ディアプラス2020年8月号掲載、夏目イサクさんの【花恋つらね 6巻】38話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の38話は【花恋つらね 6巻】に収録予定です。
二人の関係がバレてしまい、ちょっと黄色信号になってきました・・・が二人ならなんとか切り抜けてくれると思っています。
でも、狭い世界の事なので協力者は必ず必要になってくるかと。今回は、やはり寿一郎さん達も同じように好き合ってたのかなと思うようなラストでした。
菊右衛門さんがそうなってくれるような気がします。ちょっと次話からチョコチョコと寿一郎さんと菊右衛門さんのお話が入ってくるかもしれません。
花恋つらね 6巻-38話 コミックス紹介・あらすじ
簡単なあらすじ・ポイント
- 別れるように言われた二人は・・・
- 蔦丸の気持ちにもギュっとくる
- 惣五郎は別れる事を考え始めている!?
【ネタバレ注意】花恋つらね6巻38話 感想
【全話まとめ】花恋つらね|ネタバレ含む感想&考察(結末まで)
2024/10/30
「今すぐ別れるんだね」と言われた二人。やはり梨園なので後継者問題が二人にとっては大きな足枷になってくるようです。
でも、二人が嫌いで蔦丸もこういう事を言っているわけではないのですよね。
その気持ちもわかるので、なんとか皆が傷つかないように・・・尚且つ二人が一緒に居られるようにうまくいってほしいなと思います。
暫くはちょっと悩みながら展開していきそうですね。
【寿一郎】を継ぐということ
別れろと言われ、それには納得できないといった雰囲気の源介。
でも蔦丸は、この世界は「後継者」を残していかなければいけないと言います。
「特に源介」
「あんたが「寿一郎」を継ぐならそれは絶対だ」
二人が付き合っても後継者を残すことができないと蔦丸は言います。
でも源介は・・・「寿一郎」という名前が欲しいわけではない、ただおじいさんのような役者になりたいのだと言います。
「寿一郎」に絶対子供が必要ならば兄貴が襲名すればいいと言うと、、、
蔦丸は「それができるならそうするよ!」と珍しく声を荒げます。
そしてはっとして部屋を出て行ってしまいました。残された二人と武市。
武市もまた、二人の関係には賛成できないと言います。理由は蔦丸と一緒だと。
いずれ、周吾も源介もこういった問題にはぶちあたる。だから知ってる人間が少ないうちに・・・なかったことにできるうちにと二人に別れを促します。
蔦丸の想い
武市と蔦丸の場面。
蔦丸は・・・二人が嫌いであんな事を言ったわけではないのですよね。
できることなら自分が継ぎたいという意志もあったと思う。
ただ。。。蔦丸は身体も華奢で立役はできない。もしできていたのならば自分が「寿一郎」を継げたかもしれないと。
「そしたらあの子はもうちょっと自由だったかもしれないけど・・!」
今さら無理だと落ち込む蔦丸。。。そんな彼を武市は肩をたたいて慰めます。
ただ・・・武市は菊右衛門の事が気になっていまいした。
知ってるはずなのに、稽古中もそんな素振りはない。
(冗談だと思ってるのか・・・ それともこのまま放っとく気なのか?)
一体どういうつもりなのだろうか?と考えます。
早く子供作れってことなんだろ
源介と惣五郎の場面。
源介は、いずれ言われるだろうとは思っていたと言います。
「こんなソッコーだとは思ってなかった」
「えっ お前わかってたのか!?」
源介は、蔦丸の事を話し始めます。
もうすぐ30歳になるという蔦丸。イベントなどへ行くと必ず結婚の事などを聞かれるのだと言う。
「それって早く子供作れってことなんだろ? おれもそのうちあれ言われんのかめんどくせーなて思ってた」
「・・・」
「お前 それでおれと付き合おうって思えたな」
それに対しては・・・もともと好きな子が好きって言ってくれたのにチャンスは逃せないと思ったからだと。
どうすればいいのかなという惣五郎に・・・・源介は蔦丸たちを説得する方法を考えると言います。
夜、ベッドで色々と考える惣五郎。
蔦丸や武市を説得したら・・次は結婚とか子供とか、そういうことを言う人達に対する言い訳も考えないといけないのか・・・・
ずっと彼女いないとなったら両親も何か言い出すかもしれないと色々な事が頭に浮かんできます。
(世間にバレなきゃいいって話じゃねーじゃんこれ・・・)
おれらは別れた方がいいんだな
四月大歌舞伎初日の朝。
祈願を終え、歩いている惣五郎は。。。。部屋で話す人達の言葉を聞いてしまいます。
「最近すっかり玉乃屋と大谷屋も一緒にでるようになって」
「ようやく共演NG解けたんだなぁ」
12代目が無くなってもう3年だもんな、寂しいなと話す関係者。
「でもじき雲昇さんが13代目になるでしょう」
その後は源介も控えているから大谷屋は安泰。歌舞伎界も安泰だと喜んでいます。
「源介君器量いいし その次の世代も期待できるしねぇ」
そういう会話を聞いてしまい、固まってしまいます。
楽屋にて。
惣五郎に会いに来た源介ですが。。。惣五郎はちょっと寝てしまってます。寝顔もかわいい(≧∇≦*)
すると惣五郎が寝ながらう~んとうなされています。
「惣五?」
目を覚ました惣五郎は・・・頭を抱えます。
「なんだよ 何か変な夢でも見てたのか?」
「・・おれらは別れた方がいいんだなって夢」
不吉な夢だな、と流そうとする源介ですが・・・惣五郎は、心の中でそうなのかもと考えていたからきっと見てしまったのだと言います。
「・・・惣五 ちょっと来て」
そう言って惣五郎をどこかへ連れていく源介。その場面を菊右衛門さんが見ていました。
そうなりたくないしなってほしくない
「なんで急にそういうことになってんだよ」
二人の事は説得しようという話しになっただろ?と言う源介。
惣五郎は、昨日ずっと考えていて、蔦丸の言う事がわかる気がするのだと言います。
「なんでそういう方向に考えちゃったんだ?」
「・・だって」
今知っている二人(武市・蔦丸)を説得できたとしても、関係を続けていく限りはもっともっと沢山の人に言い訳して誤魔化していかなければいけなくなると言う惣五郎。
身内に隠しきれなくなって、その人たちも説得しなければいけなくなると。
「そんな先の事まで考えたのか?そんなのはもうちょっと歳をとってからまた考えたらいいじゃん」
でも惣五郎は・・・実際にそういう歳になった時に何年も何年も言い訳し続けなければいけないんだぞ!と。。。そうなったら面倒になってやっぱり別れようってなるんじゃないのか?と・・・。
「つまり 惣五はそうなると思うってことか?」
「わかんねえよ!」
「でもそうなりたくないし・・・なってほしくない・・・」
源介はそんな惣五郎をギュっと抱きしめます。
それなら今のままで居られる方法を考えようと。
「だっておれら今 こんだけ両思いなのに なんで別れなきゃなんねぇの?おかしいじゃん」
大丈夫、どうにかなるという源介。
そんな二人のやりとりを聞いていた菊右衛門さんは・・・寿一郎さんを思い出していました。
『大丈夫だよ 雅臣』
ここで続くのですが・・・菊右衛門さんと寿一郎さんのその後って読まなくても分かってるから・・・もし好き合ってたのなら悲恋ですよね(T^T)
読みたいような・・・読みたくないような・・・絶対切ないじゃないですか。。。
寿一郎さんが亡くなる前にちゃんと話せたのかな・・・?そうだといいな~なんて想像してたら・・・ちょっとウルウルきてしまいました(妄想力豊か!!!)
まとめ
これは。。。いっきに切なくなってくパターンでしょうか。。。
イサク先生の作品なので、うまくまとめてくれるのだろうなと思うのですが・・・菊右衛門さんが力になってくれるといいですね。
後継者問題は必ず出て来るだろうと思っていたので、どうなっていくかすごく気になります。
実際にも歌舞伎界は養子を迎えられることもありますし、BL漫画なのでとにかく二人のハピエンが読みたい・・・。
もし寿一郎さん・菊右衛門さんが同じような問題にぶちあたって別れたのであれば・・ここで力になってほしいですね。
でも蔦丸の言ってた事は当然の事だろうと思います。
伝統を守っていかなければいけないし、宗家であればなおさら。
私ももし同じような立場ならば・・・蔦丸の言ってったように言うのだろうと思ってしまいます。
こういうのは必ず源介・惣五郎がくっつくためには避けては通れない事だと思うので、今沢山悩んで納得する答えを出して欲しいですね(*^_^*)
続きが楽しみです。
ただ・・・次号は休載です。次話が読めるのは早くてディアプラス10月号です(*^_^*)