イァハーツ9月号掲載、ヨネダコウさんの「囀る鳥は羽ばたかない」第32話のネタバレあり感想です。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
この32話は【囀る鳥は羽ばたかない6巻】に収録予定です。
こんにちは。待ちに待ったイァハーツ・・・8月は大洋図書さんのイベントがあるのでそちらに出かけようと思っています(^▽^)/
サイン会は・・・残念ながら外れてしまいました。今回は先生とご縁がなかったですね☆
当選した方は楽しんできてくださいね!!!そしてまたサイン会の様子などをお聞かせいただけるととっても喜びます(o^―^o)
今回の32話は百目鬼登場なのでやっぱり個人的には盛り上がりました!2人が一緒にいるだけでテンションあがります。
内容的には、そんなにキャッキャ言うような場面ではないのですが・・・百目鬼の「あなた」呼びはやっぱりおぉ~ってなります。
囀る鳥は羽ばたかない 6巻32話/作品紹介・ネタバレ感想・あらすじ
32話の簡単な感想
- 甘栗クンを動かす時に甘栗百年分やるには笑った。。。
- 矢代が病院を離れたのは「カタギの影山に迷惑をかけないため」も理由にあった。
- 意外に打たれ強い百目鬼がステキ。
- 矢代の『芝居』は今回の百目鬼に対する態度のほう。。。(切ない)
- 百目鬼を受け入れることは、鉄壁の守りを崩すことになる。
- 矢代の心の傷は・・・義父より母親に対しての方が大きいのかも。
- 百目鬼、矢代どちらが先に我慢できなくなるか、もみどころになっていくと思う。
- 七原の言動がバラバラで面白かった。(矢代のこと好き過ぎると思う(*^_^*))
- 影山が一人話からズレてて面白かった。
- 甘栗くんが仕事をするかまたも平田が生き残るか・・・ハラハラ展開。
注意ポイント
『ネタバレあり』囀る鳥は羽ばたかない6巻32話の感想レビュー&ちょい考察
26ページでそんなにページ数があったというわけではないのですが、けっこう内容が濃くて・・・色々と考えてしまいました。
矢代の思っているコトやセリフは色々とフクザツな気持ちを含んでいるのでそれを理解するのが難しいなと。
モノローグも何もなく、表情や視線、周りの状況などで判断していくような・・そんな場面もあったり。・
キャラの気持ちを読み手それぞれが解釈していくようなのって難しいですよね。
先生がどういう意図でこの場面を描いたのか?と考えたりもしました。
読んでて思ったのは、百目鬼はもう覚悟決めてるなと。
矢代のセリフには・・・ちょっと傷ついてるような雰囲気もありましたけどね・・・ちょっとキツかった。
ではさっそく!今回は表紙もアロハなカンジでしたね★
シャツからちらりと見えるおへそ・・・・すっごく好きなのですが(≧∇≦*)矢代も背が高いからステキですよね!
そしてピアスにもおぉ~って反応してしまいました。完全オフモードの矢代ですね!
平田を引きずる下ろす計画始動
甘栗君達を待ってた矢代ですが、やってきたのは百目鬼でした。
>>>>31話のネタバレ感想はこちら
矢代は、甘栗くんたちにもう一度動いて欲しくて呼びつけてたようですがここで少し計画が狂っちゃいましたね。
今からやろうとしているのはきっと危険なコトなのだと思います。
電話でもう一度仕事をしてもらうと言ったはずだと言う矢代に、甘栗くんたちは矢代もケツに火が付いてるから関わりたくないと・・・
「そう言うなよ 甘栗百年分やるからさぁ」
「いらねーよ」
とおちゃらけてますが・・・実際、彼らに頼む仕事は「平田を引きずり下ろす」こと。
矢代は、今平田を引きずり下ろしておかないとお前もこの先面倒だろと言って彼らを説得します。
どうやって引きずる下ろそうとしてるのかしら。。。。
あなたの側を離れるつもりはありません
百目鬼と矢代の場面。
百目鬼は病院を離れたのは影山先生のためですか?と矢代に尋ねます。
矢代はそれも理由のひとつだけれど、他の理由は百目鬼には言わないと。
「七原さん達はどうしてるんですか」
「置いてきた」
「俺みたいにですか?」
矢代は、七原たちと百目鬼とは全然意味合いが違うと言います。
ここら辺の会話は・・・百目鬼がけっこう強気で読みながら矢代が怒ったらどうしよう(;゜ロ゜)って読んでるこちらがハラハラ。
でも強気の百目鬼たん・・・好きです。
車を止めさせ、車外へ出ろと命令する矢代ですが・・それにも「嫌です」とこたえる百目鬼。
「あなたの側を離れるつもりはありません」
「あなた」
「あなた あなた あなた お前なんかとやらなきゃよかったよ」
[topic color="green" title="メモ"]
基本的に、百目鬼って矢代のコトを呼ぶ時は「頭」なのですが・・・一人の男として見ているときは「あなた」呼びになったりしますよね。
あなた呼びはたまに出てきてて、組とかそういうの関係ない時に口にしたりします。
百目鬼の「あなた」呼びがけっこう私は好きなのですが・・・
矢代は「あなた」と呼ばれたコトでどうして「お前なんかとやらなきゃよかったよ」って言ったのか。
私が思ったのは、「1回やったくらいで勘違いするようなヤツとやるんじゃなかった」というニュアンスに近いのかなぁと。
1回ヤッたくらいで彼氏(彼女)面すんじゃねぇなんてセリフは結構みかけたりするのですが(色々な作品で)そういうのに近いのかなとここは解釈しています。
[/topic]
矢代の言葉に少し傷つく百目鬼ですが、同じ気持ちでなくても部下でなくても、使いっ走りでもいいから側に居たいと言います。
「しつこいんだよお前 だから切ったの分かんねぇ?」
あんなに優しく消えてやったのに、カタギに戻れる良い機会だったのにと矢代は言うのですが・・・
「だいたいお前こうなるって分かってたんじゃねーのかよ 分かっててヤッたんだろ?」
「頭は 俺を失くすのが怖いと言ってくれました」
頭に戻ってますね呼び方。ここはまた「あなた」呼びだったら矢代はどう反応してたのかな・・・。
この「言ってくれた」というセリフに矢代が噛みつきます。
どれだけ都合のいい解釈をしているのか!と。
「キスまでして調子ん乗って人の体舐め回しやがって オーラルセックスなんて気色悪ィ」
「お前こそあのしつこいセックスが泣くほど良くて 俺が離れられなくなるとでも思ったのか?」
「何人とヤリまくったと思ってんだ ウンザリだ 夢見てんじゃねぇよ」
全てあの時のことは芝居だという矢代。
百目鬼は、これには少し傷ついているようでした。
「全部芝居」と言われた事で、あの時自分を綺麗だと・・・父親とは違うと言ってくれたことも芝居だったのかと矢代に問います。
(・・・そんなことが嬉しかったのか)
すると、「それだけは本当だ 綺麗かどうかは知らねーけど 部下でいるなら可愛かった」と言います。
[topic color=yellow" title="メモ"]ここら辺が・・・矢代の優しさというか・・・芝居しきれなかったのでしょうね(T^T)
百目鬼が嬉しいと感じたことを否定して傷つけることはできなかったのだと思います。
ここまでを振り返ってみると・・・
あの時のコトを「全部芝居」と言った矢代ですが・・・私には今が完全に芝居なのだろうなぁと。
だから・・・今矢代がしゃべっている(否定している)ことは全部逆が本当のコトなのではないかなと。
「キスまでして調子ん乗って人の体舐め回しやがって オーラルセックスなんて気色悪ィ」
矢代からキスもしてましたよね?ってちょっと思ったのですが・・・
それに・・「オーラルセックスなんて気色悪ィ」と言いながら百目鬼に「舐めて」って言った時もありました。百目鬼に舐められるシーンを思い出す時もありましたし。
気持ち悪いだなんて思ってるはずないですよね。「こいつの舌は知らない」って思うほどにかなりの衝撃を受けてたはずですから。
「お前こそあのしつこいセックスが泣くほど良くて 俺が離れられなくなるとでも思ったのか?」
泣いたのは死ぬほど良くて泣いたわけではないとは思います。でも、本来自分の望んでたセックスをしたコトに思う所はあったと思います。
それに・・・本当は矢代が百目鬼と離れなくなるから、それがわかったから置いて行ったっていうのもあるかもしれませんね。(まずは危険な目に合わせたくないという気持ちが大きいでしょうけど)
「カタギに戻る良い機会だった」って言ってたけど・・・矢代は本当にあのまま姿を消して百目鬼が大人しく離れていってくれると思っていたのかどうか気になるところです。
「何人とヤリまくってると思ってんだ ウンザリだ 夢見てんじゃねぇよ」は・・・私は矢代自身が自分に言い聞かせてるセリフのように思いました。
[/topic]
矢代はね、どうして今百目鬼にこんなに冷たく接しているかというと・・・・
(こいつを受け入れたら)
(俺は俺という人間を手放さなきゃならない)
(それがどういうことか こいつには一生わからない)
「俺は俺という人間を手放さなきゃならない」はドMで淫乱な矢代はやはり創りあげた「俺という人間」であり、それを矢代自身も自覚しているのではないかなと思いました。
だいたいこうだろうな、というのはあるのですが、うまくまとまらなくて・・・
昼間からずっと考えてて・・・( ̄。 ̄;)
全然まとまらなくて、このセリフに関しては、また改めて考察して別記事で書こうと思います。
考えてたら今日中に記事がUPできなくなるのですみません(T^T)
百目鬼は・・・ここで車外へ出ます。
矢代は、百目鬼が諦めて出て行ったと感じたようです。
(あいつが バカで良かった)
このシーン、本当に切ないのですよ。今百目鬼に向かって言ったことが矢代の本心なのではないってことがここのシーンからもよく解ります。
矢代はね、ここで暫く車の中にいるの。。。そして雨の中を歩く母子を見て・・・
この場面に何か思う所があったのでしょうね。
目を反らして下を向きます。この場面がなんだかとっても・・・とても寂しそうで孤独な感じに思えたのは私だけでしょうか( ̄。 ̄;)
歩いてた母子みたいにに手を繋いだり会話したり。。。
そういう親子の関係だったのなら何か変わったのかな????とか考えてるのかなって(脳内妄想で申し訳ないですが)・・・そう考えたらすごく切なかったです。
矢代の心の傷って義父はもちろんですけど、母親に起因しているところがありますよね。
義父に襲われた時も、大声出せばいいのに母親に知られたらと言われて黙って我慢してしまって。本当は助けを求めたかったと思うのに・・・。
悪い子だって思われたくないとか、嫌われたくないとか・・・愛して欲しいとか・・・子供ながらに思ってただろうなぁとか考えてしまいました。
すると・・・・ここで出て行ったと思ってた百目鬼が・・・普通に戻ってきます。
傘を後ろに置き・・そして水を矢代に差し出します。単に・・・傘と水を買いに行ってただけだったようです。
「どうぞ、薬、飲みますよね」
矢代は・・・戻ってきた百目鬼に「何なんだよ バカなのか?いやバカか」と戻ってきたことをとがめているようでした。
「側を離れる気はないと言いました」
矢代は・・・思いっきり百目鬼をケリます。しかも顔!!!
「お前のそういうところがイラつくっつってんだろ 降りろ」
ここからちょこっと百目鬼のターン。
「あの時もあなたはそう言って俺にキスした あれも全部演技ですか?」
矢代はそうだと答えるのですが・・・百目鬼は矢代の頬に触れようとします。
キスの流れかな????って思うような感じなのですが、それに・・・ちょっと反応しちゃうんですよね。
でも実際は・・・シートベルトを締めようとしてただけなの・・・( ̄。 ̄;)
「・・・・・」
「すみません」
「何がだよ」
「ー俺からは もう何もしませんから 安心してください」
誰が不安がってるって?と矢代が言うと、百目鬼は多分簡単にあなたを抑えつけられるのでと答えます。
また「あなた」呼びになってますね!さっきのは指摘されたからちょこっと戻しただけなのかしらね!?
矢代はというとね・・・百目鬼が接近したものだから・・・ここで百目鬼との絡みを思い出しているのですよ。。。そしてズクっと反応してしまってます。
想う相手との絡みをそう簡単に忘れられるわけないし、求めずにはいられないと思うので・・・矢代から百目鬼を求めるターンになっていって欲しいですね。
七原たちと影山のズレが面白い
病院にて。
置いて行かれた七原が激おこです。
クソビッチだのクソ淫乱、クソドエムなど・・普段言えないようなコトを叫んでいます。
「・・・兄貴 いくらなんでもそりゃないっすわ」と杉本。
でもね・・・七原ったら他に何かあったか?と杉本に聞いたのに彼が「クソ・・・えーとヤリマン?」って言ったら怒るの笑
「てめぇ頭なんだと思ってんだコラァ」って。
その様子を見て影山は、二人はよく矢代の下でやってるなとぽろり。
七原は「まーあの人かっけーっすから その辺足しても」と言います。
「引いてください兄貴 足しちゃダメっす」の杉本のツッコミに笑いました。
影山は矢代がカッコイイというのがよくわからないようですね。それには七原も、付き合い長い割に全然分かってないですよねと言います。
「案外それ腐れ縁の理由かもっす 堅気に近すぎると迷惑かかりますから」
適度な距離感があるって言っているのかな。
七原は、先生に迷惑がかかるから頭はここを出たと言うと、それは影山も分かってたようです。
前話のラストで矢代が銃で狙われてたのですが、その件でここにも警察がもうすぐ来るはずだと言う七原。
「血痕はなかったし頭もおそらく無事です レクサス走ってくの見えたんで」
このレクサスを運転しているのは甘栗くんだと思ったようです・・・。
「ー百目鬼とうとう捨てられちゃいましたね」(杉)
「あいつ・・・バカ正直だからなぁ」(七)
「矢代もフラれたからって何も捨てることねぇよな」(影)
「え?」「は?」「ん?」
笑。噛み合ってませんけど!!!同じような事を話しててズレてるのが面白いですよね。
影山には矢代がフラれたから百目鬼を捨てたってうつってたのかしら。
「惚れてたんだろ?」の問いにあんな答え方だとそりゃ・・・・影山ならそう思ってしまうかもしれませんね。
『雛鳥みたいなものだから』っていう返事だと・・・「惚れてたんだろ」に対しても否定してないですからね。
影山が言うと面白いけど(誰も信じてくれないでしょうけどね)、きっと矢代は影山だから嘘がつけなかったのかなとも思う。
平田VS甘栗くん
平田が登場。
地下駐車場みたいなとことで誰かから貸金庫にあったアタッシュケースを受け取っていました。
誰でしょうねこの人・・・
その人が去ろうとしたとき、後ろの方で鈍い音がします。ちらっと見てみると・・・平田の部下達が襲われていました。
柱にそそくさと隠れて。。。結局一部始終見てしまうのでしょうかね。(一応、この人は後に関わってくるかもしれないのでチェックだけしておきます)
車内では・・・甘栗クンが平田に銃を向けていました。
「どおも ご機嫌いかがです?」
「てめぇ」
次号です。
感想まとめ
色々セリフとかモノローグとか・・・考えてしまう1話でした。
難しい~。こういうのは後から後から答え合わせみたいなのが出て来るので・・・それを待ちたいですね。うまくこれだ!っていうのが出てこなかったです。
百目鬼は・・・執着がすごいですね。
「俺のものにしたい」というより、「離れない、離さない」という方が強いのかなと。
あと、何気に百目鬼が強気でびっくりしました。
意志や覚悟がはっきりしたらそれに向かって一直線というのは・・・武道に通ずるものがあるのかもしれませんね。
これからもしかしたら、矢代はあれこれやって百目鬼が傷つくようなこともしちゃうのかもしれませんが(他の人と寝るとか)、そういうのをすればするほど、自分の気持ちを自覚していくだけの展開になるのではないのかなぁ・・・と予想しています。
そして・・・今度は本来の矢代を取り戻して行くターンに徐々に変化していくのかなと。
だけど・・・その前に平田ですね。
平田のことが片付かない限り、この二人のことも進まない気がします。今回平田にアタッシュケースを渡してたのは柳に関係している人物なのかしら?
ここまできたら甘栗くんたちも生き残って欲しいです。まだ柳もいますしね・・・
二人の関係においては・・・ラスボスは三角さんかもしれませんし笑
竜崎の続報も待ってるのですが、、、竜崎にはまだ仕事があると思うので生き残ってもらわないと!!!
ということで、32話の感想でした!また何か追記あったら書き込んでいきたいと思います(*^_^*)