今号のonBLUE vol.37に丸木戸マキさんのポルノグラファー番外編が掲載されるとのことで、珍しくonBLUEを購入してみました。
実は記事を書いていないだけでここ3回ほどonBLUE購入しています。
秀良子さん、akabekoさんの作品目当てだったりします(〃・ω・〃)
akabekoさんのはちょっとイタイ感じになってきたので終ってから読む方がいいのかどうか迷ってしまいますね(~_~;)
そうそう!今回は、ドラマ「ポルノグラファー」の俳優さんたちと先生の鼎談が掲載されていたりします。※難しい字ですが鼎談(ていだん)というのは簡単に言ったら三人が向かい合ってお話することです(#^.^#)イメージ的には対談の複数人版!?)
あとでじっくり読もうかなぁと思っています。結構長いので読み応えありそうです。
私自身、ドラマは観ていなかったのでどんな雰囲気だったのか読むの楽しみにしてます。
さて・・・漫画のほうですが木島と久住のその後を描く最新ストーリーということで!!!!楽しみにしてました★
では早速!!!
onBLUE Vol.37 ポルノグラファー番外編
掲載P数 | 32P |
満足度 | ★★★★★ |
ひとこと |
ポルノグラファー番外編 簡単な感想
- 実はふたりの関係を木島家族は知っていた
- ポルノグラファーのその後が読めて、私のもやっと感が晴れた!読んでよかった!
- ふたりの関係はこれから先もきっと大丈夫★
- 久住の想いにキュン。
- ラストはちょっと一読しただけでは???だった。
注意ポイント
[topic color="gray" title="ポルノグラファー"]
[/topic]
【ネタバレ注意】ポルノグラファー番外編 感想レビュー
ポルノグラファーを読むのはけっこう久しぶり。コミックスもドラマ化したときに読み返そうかなと思いながらなかなか機会がなく。
私は丸木戸マキさんの作品は「アケミちゃん」が好きです★
ポルノグラファー・インディゴの気分も読みましたが・・城戸との過去があって今があるのだなぁ・・・としんみり。
木島は久住がいて良かった・・・・。
ポルノグラファーの終わり方がもう少し読みたかった!というのがすごくあって、インディゴの気分に同人誌?と描下ろしがあるというので張り切ってよんだら・・・
ものすっごくインディゴの気分でテンション下がってしまいまして★このふたりの微妙な関係・・・でも今は友人として隣にいて。。。
でもこの微妙さがまた秀逸だなぁと思わされた作品でしたね!
きっと久住があれこれ知ったら・・・嫉妬するでしょうね(≧∇≦*)描下ろしは読めてすごく良かったです。2年ぶりに会った二人のその後が読めたので★
今回はさらにその後のお話。
今は幸せな気がする
ちょっと過去のお話からはじまります。蒲生田先生がまだ生きてて、彼との会話。(回想)
この頃の木島は蒲生田先生の作品を書いていましたよね。書きながら「幸せな人間に文学はいらない 僕はそう思うんですよ」と話します。
満ち足りた人間に寂しさを感じない人間に文学や芸術など必要ない。
蒲生田先生は「確かにそうかもしれねぇなぁ・・」とぼそり。
(回想おわり)
「す」「い」「ま」「せんっ」
そう言って青ざめながら木島のもとへやってきたのは久住。
二日酔いながらも頑張って木島のところへやってきたようです。久住はサラリーマンなので接待で飲まされたようですね。
「無理して今日こなくてもよかったのに」
「そんなこと言わないでくださいよ! この連休 俺 楽しみにしてたのに・・・」
久住にそう言われて、木島も「俺もだよ」と答えながらキスをします。
そしてその時、木島は思います。
(僕は今幸せな気がする)
家族にバレてた!
木島家族は久住を温かく迎えてくれます。
木島は相変わらず食が細いようで・・・すぐに姪っ子ちゃん(美優ちゃん)の相手。
すると、美優ちゃんはお人形さんそれぞれ家族に当てはめて遊んでいるようで・・・こっちがめぐちゃん、こっちがママとパパと言って木島に教えはじめます。
「僕はどこ?」
「りーちゃんとはるくんはこっち」
そこには仲良く二人で寝ているうさぎちゃんが( ´艸`)
「りーくんとはるくんはいっしょにねんねしてるの」
この言葉にいっきに凍り付く二人(笑)
でもね、実は家族全員知ってたようです。
「あ 大丈夫だよ うちの家族ね結構察しがいいの」そう言うのは木島妹♪元ヤンだけど前よりマイルドになった気がする!!!
「マジな話兄ちゃんなんかのどこがいいわけ?久住くんならもっといい人すぐみつかるっしょ!?」
「いやそんな・・・ あんな人はなかなかいないですよ」
「・・・・・・・・まぁ それはそうだろうね・・・」
↑違う意味でね(笑)妹ちゃんの顔が。。。ちょっと面白かったです。
東京に戻ってきませんか?
縁側でタバコを吸っている木島の所に行き、ゆっくり二人だけの時間。
「あの ちょっと渡したいものがあるんです」
ごぞごそとポッケから取り出したのは部屋の鍵。
「理生さん 東京に戻ってきませんか?」
広めの家を借りたので、仕事スペースもあるという久住。
鍵を渡そうと思った一番の理由は、もっと一緒にいたいからなんですね。
仕事も忙しくなって、今までみたいに頻繁にこれなくなるかもしれないからと。。。
木島は、ダメじゃないけど本当に自分なんかでいいのかなと思ってしまうのだと話します。
お金もないし仕事もない。今はとくにコンスタントに書いてもいない・・・
ここに居れば家賃もいらないし小遣い稼ぎくらいの仕事はあるから・・・と正直な気持ちでしょうね。
それでも久住は「一緒にいてくれるだけでいいんです僕は」と言うのですが、木島は「若い男のヒモにはなりたくないんだよねぇ・・・」と( 。-_-。)
そう言われて久住の・・・鍵を持つ手が寂しそう・・・。
そこに木島の携帯が鳴ります。
[topic color="yellow" title="インディゴの気分"]
[/topic]
僕の大切な思い出
電話は城戸からでした。
もちろん仕事の話。
蒲生田先生の作品が映画になるようで、それにあわせて「春的生活」も新装版をだす事になったようです。
その解説文を木島にお願いしたいという依頼でした。
「春的生活」は蒲生田先生の最後の作品で木島がかき上げたものでしたよね!
その仕事を木島は受けることにします。
電話を切ったあと、木島は久住に「蒲生田郁夫って知ってる?」と尋ねます。
「そりゃ・・官能小説かの代名詞みたいな人ですもん 何冊か読みましたよ」
「あの人ね 僕のお師匠さんなんだよ」
「えっ」
木島は、蒲生田先生の弟子になった経緯を話します。
はっっとする久住。
「蒲生田郁夫って相当色好みで有名だった人ですよね・・・ まさか・・・その・・・」
想像してしまう久住がなんか可愛いですね笑
「ないって その君の悪い癖やめなよ」
木島は、先生と知り合ったのは亡くなる半年くらい前で、この春的生活の二割くらいは僕が仕上げたのだと久住に話します。
「秘密だよ 城戸くんと僕しか知らないことなんだけど・・・」
「君には知っておいてもらいたかった 僕の大切な思い出だから」
私、ここのシーンすごく好きなんですよね。
自分の大切な思い出を・・・大事な秘密を久住に話すってことは気持ち的にはずっと一緒にいるってこと前提な気がするのですよね。
信用している人じゃないとそういうのは話せないですし(#^.^#)
だからこの場面ってすごく重要だなぁ~!!!って。
木島は、急に明日東京に行かないか?と言い出します。
どうしてかというと、三鷹に先生のお墓があるようで、その挨拶に行きたいとのこと。
「い・・・いいですよもちろん! 行きましょうよ!」
笑顔で答える久住にキュン♥ ほんとまっすぐな子だ・・・
お墓参り
東京に着き、お墓参りに行く二人。
蒲生田先生のお墓は・・・誰かが来た形跡もなく周りには草が生えていました。
「だいぶ汚れちゃってるなぁ・・・」
花立を洗ってきてと久住にお願いします。
お墓に向かいながら、長いこと来られなくてすみませんでしたと謝る木島。
「なんか合わす顔がなくて・・・先生はそんなこと気にしないでしょうけどね・・・」
二人で手をあわせ、お墓をあとにします。
帰り道。
「ありがとうございます」
「え?」
「俺を連れてきてくれて・・・大切な思い出を話してくれて俺は嬉しかったんです」
すると、木島は先生と城戸に会わなければとっくに作家はやめてたかもしれないなと話しはじめます。
城戸とは色々あったけど自分を見捨てなかったのは彼だけだと・・・
「いろいろは・・・聞かないでおきます」( ̄。 ̄;)
「ふはは 絶対その方がいいよ」
笑う木島。なんかこういう笑った顔を見るたびに久住と一緒にいてすごく笑顔が増えたなぁ~って思います。
ずっと一緒にいてください
久住のマンションにて。
久住はベッドもちょっと大きめの買ったみたいですね!!!
ベッドに座る木島にガバっと抱きつきます。
「ずっと一緒にいてください」
そうしたら、もっともっと頑張れそうな気がすると。
「・・・うん 僕も なんかそんな気がしてきたな」
そう言って、僕を捨てないでくれよって久住に言います。←このセリフ最初は久住かと思ってしまいました・・・木島のセリフでわぁぁぁぁ~ってなりました(≧∇≦*)
「君が好きだ 愛してる」
ってセリフまであって(〃・ω・〃) なんか・・・すごく嬉しくなっちゃいました。
木島の変化
最初の蒲生田との会話に戻ります。
「確かにそうかもしれねぇなぁ・・・」のセリフにはその後があったのですね。
「けどよ」
幸せなんて月の満ち欠けみたいなものじゃないか?という蒲生田。
「本質的に幸せな人間なんているのかね」
「寂しさのない人生なんてあるのかい」
そう言われたことを思いだし、ペンをとる木島。
久住は、ベッドの横に木島がいないことに気付き探します。
ドアをあけると、タバコを吸いながらペンを握る木島の姿が。スイッチが入ったような雰囲気に・・・
また扉を閉め、「先生・・・おやすみなさい また明日」
というところで終わりです。
感想まとめ
最初一読したときはこの終わりがちょっとよくわからなくてですね・・・
どういう意味なんだぁ~と思ったのですが。。。
最初の木島の言葉を覆すようなラストってことなのでしょうかね。
幸せな人間に、寂しさを感じない人間には文学はいらないと言っていた木島。
でも、ラストの彼は幸せも感じているし満ち足りてる。
だけど、ペンをとり文字を書く。
これは、蒲生田の言葉を理解したという事にも繋がるのかなと思ったりしました。
幸せは月の満ち欠けに似てる。寂しさを感じない人間なんてない。
幸せな時もあればそうでないときもある、幸せを感じない人などどこにもいなくて、文学を必要とするのはそういうのは関係ないということだったのかな?
文字で書こうとするとあれ?よくわかんなくなってしまいます( ̄。 ̄;)
ラストの幸せを感じていて隣に誰かいる状態でこそ、やる気になっている木戸が重要なのだろうなと思います。
久住も「先生」って言っているから、最後は先生の顔していたんでしょうね(#^.^#)
丸木戸マキ先生はいつも余韻残していく作風で、わりと終わりが独特ですよね。
今回もそういう雰囲気がすごく出ていました。
気になる人は是非onBLUE読んでみて下さい。そして・・・ラストの解釈を教えていただけると嬉しいです。
電子書籍
onBLUE Vol.37が配信されたら追記します♪