ディアプラス2020年11月号掲載、夏目イサクさんの【花恋つらね】39話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の39話は【花恋つらね 7巻】に収録予定です。
次話から寿一郎×菊右衛門さんの話になっていきますね!それがかなり気になってます。でも今回を読んだ感じでは・・・やはり今の源介×惣五郎と寿一郎×菊右衛門は同じような感じだったのだろうなと。
花恋つらね39話 感想
掲載P数 | 24P |
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今号の簡単なあらすじ・ポイント
- 二人で安心して会える場所を確保する源介
- 家で菊右衛門が観ていた録画に自分と源介を重ねる惣五郎
- 寿一郎と源介が似ていると感じ、寿一郎と自分の過去を振り返る菊右衛門
【ネタバレ注意】花恋つらね7巻39話 感想
二人の関係を知った武市・蔦丸から別れるように言われた二人。なかなか前途多難で・・・。
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二人で安心して会える場所を確保する源介
『で提案なんだけど まずはおれらがゆっくり会える環境つくためにもさ 協力者作るってどう?』
武市が楽屋にいないときにこっそり会いながら話をする源介・惣五郎。
源介の言うその協力者とは・・・・
西田でした(●´ω`●)そして源介たちが西田のマンション(親が購入した持ち家のようです)を訪ねたときにはヒロトもいましたヨ。
そうそう・・・西田はでも二人の関係には気付いていなかったみたいですね( ´艸`)
ヒロトは知っているので、武市たちにバレた事にびっくりしているけれど西田は付き合ってた事にびっくり(笑)
『そんで?おれらに相談って?』
源介は、兄たちにバレたから家に呼ぶのも難しくなり、会う度に「別れた?」と聞かれる。どちらも関係者しかいないから、少し協力してほしいと二人に協力をお願いします。
『例えば 惣五と土屋が会ってるってことにするとか』
『あーつまり口裏合わせろってことな』
ヒロトはなかなか察しが良い・・・でも源介の意図は惣五郎にはあまり伝わってなかったみたいでフフってなりました。
二人は快諾してくれるのですが・・・それでもずっとは続けられないだろうからどうするの?とヒロトは言います。
源介は、まずは兄貴たちから説得して、いずれは普通にできるようにと考えていると。だから今後の事を惣五郎と話し合うためにも会える場所と時間が欲しかったようです。
なので・・・西田のマンションもその場所として提供して欲しいと源介はお願いします。
西田のマンションは部屋が余ってはいるようですね( ̄。 ̄;)
源介は、一人暮らしも考えたけれど絶対反対して阻止されると思うのと、西田の所へ行くというのは周りにウソつかずに惣五郎と会えるという考えからの提案のようです。
『家賃はしっかり払うし』
『ま いいけど』
どうせ部屋は余っていて使う予定はないし、源介の頼み事されるほは初めて。本気で困っているのだろうと西田はオッケーを出します。
『あー優しいなおれって! お前らが付き合ってんのも今聞いたばっかなのになー!』
『西田っていいやつだったんだなー』(惣)
『今一瞬お前がかっこよく見えたわ・・・』(ヒ)
とりあえず、源介と惣五郎は話合いができる場所と協力者と得ることに成功しました。
惣五郎は、色々と考えて動いてくれる源介をみて、焦ってるだけではダメなのだと自分自身を振り返ります。
家で菊右衛門が観ていた録画に自分と源介を重ねる惣五郎
帰宅した惣五郎は、いい方向に進むために具体的な何かを・・・と考えていました。
納得してもらう材料は何だろう?と。
(おれたちがこのままでもいいって思ってもらえるような材料・・・?)
するとリビングに菊右衛門がいるのに気付きます。
『ただいまじいちゃん』
『おかえり』
菊右衛門は『籠釣瓶』を観ていました。今月の舞台の録画のようです。
『おれも見たい!見ていい?』
そういって一緒に見始める二人。
菊右衛門の演技を見ながら、はやり綺麗でかっこいいと惣五郎は感じます。
そして自分もこれだけの実力があったのならば、みんなに「お前の好きなようにすればいいんだよ」って納得してもらえるのかもしれないと。
でも今はそんな可能性はゼロ。ここまでたどり着くには何十年もかかる。。。他の方法を考えよう・・・そんな事を思いながら舞台を観ます。
『籠釣瓶花街酔醒』この舞台は花魁の話。
恋人がいるにのに立場上、乗客からの身請け話を上手く断れずそれが恋人にバレてしまいます。
二人の関係を続けるために花魁・八つ橋は身請け話の上客を人前で酷い言葉で縁切りすることに。
このことで恨みを買った八つ橋は最後には上客だった男に斬殺されるという。
それを観ながら、八つ橋と源介・自分の事を重ねていきます。
(自由がないんだよな)
実際にこの業界では『宗家だから買っては許されない』そんな感じの風習はなくなりそうにもない。
もし、この家に生まれなかったらと考えるけれど、そうじゃなかったら知り合いにもなってなかっただろうしと。
『ねぇじいちゃん 八つ橋が最初から栄之丞だけを選べたら良かったのにね』(※栄之丞は恋人の名前)
『なんだい急に』
そう言われて、花魁は大変だなと言って焦る惣五郎。。。ここでお母さんが呼びに来て惣五郎は後で観ると言って違う場所へ。
(はーやばい つい口に出してしまった)
寿一郎との過去を振り返る菊右衛門
菊右衛門は惣五郎の後ろ姿を見ながら、、、おおかた源介のことでも重ねて見ていたのだろうと考えます。
そして・・・寿一郎と自分を重ねながら
もし自由があれば、もし他の道を選ぶことができていたら・・・自分も昔重ねたことがあったからわかると。
【大丈夫 どうにかなるって 大丈夫だよ雅臣】
【惣五郎と一緒の板に立ちたいんです そうしたらおれは今よりもっとお客さんを呼んでみせる】
【おれァもっとお前と板に立ちたい!そんで箱いっぱいのご見物を呼ぶんだよ】
源介と寿一郎の言葉を重ねながら・・・ずっと似ていると思っていたと感じる菊右衛門。
それは姿形や声だけではなく、発する言葉さえも。
(でもまさか そんな気持ちまで似てしまうなんて 誰が想像しただろうか)
色々とフタとした記憶がまた顔を覗かせてしまったのかな?というラストの菊右衛門のモノローグ・・・。
やはり寿一郎と菊右衛門は・・・という感じでした。
次話は先生のコメントにおじいちゃんのターンと書かれていたので、寿一郎×菊右衛門メインのお話になりそうです。これがすごく楽しみです。
感想・まとめ
菊右衛門もきっとその当時悩んで出した答えだったのだろうなと思うのですが。。。やはり切ないものがありますね。
だからこそ!源介と惣五郎が自分たちとはちがった道を選ぶことにチカラを貸してくれる重要人物になるのではないかと思っています。
熊じいも協力してくれるかも!?しれませんしね!
自由がなかなかない狭い世界ではあるのですが、なんとしてでも源介・惣五郎には気持ちを貫いてほしいですね。
蔦丸がお見合い話をそそのかしたりして拗れなければいいな~と最初は思っていたのですが・・・蔦丸もやさしいお兄さんだと思うので、きっと最後は認めてくれると思います。
しかし・・・途中で出てきた【籠釣瓶花街酔醒】がなかなか悲しいお話で・・・(T^T)
恨みを買うだろうとわかっていただろうに・・・八つ橋は恋人と一緒にいたかったのだろうなと思うと切ないですね。
次話のおじいちゃんのターンは・・・多分・・・いや絶対切ない。せめて寿一郎が病床の時でも菊右衛門との時間があればとずっと思っていたのですが・・・それはどうなのかしら?
ちゃんと最後にお別れが出来ていたらなと願うばかりです。
ちょっとドキドキするけれど、彼らの気持ちの犠牲があって今の源介・惣五郎がいて・・・だからこそ余計に二人には幸せになって欲しいなと思っています。
ということで!まだまだハラハラドキドキと展開が続くと思いますが・・・ハピエン信じて★