってもらおうと。
でも、二人がそれぞれ「雲昇」になっても「菊右衛門」になっても二人は宣言通り共演することはなく・・・
周りからは「またあの二人が観たいなぁ」という声も耳に入ってくるようになりました。
ここからは雲之介さんの苦悩の連続ですね。
菊右衛門さんの相手役は雲之介さんが多いのですが、ずっと寿一郎さんと比べられてしまうわけです。
『源惣コンビ』『菊ちゃんの相手は雲昇さんがよかった』『菊右衛門の相手は雲之介じゃあ物足りない』
『あの二人はもういい』『雲之介はもういい』
そういう声が聞こえても、雲之介さんは努力します。
だけれど・・・何をどう努力すれば寿一郎さんになれるのかわからないのですね。
舞台のビデをを観ては研究。
その時、菊右衛門さんが後ろから「そんな10年も前の・・・参考になるのかい?」と声をかけてきました。
「俺は晃ちゃんにはなれない」
それを聞いて菊右衛門さんは、雲之介さんは真面目すぎるのだと言います。寿一郎さんとは雰囲気が違うのだから自分ができることをやればいいと伝えるのですが・・・
「あんたはあの人とおれとどっちがいい?」
そんな雲之介さんの質問に菊右衛門さんは答えなかったの。
「あたしは与えられた役をやるまでさ」
そう言って出ていってしまうのですが、雲之介さんは答えなくてもわかると・・・またビデオに目をやります。
観れば観るほど菊右衛門の気持ちもお客の気持ちもわかってしまう。
(おれはあんたをこんなに綺麗にみせてやれない)
(おれはこんなにかっこいい役者を知らない)
次第に湧いてきた感情は・・・
(晃ちゃんが憎い 晃ちゃんさえいなければきっとこんなにみじめな気持ちにはならなかった)
それでも寿一郎さんは雲之介さんにとってはいつまでもどこまでも憧れなのですね・・・。
キラキラしながら寿一郎さんと菊右衛門さんの舞台を観ている雲之介さんのカットに思わずうるってなってしまいました。
ライバル
菊右衛門さんが源介の事を頼みにきた時の事が描かれていました。
『おれがどれだけ寿一郎が嫌いだったかわかってて言ってんだよなぁ?』のシーンの続きですね。
菊右衛門さんが雲之介さんに源介を預けた理由は・・・『あんたほど寿一郎の芸を見てきたやつはいないだろう?』という事でした。
嫌い嫌いと言いながらも憧れでライバルで・・・それでもってすごく研究もしていたのでしょうね!
源介の舞台を観ながら過去を思い出し、雲之介さんの口元がふと緩みます。
演目が終わり、源介が脱力していると・・・
「お疲れ様」
そう源介の元にやってきたのは雲之介さんでした。
「お疲れさ・・・!!」
目の前に雲之介さんがいてびっくりします。
雲之介さんは、曇りのないまっすぐな源介の瞳をみて「なにか・・ふっきれた顔してるな」と言ってきました。
「はい!目標がはっきりしたので」
「・・・ それは「寿一郎のような役者になりたい」とかかな?」
「はい」(惣五郎の隣に立つために)
そんなに簡単になれるもんじゃないと雲之介さんが言うと、「わかってます」と源介は答えます。そして・・・
「でも雲之介おじさまと祖父はライバルなんですよね」
この言葉に雲之介さんはすごく驚くの。
源介は続けます。
雲之介さんがいるから一瞬も気が抜けないと祖父がいつも言っていたと。そんな人に教わればきっと「寿一郎」にも近づけると思うからと。
それを聞いて寿一郎さんが自分の事を「ライバル」と思ってたことに驚きます。
ライバルと思ってたのは一方的に自分だけだったとずっと思ってたようです。
『おまえには負けらんねぇな熊!』
そういう本人の言葉でさえ、口だけで相手にもされてないと思ってたみたいです。
雲之介さんの努力はちゃんと認められてて良かったですね(*^_^*)
「・・・は ははははは!」
急に笑いだす雲之介さんに(゚ワ゚屮)屮。
雲之介さんは源介を見ながら思うのですね。(こいつは晃ちゃんと同じ目をしてる))と。
そして源介にすごく期待している感じでした。
またキラキラした目で舞台を観る雲之介さんも観てみたいです!!!
「いつでも連絡してきなさい」
そう言って帰っていきました。
源介と惣五郎
「わ!」
振り向くと惣五郎がいるので源介はびっくりします。
「よかったな」
「・・・うん」
惣五郎の顔見てちょっとキュンな源介がたまらないです。
「あ~~~~~~~」
「ここで抱きつくのってナシかなぁ~」
(●´∀`●)。雲之介さんともうまくいって、目の前に惣五郎がいたらそりゃ抱きつきたくなりますよね!!!
そんな源介に言った惣五郎の言葉は・・・・!?
「えっ」(源介)
な言葉でした!私も「え!?」ってなりましたヨ(●´∀`●)次話がとっても楽しみです。
感想まとめ
若かりし頃の3人がとっても素敵でした。寿一郎さんはやっぱり源介に似ているし、菊右衛門さんは・・・惣五郎より美人なんじゃないかな!?と思うほど。
今回読むと、仲違いした理由がますます知りたくなってしまうのですよね。
方向性の違いというのは「最高の相方」にも関係してくるのでしょうね。
ずっと一緒に菊右衛門さんの隣にいたかった寿一郎さんと意見があわなかったのかなぁ・・・。
二人が恋人同士だったとかそういう可能性とかあるのでしょうか!?う~ん気になります。
菊右衛門さんは源介・惣五郎の事は知っているのでまたいつか二人に自分達の事を話してくれたらいいなぁと思います。
今回読んで、雲之介さんの見方がすごく変わりました。まじめな好青年ですよね。上にはすごく上手い憧れな人がいて、比較されながらこれまで来たら・・・
そりゃね。でも今の地位にいるのは雲之介さんの努力でしょうからすごく努力の人なのだろなと思いました。
寿一郎さんの事誰よりも好きで、誰よりも見続けてきたのは他ならないこの雲之介さんだったのかもしれませんね!!!
今回で源介・雲之介さんの話は区切りだったかなと。
で・・・ですね~!次話がとっても楽しみ★やっと源介・惣五郎のイチャコラに移っていきそう!?
早く来月にならないかしら!?
ということで!花恋つらね30話のネタバレあり感想でした。