前回の4月号から連載再開していたのですが、感想を書くのを忘れていました・・・。今回13日にyou5月号が発売、15日に電子で配信されて読んだので一緒に感想を書こうと思います!
やっと!!!やっと・・・牡丹華(ぼたんはなさく)が来ました(´;ω;`)やっと当たった・・・と思ったけれど、前回は雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)で全然かすりもしなかったです。
ここで疑問。今まで順々にきせつをたどってきてたのに・・・何故急に秋に飛んでまた穀雨まで戻ってきたんでしょうか。
雷乃収声が二十四節気の中でも「秋分(しゅうぶん)」の位置にあるものなのなんですよね。。。
なんか急にびゅ~んって飛んじゃってびっくりしました。。。。先生・・・今まで順にきてたのに!?と思っけど・・・過去も入っているからでしょうか???う~ん。
YOU4月号 YOU5月号の紹介
今までのストーリー
今までの感想はこちらから。
第8話の簡単な感想
[topic color="blue" title="ざっくりと"]虎三郎と鷹頭の過去がちょっとだけ読めた!
売立をするためにWin-Winな関係の人が登場!?
鷹頭は両親も義父も武家の出。(義父!?)
鷹頭には虎三郎に話していない秘密がある!
[/topic]
注意ポイント
今回は8話・9話の感想なのでちょこっと短めでいこうかと思います。
日に流れて橋に行く第8話のネタバレあり感想
今回はまず、鷹頭と虎三郎の過去から。2年前にさかのぼるようです。
イギリスに居たときの話でした。
鷹頭って・・・けっこう散らかす人だったのですね(笑)以前、片付けもせずにタバコ吸いまくってこわ~い顔してた場面ありましたが・・・
普段からあまり散らかってても気にならない人なのかな・・・と納得しました。
日英博覧会が開催されるかもしれないとの情報を得た2人。
虎三郎は、準備期間まで1年もないのに開催は無理なのでは?と言うのですが、鷹頭はイギリスが同盟強化をちらつかせてきたら日本はそれに乗るだろうとのこと。
儲かるか儲からないかで物事を考える鷹頭と違って、虎三郎は職人さんの事を考えたりしてけっこう視点が違う2人が興味深かったです。
視点が違うのですが、それでも利害が一致しているところがあるというか。
「細かい装飾や一見地味に見える技法にはすべて意味があるんだ」
「それを理解せず伝える努力もせず売れなきゃ文句ばかりいって・・・」
という虎三郎。鷹頭はそれに対して
「博覧会が決まれば大量の日本のお宝がやってくるぞ」
「日本の細工物は確かに説明不足で買いたたかれることが多いが・・・うまくやればその流れを止める事ができるだろ?」
博覧会が終わるころには俺とお前の人生が変わるぞ!と言った鷹頭。
日本の細工物の価値を高めたいと思う虎三郎と、価値が高まれば儲かると考える鷹頭。違う視点だけれど「日本の細工物をイギリスで認めさせる」という事は一致しているんですよね。
こういうのすごく面白いです。
全く似てない2人でどうして仲良くして信頼しあっているんだろう?と思う事あるけれど・・・
たどり着くところにわりと共通点を多くもっていたのかな!?と。
鷹頭の事を思い出し、(あの時を思い出せ)(今回も絶対に!)と強く思っています。
ということは!日英博覧会は成功して日本の細工物の価値も認められたということなんでしょうね!!!
鷹頭と五百雀
珍しい組み合わせ。
かといって、、、仲良く会話しているわけではありません(笑)
商いに関しての会話でしたね。儲ける、儲けないの話なら話が出来る相手かもしれませんね!
虎三郎は、残った商品を半値で売りさばこうという提案をしたようですが、それに五百雀は激怒します。
「無理です!半値で売るなどありえません」
三流店じゃないから、値引きなどを一度でもしたら今までのやり方が通らなくなると。
「三つ星の伝統を私が止めるわけにはいけません」
でも、鷹頭はそれが本音じゃないのだろう?と。
五百雀が番頭になってから仕入れた商品はすべて売りさばけているようで・・・余っているのは出て行った者が残していった負の遺産といいましょうか。
だから本音は・・・五百雀も売りさばきたいんでしょうね。
五百雀は、牛島さんが言うなら従うけれどと言うけれど、鷹頭は牛島さんには関係ない虎三郎がすべて決めたことだと(-_-;)
「私はあなたを知りませんし信用もしておりません!!」
すると、鷹頭は、自分がお金の管理を五百雀に任せるのは虎三郎が指名したからだと言います。
「俺もお前のことは知らないし信用もできないが あいつが決めた以上はそれに従う」
それなら本人に直接言うという五百雀ですが・・・・
虎三郎は今まさに三つ星のやり方を変えようとある人物に会っている最中でした。
[topic color="green" title="花は咲くか"]
[/topic]
虎三郎と平瀬燕正男爵
虎三郎は平瀬という男性に会っていました。この方、大名華族という出自の他一大で銀行を興したという実業家の顔ももっている有名な人のようです。
女遊びも派手だったはずだけれど、今ではそんなオーラもなくひっそりと暮らしている・・・ように見えました。
(かつての華やかな光は消え失せたのだろうか)
(・・・いや違うな)
(俺はこの目を知っている)
失踪する前の存寅の目に似ていると感じた虎三郎。
どういう目かな?と思ったのですが・・・「今の状況にご不満をお持ちなこともよく存じております」と虎三郎が言っているので存寅の目というのは不満があらわれているような目だったのでしょうか???
かつての華やかな光は消え失せたのだろうか、いや違うなのくだりからは、存寅も光は消え失せてはないということがわかりますよね。
少なくとも虎三郎の目に映った存寅の目は、今の状況に不満があるようなそんな目だったのかもしれません。
虎三郎は、平瀬氏に売立を提案します。
最初は、「売立など落ちぶれた家のやることだ」と言うのですが・・・
三つ星もですが、平瀬氏の立ち上げた会社も今は資金繰りも低迷しているようでそれを話題にだし、
「互いの家名に傷をつけることなく皆を助ける方法を考えました」と虎三朗は言います。
牛島さんと鷹頭
今回は牛島さんと鷹頭の場面がすごく印象深かったです。
牛島さん・・・普段穏やかですがやっぱり大番頭なんですね。勘が鋭いというか。
その会話の中で、鷹頭は「両親も義父も武家の出だ」ということを話します。
鷹頭は、養父の事を聞かれるのがすごく嫌なのだなという印象を受けました。
「ご養父のあとをお継ぎに?」
という牛島さんに、「虎にも話してないことを他人に話すつもりはない」ときっぱり。
牛島さんは、どうして虎三郎は鷹頭のような人を信用しているのかと不思議なようでした。
「シンプルな話だ 俺が英国で成功したからだよ」
「逆にこの俺が奴を信用している理由がわかるか?」
牛島さんは・・・虎三郎には商才があるから☆って言うのですが、速攻で「それはない」と言われててちょっと面白かったです。
「商才はないが奴には面白いとことがある」
その面白いところというのが・・・
”売り物に優しい”
という所らしい。何にも左右されず、商品の価値を誰よりも理解し最良の売り方を考えるのが虎三郎なのだと。
結果、虎三郎の扱う商品は顧客から信頼されて値が上がると。
鷹虎コンビの売立が楽しみ!
ここで、時子ちゃんが2人を呼びにきます。
虎三郎がどっさりと平瀬氏のところからコレクションを三つ星に持ち込んだということでした・・・。
牛島さんもどうやって平瀬氏を説得したのか・・・と少々驚きぎみ。
虎三郎のまず第一の目標は達成したようですね!
あとは・・・売り切るだけ!
売立は・・・開橋式☆楽しみです。
8話 感想まとめ
売立は、安く売れてしまうようなイメージがあるようですが・・・これを虎三郎が扱う事で平瀬氏の商品が競りみたいなのでぐんぐん値を上げ大成功!!!ってなったらカッコいいですね。
安くじゃなくて、価値相応の・・・もしくはそれ以上の値でうれるのかなと思っています。
それを売りさばくときに、三つ星の商品も一緒にくっつけるのかな~と。
とても素晴らしい商品にくっつけて顧客にはちょっとお得感を感じさせつつ、実はこちらにも利のある売り方をするのかな・・・とか色々想像しちゃいました。
基本、日高ショーコさんのBLが読みたい人なのですが・・・こういうお話も好きで「日に流れて橋に行く」の今後・・・すごく期待しています。
面白い・・・。
ということで、9話に続きます。
日に流れて橋に行く第9話のネタバレあり感想
開橋式が近づき、町は準備のために徐々に盛り上がりを見せています。
8話で平瀬氏のコレクションが届けられた三つ星は盛り上がりを見せる他店とは違い、お店を閉めたまま。
皆はその様子を見て大丈夫か?と心配しています。
でも、店内では虎三郎が仕切っていました。なのですが・・・従業員からの不満がすごくあるようです。
ここで五百雀が言います。
「静かに!今の当主は虎三郎さんなのですよ」
この一声で静かになります。このときの虎三郎の嬉しそうな顔がカワイイです。
五百雀もようやく虎三郎を認め始めたってことでしょうか(*^_^*)
虎三郎は運び込まれた品物の管理を三つ星で行うということを伝え、適材適所の人員配置を行います。
下足番であろうとなかろうと、今必要で使える人間を使っていく。これが虎三郎のやり方。
そして平瀬氏の品物は、空いたケースに入れて美術品のように展示していくと言います。
これは格が上がって見えるようにするためだそうです。
虎三郎の人の使い方は見習うところがありますね!それぞれの良さを褒めて引き出して動かす。すごくステキだなぁと思います。
他の呉服店の従業員にはないものを持ってるんだ!って言われたら・・・張り切るしかないですもんね(*^_^*)
時子はさっきまで文句を言ってた従業員達が、急に虎三郎の話に興味を持っていることに驚きます。
三つ星のやり方を変えていく
ここからが重要。
開橋式の当日は桜が満開で祝日といこともあり、売立とは別にすごく人で混雑するだろうと考えている虎三郎。
だから、三つ星は疲れた人に場所を提供しようと言い出します。
呉服店へ入る敷居を少し低くするのも目的のようです。もっと入りやすく、もっとくつろぎやすく・・・そういうのを考えているのかなと。
下足預かり制度を廃止し、もっと自由にお客がお店にはいり店内を自由に行き来できるようにしたいと言います。
下足を預かってもらってたら入るにも出るにも従業員に言わないといけないですからね。それを無くそう!というのが目的のようです。
「他の店とは違う 開橋式はそれを世間に知らせる いい機会になる」
「大丈夫 俺たちならできる」
ここの虎三郎・・・カッコイイですね!なんか自信に満ちた感じがツボりました。キュン・・・♥
鷹頭のターゲットは日越の社長?
これは読んでて気になりました。
鷹頭は日越の当主をじっとみてたり険しい顔してたり。
(写真より若いな)
って言ってたので以前怖い顔して写真みてたのはこの人だったのかなと。
牛島さんに「日越呉服店の社長をご存じで?」と聞かれ、「いや・・・」とこたえてますがどうでしょうね。
これからもこの日越の社長さん出てきそうですね。
鷹頭には色々とまだ謎がありますし・・・鷹頭の家関係で日越が絡むのかな????と思ったりします。
皆を動かしていく虎三郎のやり方
売立を成功させたいと思っているのは三つ星だけではないようです。
もちろん、三つ星にコレクションを預けた平瀬氏もそう思っているのでしょう。
彼は華族会館へ出向き勉強会に出席していました。というのも目的は売立の事を知らせるため。
平瀬氏は虎三郎の言った言葉が心に響いたようです。
「売立は落ちぶれた家のすること」
このようなマイナスイメージを持った売立ですが今後はそういうイメージにはならないものも増えると。
平瀬氏は華族会館に集まっている人達に売立に至った経緯や虎三郎が信頼できる相手なのだというのを話しています。
「確かに売立といえばイメージの悪いものだが」
「それが平瀬家となれば話は違います。まして平瀬さんは下の者のために財を売ろうというのだから」
「すばらしい御心ですよ」
そしてここから虎三郎の戦略ですね。それを平瀬氏は実行してるに過ぎないのですが・・・・
・今回の売立は・・・広告を打たずに口コミで拡げていく。
・売立の品を美術品に見立て平民にも観覧できるようにする。
・これは三つ星の新しい事業。
・信頼が何より重要なので今回の売立を広めてくれた暁には三つ星呉服店の品を半値で売るとのこと。(※女性ものの帯・着物など)
華族のなかには耳慣れない「半値」という事でも心動く人はいるという虎三郎の言った通り、皆も興味津々でした。
ただ単に「半値」で売るということではなく、対価としての「半値」で売ろうということなのですね。
でもこれはよく考えたら・・・三つ星はいいとこどりなような気が(笑)
口コミしてもらって、さらに売りたい商品がさばける。
でも・・・確かに品物を半値にしたところで安売りというイメージはつかないのを思うと・・・素晴らしい発想ですね★
[topic color="green" title="初恋のあとさき"]
[/topic]
時子ちゃんとつるさん
三つ星では・・・時子ちゃんとつるさんが在庫の品をみています。
「確かに美しいけれど売れ残っている理由はわかるわ」
「今は不景気で小紋が売れるから・・・」とつるさん。
でも時子ちゃんは「何とかなりますよ!!」と目を輝かせています。
「ものは素晴らしいんです!!いくらでもステキにできます!」
そんな時子ちゃんを見てつるさんは・・・日越で働いてたけど楽しくなかったと話始めます・
でも日越で働くのは女性の憧れでは?と時子ちゃん話すのですが、あの職場は合わなかったと寂しくつるさんは呟きます。
「あの・・・三つ星はどうですか?」
「あの頃に比べたら毎日楽しいわ 力を合わせてこの在庫をすべて売り切りましょう」
時子ちゃんとつるさん・・・ほんとかわいらしいですね(*^_^*)頑張って!!!って読みながら応援しちゃいました。
これから彼女達の活躍が見れるのだと思います。なんせ今回の副題が「牡丹華」ですからね!
こんな内部の活気は外には伝わっていないようで・・・
周りの人たちからは「いよいよ閉店決定かな・・・」なんて言われていました。
次回は開橋式かしら・・・???だとしたら次号からぐぐっと動きそうです。
感想まとめ
やっぱり動きがあると面白いですね(*^_^*)これから売立が始まったらもっともっと面白くなりそうです。
ただ、日越が邪魔したりしないといいですけどね。
あと・・・忘れたらダメですね・・・存寅。本当にどこに行ってるんでしょうか。
私はずっと鷹頭が居場所しっていると思っていた(いる)のですが・・・全然出てきませんね。
でも今回、存寅の事を知ってる黒木屋の社長が出てきてましたが・・・存寅の事をかってるようでしたね。
「存寅はぼーとしていてもやることはやる男だった」って。そんな存寅がいなくなった三つ星は潰れたも同然だとまで言っています。
だから、お店から持ち出したお金も何もかも三つ星のためのものなのだと改めて思いました。
不満がある目をしていた・・・(これは変えたくても変えられない三つ星にたいしての不満だったのかな)だから皆に恨まれようと虎三郎のため、三つ星のために動いているのかなと思います。
いつ存寅出てきてくれるんでしょうね。
鷹頭の方の依頼を受けてたりして・・・(~_~;)誰か探してるっぽいですしね。
まだまだ「日に流れて橋に行く」は続きそうです(*^_^*)
最後に・・・恒例の★
なんとなく次号の意味合いとしては、初夏の「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」かなぁ~というイメージですが・・・・
「蚯蚓出(みみずいずる)」でも良さそう!ミミズはマイペースに活動を始めるらしいので・・・なんか三つ星(虎三郎)にぴったりな気がしました。
次号、楽しみです。あたったら・・・心の中で踊ると思います(笑)
電子書籍
[topic color="gray" title="【雑誌】YOU"]
[/topic]