イァハーツ11月号掲載、ヨネダコウさんの【囀る鳥は羽ばたかない】37話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の37話は【囀る鳥は羽ばたかない7巻】に収録予定です。
待ってました。2ヶ月楽しみにしてましたよ(T^T)百目鬼と矢代がいつ出会ってくれるだろうかとそればかり考えています。
百目鬼のターンとういことでそれもすごく楽しみでしたがどうなってるでしょうね!?
囀る鳥は羽ばたかない7巻-37話 イァハーツ11月号
掲載P数 | 24P |
満足度 | ★★★★☆ |
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簡単なあらすじ・ポイント
- 綱川視点のお話
- ほぼ百目鬼で4年間の動向がわかる
- 百目鬼に女の影はなし(ここ重要!!!(個人的に))
【ネタバレ注意】囀る鳥は羽ばたかない7巻-38話 感想
今回はほぼ百目鬼のことなのですが、綱川視点です。面白い構成だなと思いながら読みました。
すべて綱川が感じたこと、見たことが描かれているので客観的なのですよ。
百目鬼がどう思っているとかそういうのは一切わからないけれど、彼は今でも一人でいるというのだけはわかっています。
よかった。。。これでちらっとでも女の影があったら嫌だなぁって思ってたの。
風俗とかそういうのでも百目鬼には行って欲しくないし利用して欲しくないし。だから今回は・・・・変なところで安堵した回でした。
それにしても綱川が百目鬼にすごく興味を持ち始めて探ったりしていますよね。
矢代との関係に気付くのでしょうか。
しかし・・・これだけ綱川がクローズアップされるということは、百目鬼×矢代にとってはかなり重要人物になるのかなと思ってしまいます。
三角さんにはバレないようにと天羽さんが配慮していることも気にかかっているようですし、もしかしたら綱川が守ってくれるような場面もあるのかな!?と思ったり。
では早速!!!
百目鬼力は寡黙な男だった
今回はほぼ綱川視点です。4年間の振り返りみたいな感じでしょうか。
4年前、天羽さんに連れてこられた百目鬼。
その時綱川は指を詰めたボロボロのガキを押しつけられたと感じ、さすがにキレたと言います。
「拾っていただき感謝しています」
でも、4年経った今。。。綱川は百目鬼が欲しいと感じているのですよね・・・。
雑誌の冒頭では、現在の綱川・百目鬼の会話のあと4年前に百目鬼が連れてこられてからの回想になっています。
4年前の冬 天羽が連れてきた男
百目鬼力はー寡黙な男だった
これが綱川が百目鬼に対して最初に抱いた印象だったようです。
このとき百目鬼は・・・綱川の前で土下座しながら置いて貰えるようにお願いしています。
当時の事を綱川が振り返っています。
- 当時は勢力拡大のため少しでも使えるコマが必要だった
- 道心会の天羽さんに貸しを作る方が得策だと考えた(後ろには三角さんがいる)
- 天羽さんの上手に出られるのは気分が良かった
これらが重なって綱川は百目鬼を引き受けようとし、条件を話そうとすると・・・・天羽さんはからこれは個人的な頼みであり、三角さんには内密にと言われます。
「他のことなら大概のことはしてやる」
組と組との取引ではなく、個人的な依頼とわかって少しイライラする綱川。
すると。。。。百目鬼めがけて女の子が突進してきます。
じゃぁいいよ ここにいて
「おっきい~ おじさんおっきいね きゅうじゅっせんちくらい?」
彼女は仁姫(ニキ)ちゃんと言って綱川の娘です。
彼女は百目鬼の名前が力という漢字で「リキ」とも読めることもあり、懐いたみたいです。
彼女にとって「リキ」という名前はすごく愛着があったようなの。というのも少し前に事故で死んだ大型犬の名前が「リキ」だったようです。
その犬はニキちゃんの兄弟代わり。
彼女が懐くもんだから綱川もはぁ~とため息をつきます。
「おじさん指ないね 失敗したの? 指ない人こわいなぁ・・・傷口みるのヤダな」
「・・・手袋買ってきます」
「夏・・・暑いよ?」
「構いません」
じゃあいいよ、ここにいてとニキちゃんは百目鬼の手を掴みます。これが恐らく綱川が引き受ける決定打だったのかなと思います。(回想終わり)
節操がないので
「仁姫さんはお元気ですか」
そう聞かれて綱川は、4月から4年生でお受験お受験で家庭教師が3人もいると話します。
百目鬼はそれに対し、成績優秀だと聞いたので仁姫さんなら受かりますと。
誰から聞いたのか?と綱川が問うと、「本人からメールで」ということでした。仲がいいみたいですね・・・。
「ガキとはいえ 女は生まれながら女みてえなとこあっからあんまベタベタすんなよ」
百目鬼は色男だからと綱川は言います。
「こんな傷だらけな顔では女は寄りつきません」
そう話した百目鬼にイラっとする他の組員にちょっと笑いました(*^_^*)
綱川は、百目鬼に付き合ってる女はいるのか?と尋ねます。
「いません」
「ウソつけ」
百目鬼みたいなのはその辺の女では済まさねぇだろう、年増か?と( ̄。 ̄;)
これに対して百目鬼・・・ちゃんと答えるのですよね・・・・
「年増は好きな方だと思いますが 女はいません」
じゃぁ処理は商売女か?と綱川が言うと、それは一人でしているのだと百目鬼は答えます。
「自分で処理しています 節操がないので」
「・・・なんだそりゃ」
なんだかなぁ~こういうの読むと矢代がチラチラ出てきて切ないのですけど。。。。でもよかった百目鬼は一途ですね。
4年も経っていて、表情も変わっていたからどっぷりヤクザの世界に溶け込んで、可能性は低いと思いつつ・・・女の人囲ってたりしたら嫌だなとか思ってたので。。。
そもそもこの世界に残ったのが矢代の近くにいるためだから。そんな浮気なんてするはずないですよね(T^T)
五代目 桜一家
綱川の組、桜一家についてが語られています。
三和会系 五代目桜一家。
昔から名の知れた博徒系暴力団でまつり事を取り仕切る金筋のヤクザだそうです。
「博徒系暴力団」というのは賭博を業となす集団(ばくちの元締め組織)のようです。金筋のヤクザというのは、筋金入りの極道という意味らしい・・・。
5代目といえば聞こえはいいけれど、綱川が成人する頃には組はじり貧だったらしく、大学を出ても組を継ぐ気がなかった大学を出たら組を継ぐ気だった綱川は金貸しや投資詐欺で資金を蓄えていたようです。(ここ読み間違えてましたすみません~コメントご指摘ありがとうございます助かりました!!!)
でも、彼にも転機が。
そう・・・仁姫ちゃんの誕生ですね!
37歳で出来た仁姫ちゃんによって潮目がかわることになります。
当時の組長(綱川の父)は、仁姫ちゃんの父親をヤクザの親分にしたくないという親ばかならぬ爺馬鹿を発揮し、世襲制をやめると言い出します。
そして当時本部長だった「奥山」を若頭に据えようとしました。
綱川は、父親を説得しなんとか若頭の座を守ったけれど奥山一派とは拗れ袂を分かつことになる。(関係を絶ち、別離する)
それはどうしてか。
奥山にも野心があったようで、彼は数人連れて組を出ていってしまいます。その後綱川の組は弱体化。
綱川が組を継いだのは6年前。身体を壊した組長に代わって5代目を襲名することになります。
そんな綱川は。。。組を強くするためにかなり無理をしたと振り返ります。
(無理をするってのは 同業から怨みを買うことだ)
ここでちょっとだけ現在に戻ります。
「百目鬼だ!!どしたの?」
綱川の家(組)に寄った百目鬼を見て仁姫ちゃんが寄ってきます。
「お久しぶりです」
「その辺にいたから拾ってきた」
「ご飯食べてく? 泊まってく?」
仁姫ちゃんは綱川を見事にスルー( ̄。 ̄;)
百目鬼一直線の仁姫ちゃんが可愛らしかったです。
そしてまた回想になります。
散歩帰りみてえな面して仁姫を連れて帰ってきた
1年前。
綱川が襲撃され、そして仁姫ちゃんも学校帰りに誘拐されてしまいます。
その夜、誘拐されていた彼女を連れ帰ったのが他でもない百目鬼だったのですね。
(その日の夜 部屋住み3年目の男は 散歩帰りみてえな面して仁姫を連れて帰ってきた)
仁姫ちゃんはクスリで眠らされていただけだったようですが、いつ事件がフラッシュバックしてPDSDになるかわからないということで・・・関係者である百目鬼を部屋住みから昇格させたみたいです。(昇格というのは家から出るという事でしょうねここの場合。)
助けにきた百目鬼の事はうっすら覚えているようですので。
ここで回想終わり。
「ねー百目鬼はァ カノジョいる?」
「いません」
「アイジンは?」
「いません」
「じゃぁ何ならいるの?」
ここで綱川は話しに割り込んできます。
「残念だったな こいつは年増でエロいのが好きなんだよ そうだよな」
「残念? なんで?」
仁姫ちゃんは、百目鬼は「リキ」みたいなもの。リキだって近所にカノジョいたと話します。
それを聞いて綱川は・・・百目鬼は犬ってことかと上機嫌(ほんと親ばかですね!!!)
百目鬼のこと
綱川は百目鬼の事を調べているようでした。
「あいつはどうだ?」
「私の下で子分もつけて地回りや取り立てやらせてますが 肝の据わった冷静な男ですよ」
「調べの方はどうなってる」
「組長のおっしゃっていた通り・・・4年前に解散した真誠会の構成員だったようです」
正式には盃をもらってたかどうかはわからないと話す組員。
「そうか・・・まぁ豪多組じゃないなら問題ねぇな」
それでも綱川は、三角さんに言わないのは何故なのかとそこが気にかかっているようです。
「今後も何かあるようなら俺に報告しろ」
ラストは百目鬼の子分も登場。
神谷という男で百目鬼よりは年上のようです。
ここで次号。
感想まとめ
綱川はほんと百目鬼のこと可愛がっているなと思った回でした。
仁姫ちゃんの事もあるけれど、謎もあって気になるみたいですね。。。百目鬼は寡黙な男であまり話したりしないですからね。。。
今回の話がどうして入ってきたかと考えたら。。。
百目鬼-綱川の事が今後深く関わってくるのかなと思いました。
そして・・・どんな風に矢代と百目鬼が会うのだろう?と考えていたのですが・・・
綱川の組(桜一家)が博徒系暴力団であるというのがすごく重要な要素なような気がします。
前話を振り返ってみると、唐突に城戸修也という人物が出てきましたよね。これは元松原組の人です。
彼も投資とか色々しているとありました。詐欺まがいな事もしているとあったので彼も何か絡んできそうかなと。
そして。。。思い出してください。
矢代は今、闇カジノやってますよね。。。店を出すエリアによってはもしかしたら桜一家と接点が!?と予想。
そこで百目鬼とばったり会うのではないのでしょうか。。。z(百目鬼は地回りや取り立てをしているので)
博徒系暴力団と闇カジノ・・・繋がったなと。予想ですが。
今後は矢代の見えない片目も何かありそうですしね。
そういえば!前話で井波が登場して矢代と関係あるとかショックと感想で書いたのですが、コメント下さった方ほぼ矢代は寝てないと思うと。
確かにそうかもと思ったのですよね。
もし寝ているならその描写ちょっとあってもいいような気がしますし。あれはかなり意味深な感じなので、ワタクシのように釣られたら駄目なシーンだったのかも!?
コメントを読んで、「井波と関係はない」にかなり傾いてます。ちょっと気分が晴れました(≧∇≦*)
百目鬼が4年間一人でしてるというのに、、、矢代も百目鬼との事をやっぱり大事にしてて欲しいなと思っていたので。できれば他の誰ともして欲しくないのですけどね。
ちょっと期待してしまいます。
百目鬼は。。。やっぱり矢代がいて、七原がいて杉本がいて・・・その輪の中にいて欲しい。
ラストは二人で堅気に。。。なんて思っていたけど、七原・杉本とも一緒に居て欲しいですね。
密かに七原-百目鬼が好きなので、二人の場面もよみたいです。百目鬼って七原にはけっこう本音で話してますよね!矢代の事とか☆
七原とは連絡とってるのだろうか?という疑問はあるけれど、どうなのでしょうね。
読んだ感じは連絡は取り合ってないみたいですけど。繋がっててもおかしくはないなと思うのですが。
そろそろ矢代と再会しないとお話進まないと思うので。。。次話ではちょこっとでもニアミスでもいいので萌えがあるといいなぁ。。。
平田の事が片付いたので、今後の注目点は・・・
・矢代の片目
・綱川-百目鬼(ここはまだ盃は交わしてない)
・三角さん
・博徒系暴力団と闇カジノ
・百目鬼-七原-天羽さん
・矢代は組をもつのか
・井波-矢代
・竜崎ぃぃぃぃぃ~はよ出てきて☆
・城戸修也-矢代
あと、綱川も疑問に思っていることなのですが、どうして三角さんには秘密に・・・なのでしょうね。
天羽さんは何を考えて、何を思って三角さんには内密にとお願いしたのでしょうか。
この辺りは雑誌読まれた方はどのように感じましたか?
いまいちピンとこないのですよね。
矢代が憶えてないと言っているのに、その間に三角さんが入ってきたらややこしくなるから?
三角さんは百目鬼の事は矢代から引き離したいと思ってると思うので、逆に近づこうとしたときに妨害される恐れがあるからとか!?
逆に・・・矢代を組に戻すために利用されかねないから?
こう思う!というのがあればぜひ・・・教えてください☆
ちょっとコミックス読み返そう。。。
今回好きなシーンはやっぱり百目鬼たんのシーンです。
『自分で処理してます 節操がないので』
このセリフがむちゃくちゃ好きです。百目鬼が節操ないですって!?と思ったのですが・・・この「節操がない」って言うことばはどこからきたのかなと。
やっぱり6巻描き下ろしの七原の言葉を受けてのものなのかな~と考えたりしました。
次話は11月30日発売のイァハーツ1月号(2020年)に掲載予定です。