イァハーツ9月号掲載、ヨネダコウさんの【囀る鳥は羽ばたかない】41話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の41話は【囀る鳥は羽ばたかない7巻】に収録予定です。
そわそわしながら待った最新話・・・本当に読む前からドッキドキが止まらなくて変態です・・・じゃなくて大変です。
ついに待った再会でしたが、なんともいえない百目鬼・矢代の表情にちょっと戸惑いました。今回はどんな展開に!?ですよね。
その前に・・・こちらの記事の紹介を★時間があればこちらも読んでいってください(*^_^*)
>>>【囀る鳥は羽ばたかない】を色々な角度からみんなで考えてみたい①
【囀る鳥は羽ばたかない 7巻41話】コミックス・あらすじポイント
今号の簡単なあらすじ・ポイント
- 4年ぶりの再会。ヤクザの世界にいる百目鬼に七原も驚いて。。。
- 『俺のもの』という言葉に反応する矢代
- 覚えていたんですね、と百目鬼から言われた矢代は・・・
- どうやら綱川が矢代と会いたがっているらしい。
【ネタバレ注意】囀る鳥は羽ばたかない7巻41話 感想
七原と神谷は相性が悪い!?
前話で4年ぶりの再会を果たした百目鬼と矢代&七原。
その後、城戸弟のお店に戻り、城戸の居場所を聞きだそうとするのですが。。。弟は1年以上会っていないと言い張ります。
大きな声を出して威嚇しようとする神谷に、七原は「相手を考えろよ」と忠告。素人に手を出すのはやめとけと。
こっちの案件だから口を出すなと言う神谷に・・・七原も「なんだとてめぇ」と怒り気味。
神谷は『どこのどちら様ですかねー?』と七原をさらに煽ろうとするのですが・・・ここで百目鬼が「七原さんだ 真誠会の」と後ろから入ってきます。
七原はというと・・・『元って知ってんだろ百目鬼』とこちらも名前を呼びます。
神谷は・・・自分だけが蚊帳の外で面白くなさそう。
ヤクザが動くのは金と面子
『あーそこの君・・・何君?』と矢代が神谷に声をかけます。名前を聞いてるようです。『神谷』とこたえると、矢代は城戸弟を自分のところへ連れてきて欲しいをお願いします。
神谷が連れていくと・・・矢代が弟をまさかの水責め。思いっきり弟の頭を水をためたシンクに押しつけます。
神谷は『俺よりひでぇじゃねぇの』と言ってるし、七原は『社長ー・・・相手は素人っすから』と( ̄。 ̄;)
七原に手伝えと矢代が言うと、百目鬼が『俺がやります』と出てきます。
でも・・・矢代はそれを受け入れませんでした。(その前に城戸弟が話すと言ったというのもあります)
弟の話を聞いてみると・・・本当に城戸の居場所は分からない様子。ただ、今回はバックにヤバイ奴らがいると言っていたと伝えます。
その『ヤバイ奴ら』が矢代や百目鬼たちではないかと疑う弟ですが、七原は自分たちはただの金貸しだと言います。
『ま、似たようなもんだなこっちも』と神谷が言うと・・・矢代がひき逃げのことを持ち出してきました。
ヤクザが動くのは金と面子。城戸の後ろにヤクザがいるなら話が変わってくるだろう?と。
ここで百目鬼は、弟に電話をさせ城戸のことを探るように命令します。
大人しく電話をかける弟。お金がいるのだと言うと。。。城戸は明日になるけれど用意してくれるとのこと。
ただ、場所に関しては城戸からの指定を待たなければいけないようです。
俺のことを覚えてたんですね 頭
『さっきの質問の答えを聞いてませんが 状況がかわったので一度上に報告しないとなりません』
百目鬼が言うと・・神谷が昔の知り合いなら話もあるだろうし自分がかけにいくと言ってその場を離れます。
百目鬼・矢代・七原になると・・・七原から口を開きます。
「4年ぶりか・・・」
七原はまさか百目鬼がカタギに戻らずにヤクザのまま・・・桜一家にいるのかと信じられない様子。
『バカじゃねぇのか!?そんなツラしてヤクザ以外に見えねぇじゃねぇか』
すると百目鬼は・・・『俺がどう生きようと何になろうと 俺のものです 俺の時間もこの体も』と・・・。
それを聞いた七原は納得はいかないようですが論破された感じ( ̄。 ̄;)矢代は・・・『ー俺のものね いいんじゃねぇの?』と口にし、今回の件に自分達が関わっているのを知っていたのか?と尋ねます。
ここで神谷が戻ってきて、雰囲気を察したのか何なのか。矢代たちに何者なのか少しくらい俺にも説明しろと言います。
『俺はただのカジノ経営者』
そして、百目鬼のことは少しだけ面倒みていてそれだけだと。『使えなくてしょうがなかったけどな』とけっっこう酷いことを色々言っています。
すると百目鬼は・・・『俺のことを覚えてたんですね 頭』と・・・。
矢代は・・・今日まですっと忘れてたけれどさっき思い出したと答えます。そして自分はもう『頭』じゃないと。
『今んとこ組もねぇし お前の頭でもねぇ』
『・・・わかりました』
一緒に行動することに!?
城戸弟を連れ帰ると共に、矢代たちにも桜一家に寄って欲しいと言う神谷。
綱川が矢代のことを知っていました。三角さんがたいそう気に入ってる男であり百目鬼の元上司。
会ってみたいということでした。
『協力するならカネと取り分の話をしておいた方がいいってことで』
矢代も断る理由もないというので承諾。
最後まで神谷・七原はバチバチでした( ̄。 ̄;)
『あれがお前のー』そう百目鬼に話しかけようとした神谷ですが・・・百目鬼の表情に黙ってしまいます。
その頃七原と矢代は・・・車で東京へ。
七原も百目鬼の態度にご立腹。『てっきり堅気になってると思ったのに』と口にすると・・・矢代は『少し黙れ』と言って・・・
囀る鳥は羽ばたかない 41話 感想&考察
ひぃぃぃぃぃぃ~~~~~~~。゚(゚´Д`゚)゚。って感じでした。
なんか・・・お互い表情崩さずに話しているのですが、それがかえって切ない、悲しい。
百目鬼もうまく演技しているのだろうなって思いましたヨ・・・・。本当はすごく会いたい人だったでしょうに~。
内に秘めた感情というのは、なかなかここではわからないけれど・・・絶対百目鬼のあの無表情の下には色々な感情があったに違いない。
ちょっとでも浮上する要素があればいいのですが、どうなんでしょうね。個人的には読んでて切ないな~という感情がすごく大きかったように思います。
以下は考察を交えながらの気になった点の感想です。
元真誠会なのに真誠会のと言ったのは何故か
まず、神谷に七原を紹介するとき『七原さんだ 真誠会の』と言ったのが気になりました。
七原からは『元って知ってんだろ百目鬼』と言われています。そう。。。真誠会は解体したのだと百目鬼は知っていて、なぜあえて『真誠会の』と言ったのか。
百目鬼の中では『真誠会』が『元』では無いからそう口にしてしまったのでは?と考えました。
気持ちはまだ『真誠会』にあって、今百目鬼がこうやってヤクザの世界にいるのはやはり矢代が組を持った時にそばにいるためではないかと。
その時のために今自分にできること(力をつける)をしているのかなと感じました。桜一家に長くはいないだろうというのは百目鬼のこれまでのセリフからもうかがえます。
そしてそれは他の言葉でも表れています。
矢代を『頭』と呼んだこと。
矢代も言ってた通り、もう『頭』ではありません。神谷の前で『頭』と呼ぶことはリスクだってあったはず。(桜一家の者なので)
それでも呼んだという事は、やはり百目鬼の中の『頭』というのはただ一人であるという事の表れなのだと思います。
問題は。。。矢代が組を持った時に百目鬼が横にいることを三角さんが認めるかどうか( ̄。 ̄;)にもよるのですけどね・・・。どれだけ口説いても組を持つ事に消極的だった矢代が、組を持つ理由が百目鬼だったなら。。。もしかしたら考えが変わるでしょうか!?
三角さんは矢代が組に戻らない選択は万に一つもないと言ってるほど執着してます。
『お前が必要だ』とも。
そういえば、、、話が脱線するのですが、36話で三角さんが矢代脱げ!と襲いかかるフリ?をしたシーンがありましたよね。
あの時に天羽さんが車の中で(やはりやれなかったか・・・)と考えているのですが、最初読んだ時はヤクザに戻る戻らないについて、三角さんがうまくやれなかったかという意味で捉えてました。。。
でも・・・今よくよく考えてみると、体の関係の事???って思ってしまって。それは、三角さんに対してではなく矢代に対して。
三角さんは『天羽!!ソープ!』って言ってからの(やはりやれなかったか)だったので、矢代の変化をこのときの天羽さんはすでに気付いていたのかな?って今さらながらに思ってしまいました。まぁ三角さんが無理矢理やれなかったという意味にも取れますが。
改めて読み返してみると、天羽さんの関わりが重要になってくるのではないかと考えたり。
36話の天羽さんがやけに意味深なんですよね。『もしこのまま組にもどらなかったら』とか『矢代さんは戻らないつもりですか』とか色々言ってますし。
綱川にも『帰る場所があるわけじゃない 行き場がなかったんだ』って言っていて。帰る場所は・・・解体しているからもうなくて、『行き場がない』というのは百目鬼がヤクザの世界に留まりたいと思ってる理由も知っているのかなと思ったりしました。
何にせよ、天羽さんと綱川・三角さんは繋がってるので今後もセリフなども要注目かなって思ってます。
俺のものです 俺の時間もこの体も
この言葉が百目鬼から出て来るとは。゚(゚´Д`゚)゚。と一読した時はショックを受けた藤雪です。
でも。。。この言葉には何らかの百目鬼の考えがあってこそだと思いました。
『俺がどう生きようと何になろうと 俺のものです 俺の時間もこの体も』って・・・・6巻33話で『あなたを守るために使うと決めた命です あなたの好きにすればいい』と言うセリフと反対のようで同じ意味を含んでいるとワタクシ・・・思っています。
あの時は矢代に委ねるような感じでしたが、今回ははっきりと自分の意志が感じられる。
百目鬼自身が『どう生きようと何になろうと』=堅気に戻らずヤクザでいようと 『俺のものです 俺の時間もこの体も』=矢代を守るために時間も体も使うことは俺の自由って言ってるのかもしれない。
これは言い方であって、6巻の描き下ろしで百目鬼が気付いたことのひとつではないのか?と考えました。
描き下ろしで七原と話した時、百目鬼は矢代のこれまでの言動を振り返ってましたよね。
『お前が可愛い でも怖い お前は嫌だ お前をどうにもできない』と。何に対してもそつなくこなす矢代が・・・このときだけはどうしていいのかわからない、といったような本心を見せてましたよね。
だから、百目鬼自身は矢代に『好きにしたらいい』という委ねるような方法をもしかしたらここで止めたのでは?と考えました。
6巻描き下ろしのラストは、百目鬼の決意のような表情だと個人的には思っています。
あの時に初めて受動的なではなく、能動的な百目鬼になったのではないかと。それが今回のセリフの表れなのかな?と考えるのですが、どうでしょうか。
ただ・・・矢代はその言葉がひっかかってましたよね。
『ー俺のものね いいんじゃねぇの?』って言いながらちょっと寂しそうなんですよね。俯き加減になってるというか。『俺のものです』って言われた時にちょっと時が止まってましたし。。。
その後神谷に『そんな地蔵みたいな男についてるなんて苦労すんだろ 一事が万事 話が通じねーから』って言ってみたり・・・『少しだけ面倒みてたってそれだけだ 使えなくてしょうがなかったけどな』って言ってみたり(T^T)
スルーできたはずの事なのに、ついついこんな風に百目鬼につっかかるなんて。。。。お前が俺に言った事忘れてるなら、俺も忘れてるしなんとも思ってねぇよ!?的な返しっぽくないですか?
俺のこと覚えてたんですね
『百目鬼』と呼んだ事について、冒頭で何かあるのかなぁ!?って思ってたら・・・終盤でした。
百目鬼が店を出ようとする矢代に『俺のこと覚えてたんですね』って言うんです。
このときの七原がね~。。。あちゃ~みたいな感じで(^_^;) 矢代の性格も知ってるから、それ突っ込まないで!って感じなのがクスってなりましした。
『覚えてたんですね』と言われた矢代。
どう答えたか・・・ですが『さっき思い出した』と。
『今日までずーーっと忘れてたけど その辛気臭ぇツラ見て思いだしたわ』って言ってて。ここは七原の表情と神谷の『ぷっ』にこっちまでふふってなりました。
ただ。。。んん・・・なんだろ・・この矢代は既視感が・・・・。
読み返してみてあったあった!!!3巻の矢代とちょっと被るんです。(自分の中でですが)
15話だったかな。あの井波が登場したときの回です。
百目鬼が部屋の外で待つと言った時、『そういや手コキした時だってそうだったよな お前俺の事一切みなかったな 本当は見たくも触りたくもねぇけど上司だし?腕動かねーし?』『指まで落としちゃったし?俺の手足だし?望むことするっていっちゃったし?』って場面の矢代となんだか被る。
言い方は全く違うけど。。。なんか百目鬼の言葉に対してすごい反応を示すというか・・・。
これまた6巻33話ですが。。。『お前を見てると無性に壊したくなる』と矢代が言った時に、どうしてですか?と百目鬼が尋ねますよね。
このとき矢代は『お前が離れないからだろ』って言うんです。その後に『あなたを守るために使う~』が続くのですが・・・離れないから壊したくなると言ったのに、今回は・・・あえて百目鬼が傷つきそうな言葉をバンバン言ってる。
この辺りも矢代の矛盾なのかな?って思いました。
『大事なものは傷つけたい』が出てきちゃった!?
もちろん。。。その場では無表情だった百目鬼ですけど、、、その後はやはり主人にほっとかれた寂しいワンコみたいな顔になってました。
演技してたのかなぁ(T^T)って思ったらちょっと切ない。
七原は百目鬼が堅気に戻ってると思っていた
ここはちょっと意外というか、根本的に考え違いをしてました。
6巻読んだ時に、七原経由で天羽さん➨綱川という流れかと思っていたのですが、どうやら。。。
百目鬼が一人で行動していた事がここでわかりました。
というのも!今回のラストで七原は言ってるんですよね。
『俺はムカつきますよ てっきり堅気になってると思ってたのに』と。ということは、七原が口利きしたわけではないという事です。
やはり描き下ろしの時に百目鬼が自分自身で考えて行動する、というのに考えが変わっていったのかな?と思いました。
盃を交わしていない百目鬼が。。。天羽さんに会うのってだいぶ難しかったのではないかなぁって思うのですが、またいずれ綱川に依頼することになった経緯なども出てくるでしょうか?
あとは、やはり矢代自身も百目鬼は堅気に戻っていると思っていんだなぁ・・・と。車の中では百目鬼の事でいっぱいになってそうな矢代が・・・切ないなと思いました。
百目鬼の変化は『いいんじゃねぇの?成長したってことだろ』と言ってるけど・・・どこか上の空というかぼ~っとしてる感じがしますし。
堅気の話が出てきた時は『少し黙れ』って七原に言っていて。色々と矢代の中でも整理がつかない状況なのかなって思いました。
もしかしたら・・・いつものパターンで百目鬼の目を見てムラムラしてるとか!?色々と忘れてた事を思い出してしまった可能性もありますよね。
これから綱川に会う矢代と七原・・・どうなるやらですね。
百目鬼がまだ桜一家の人間ではないと知った時、矢代がどう動くかも見物かなと思いました。
これからの展開としては、百目鬼がヤクザの世界にいると知ってしまった矢代なので、【矢代】が動くターンがあるのではないかと思っています。
できれば・・・4巻で百目鬼が矢代に感じてるような・・・
『自分のものにしたい こんなに誰かを求めることがこの先あるんだろうか』って気持ちを矢代にも感じて欲しいなって思ったりしてます。
そう考えたら・・・ラストは二人で堅気になって・・というのが希望でしたが、そうじゃないラストになるような気がします。
矢代は百目鬼を置くためにやはり組を持つのではないかと改めて。(前に記事で書いてると思います。。。)
それは。。。天羽さんが言ってたように『行く場所がなかっただけ』の百目鬼に『帰る場所』をつくるためもあったり!?
七原と別れるというのも想像つきませんしね。
三角さんは、天羽さんがなんとか・・・という展開になったりするのかしら?ここはまだ進んでみないとわからないですが、綱川・三角さんの動きもこれから要注目です。
まとめ
気になった点をちょっと感想として書いてみました。
城戸の後ろには誰がついているのか、でまた話がややこしくなったりヒエ~~~~~って状況になったりすると思うのですが。。。
この状況でいけば共闘という感じになるかもしれませんね。
一緒に行動する時間もできたり!?するかもしれません。綱川次第・・・でしょうか。色々と百目鬼を試しそうですしね。
あとは神谷・七原はいいコンビになるような気がするのですよね(笑)
また二人の言合いとか読みたいなって思いました。似たもの同士なのかしらね!?
ということで!25Pなのにむちゃくちゃ長くなりました(^_^;)すみません~。
もう一度最後に。
良かったらこちらの記事に参加していただけると嬉しいです♥
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