日高ショーコさんの【日に流れて橋に行く】第4話のネタバレ感想です。こちら、1巻以降も続くようですヨ。1か月に1度読める月刊誌連載なので楽しみにしている作品の1つです。BL誌ではないので、恋愛的には薄めの作品ではありますが、大変興味深い作品なので本当に面白いです。
そして今回も見事に外れましたね(;´・ω・)雷乃発声でしたか・・・。春分の初候がくる!とまでは予想あってたのになぁ・・・私は「雀始巣(すずめはじめてすくう)」だと思ってたのでちょっと残念!
その予想はこの記事に書います。
[kanren postid="1506"]
これからガッツリ鷹頭、時子ともに関わってきそうですね!面白くなってきました。そして・・・やはり虎三郎は商才あるかもしれません・・・。
お兄さんの謎も紐解かれていくでしょうし、次号もすごく楽しみです!
日に流れて橋に行く/掲載誌情報
日に流れて橋にいく 第4話の簡単な感想
①鷹頭の上から目線がたまらない~たぶんツンデレさん(n*´ω`*n)
②外見だけで判断する人は・・・
③時子ともう一人の謎の美女が気になる!
注意ポイント
お前がどうして日本にいるんだよ
前回、鷹頭が虎三郎を訪ねてきたのですが・・・喜びの再会どころか怒りをあらわにする虎三郎のところで終わってましたね。
今回はその続きから。
あ、その前に!今回扉絵がカラーでした。すごくいい扉絵です💛
何がいいかってそれぞれの表情がいいです!
時子もきれいだなぁ(n*´ω`*n)って思いながらしばらく眺めてしまいました。
では本編へ。
どうして日本にいるのかと尋ねる虎三郎。
「俺がどうれだけ頼んでも帰ろうとしなかったくせに・・・」
そのことばに一瞬「・・・」となりながらも、鷹頭は「あぁそうだな お前はあの時ー」と3か月前のロンドンでの出来事を思い出します。
船の上の虎三郎を見送る鷹頭がいます。
虎三郎の目は。。。泣きはらした感じですね(;´・ω・)こ・・・これは・・・BL的な感じでしょうか・・・(*´艸`*)とちょっと脳内でBLに変換できそうな感じですね。。。
「泣いて泣いて泣き叫んでいたな『俺と一緒に日本に帰ってくれ』と・・・だから来てやった」
この言葉に虎三郎はカチンときてしまいます。
思わずとびかかると・・・牛島さんに店先で騒ぐのはやめてほしいと言われ、虎三郎も自宅に戻るように促されます。
「おい 虎 出るぞ」
そう鷹頭に言われ、虎三郎も店から出ていきます。(正確には連れ出された感じですね(o^―^o))
店では従業員が鷹頭の事を牛島さんに尋ねていました。
「今の人は・・・」
「ん?今のは坊ちゃんのご友人だ」
「英国から旦那様宛に届く手紙に 何度も名が書かれていた 心配いらんよ」
[voice icon="/wp-content/uploads/2017/01/3363a408e6df77105838d4f81c0f7a49-e1485757486645.png" name="藤雪" type="l"] んん???旦那様っていうのは存虎の事ですよね?鷹頭と兄・存虎がつながっているとすれば・・・鷹頭と何かを準備していたのかもしれませんね。 [/voice]
何事も形が大事だからな
虎三郎はある建物に連れてこられます。
そこは鷹頭が借りた今の日本では最新の造りの建物でした。しかも!!!そこにはなぜか『三つ星呉服店』と書かれています。
「えっ」
「何事も形が大事だからな 三つ星は大店だが何もかも古い」
そういわれ、その通りだと思う虎三郎。
虎三郎のしたい事は新しい三つ星にすることですからね・・・鷹頭が勝手に『三つ星呉服店』などと掲げることはできないですし、この建物を借りるのにお兄さんが絡んでいるとみていいのかなと思います。だからお金も必要だったのかな・・・。
建物に入るとき、虎三郎は自分の衣服と鷹頭の衣服を見比べます。
(なんだよスマートな格好しちゃって )
(そーだよ靴もコートも最高級品で そんな服装で街中うろついてる奴あんまいねーぞ)
そう思いながら立ち止まっている虎三郎に早く来いと言う鷹頭。
(そうだ こいつはいつもこうだった 初めて会った時から)
(説明も相談もなくやりたいことだけをやる 迷う前に動く 立ち止まらない)
(俺に種を明かすのはいつもー 事態が動き出してから)
今回はね、虎三郎が何度も鷹頭に愚痴をこぼしてた『三つ星には女の店員が必要だ』というのを実現するための面接だったようです。鷹頭は時子以外にもたくさん声をかけてたみたいですね。
そうかぁ女の店員さんが必要だと思ってたのは鷹頭ではなく虎三郎の方だったのね!
ドアを開けると…たくさんの女性たちがこちらを見てきます。
「昔言っただろ?選ぶのは俺でー決めるのはお前だと」
牛島さんは何かを知っている・・・
一方、三つ星呉服店では・・・またも勘定が合わないと雀さんが牛島さんに伝えにきました。
「五百雀 言いたいことはわかるが この件は私が預かる 他言無用だ」
「かしこまりました それから 虎三郎さんを連れて行ったあの男のことですが」
「牛島さんは面識がおありだったのですか?」
この質問に、目敏いなと返す牛島さん。
「まぁ・・・今日坊ちゃんに会いにくるというのは先に聞いていた」
「あれはどのような素性の・・・」
「五百雀 あいつはとんでもない金持ちだぞ! 三つ星の役に立つ!!」
にこにこそう話す牛島さんに「?」の雀さん・・・この場面を読むと、牛島さんはいろいろとこれから彼らがしようとしていることを知っているみたいですね。
使えない小僧さんね
面接会場にて。
時子は『騙された!!』と感じていました。
周りをみればきれいな女性たちばかり・・・。
(いや・・騙されてはいない・・・鷹頭さんは『面接に来ないか』と言ったのであって確かにここは面接の場・・・)
でも想像以上に面接に来ている人が多くてびっくりしたようです。
時子は・・・家では周りの皆がもう採用されたような盛り上がりぶりなのでそれを思い出し(あぁぁ・・・もう帰りたくない・・・)と頭を抱えていました。
皆はやりものを身に着け、そして美しい。
(この中から選ばれる気がしない 絶対に落ちる!!)
するとそこへガチャっとドアを開け虎三郎が入ってきました。
三つ星呉服店の服を着たまま、室内を歩きます。
「お待たせしております たった今鷹頭が到着いたしました」
そう話すと、虎三郎は三つ星呉服店には女性の店員がいないので、今の状況を変えるべく面接をするというような趣旨を話します。
「あの・・・よろしいでしょうか」
質問する女性が。
「小僧さん 本日は鷹頭さんの他にどなたがいらっしゃるかご存知?」
「番頭の五百雀さんはおいでにならないのかしら」
「さぁー?手前は一切聞いておりません」
何か意味ありげな顔をする虎三郎。
時子はそんな彼の手や足に注目します。
(あの人の手や足・・・ あれは長く小僧勤めをしている人のものじゃない)
虎三郎の手や足の状況から、長く店勤めをしてる人ではなく、新しく小僧勤めをしている人物だということに気が付くのですね。
でも、周りの女性たちは虎三郎の事を「使えない小僧さんね」とコソコソ。
年もそこそこなのにまだ手代にもなれないなんて、きっと気の毒な身の上なのだとクスクスわらいながら話しています。
時子はこの女性たちにちょっと嫌悪感。
そんな彼女たちを虎三郎はじ~~~~~~っと見て観察しています。
時子は、女性店員がおしゃべりで使えないと思われたら嫌だと思い、虎三郎がただの小僧ではないと彼女たちに伝えようとします。
「あのー・・・そのひとたぶん・・・」
そう話したとき、時子の袖をひっぱる人が。
「黙ってて」
名前はわかりませんがこれまた美人さんです。
お前絶対俺よりエラソーにすんなよ
勢いよくドアをあけ、鷹頭のいる部屋に戻ってきた虎三郎。
「どうだった?」
「面白かった」キレ-な子ばかり!と嬉しそうに話す虎三郎。
鷹頭は、今いる子たちの身上書だと言って彼にそれを渡します。
「・・・っとすまんひとりだけ名前がない 卯ノ原時子だ 直前で追加した」
身長と雰囲気で選んだという鷹頭・・・。虎三郎はそれが誰なのかピンときたようでした。ひとりだけお下げだったのでわかりやすかったのかしら?
「近所の話だと身長がコンプレックスなんだと 普段からばーさんみたいに背中を丸めて歩いてる」
「あれは洋服が似合うぞ」
鷹頭も嬉しそうに時子のコトを話します。
身上書に目を通しながら虎三郎は言います。
「鷹頭お前さぁ・・・ほんとのとこいつ日本に戻ってきたんだよ」
「横浜と東京の女学校まわってこれだけ選んでって数日じゃムリ・・・」
と尋ねたかと思えば・・・やっぱり今聞くとむかつくだけだからいいと(笑)
「どうする?四人ずつにするか そこのイスもってこいよ」
「バーカ! 何の為に俺がこの格好で説明しに行ったと思ってるんだ」
鷹頭は虎三郎の意図することがわかったのか、「おもしろいな」と。
「お前絶対俺よりエラソーにすんなよ」
ここで時子と先ほどの女性に場面が変わります。
「あの・・・?」
「助け船を出すことなんてないわ」
そしてその女性は・・・
「あの子達はバカね」と話します。三つ星の名前や立派な建物、そして鷹頭の派手な外見ばかりに気を取られて本当に見るべきモノをみていないと。
そこへ鷹頭がやってきます。
三つ星へようこそ
面接室に呼ばれた女性たち。
そこで先ほど【小僧】だと言って笑ってた人が座っているのにびっくりします。
「三つ星へようこそ」
ふふふ。。。目の前に「気の毒な身の上」って話してた子が座ってたらびっくりしますよね。
まぁそれが彼の目的でもあったのかもしれません。
人を外見で判断せずきちんと接客できる人というのはとても重要になってきますしね。
面接も終わり、虎三郎は「二人ってところだろうな」と鷹頭に話します。
「おい 不況の時こそ投資だと教えられたろ?」
そう思っていたけれど英国の不況と日本の不況は全く違うと話す虎三郎。
あまり投資できない理由もあるようですね。お兄さんに苦労かけたからこの先は恩返しをしたいと。
お前をおんなじ船だよ
すると急に「あ」と大きな声を出します。
「そーだ!さっきの続きだ お前いつ日本にきた!?」
「一月だ 三ヶ月前か?」
「・・・一月? は?」
「お前と同じ船だよ」
~回想~
実はね、あのお別れの時・・・涙涙で虎三郎はもうグダグダで・・・(笑)
同じ船に鷹頭も乗ったんですけど、分かっていなかったようです。
虎三郎と鷹頭の席が三等席と一等席で全く違ったというのも原因かもしれませんね(^_^;)。
「四十日間の長い船旅だったが一度も会わなかったな?」
「~~~~~~~~~~~!?」
ここの鷹頭と虎三郎2人の表情がすごく好きです!!!面白い・・・( ´艸`)
存虎はどこへ???
家に戻る虎三郎。
きっと存虎に話したいことがあったのでしょうね。「兄さんは?」と尋ねると、存虎はいないと言われます。
「いないって・・・どこかに出てるのか???店は?」
「今日はおいでになりませんでした」
「兄さん?」
部屋に入ってみると、今まであった本がなく部屋がすっきりと片づいています。
そして1通の手紙を見つけました。
【虎三郎へ】
これを手にしたところで次号です。
日に流れて橋に行く 第4話を振り返って
今回は【雷乃発声】ということで春の始まりを告げる春雷。春雷というのは、立春以降で鳴る雷のことのようです。
この時期の雷は春の訪れを告げたり、恵みの雨をもたらすもののようで喜ばれる一方、農作物等への影響もあることから農家の人にとっては不安なものでもあるようです。
この【雷乃発声】という七十二候をどうして使ったのか・・・また通して読んだ時にわかるのかな。
でも春がやってきたよ!という合図ではあるようです。
これからぐぐっと変化していきそうですね。
そして!鷹頭が本当は虎三郎と一緒に実は帰ってきてたなんてね♡
BLで変換しちゃってもうニヤニヤでした。
一緒にかえって欲しいと懇願され帰国、そして虎三郎の望みを実現していくスパダリ鷹頭・・・女性誌じゃなきゃ期待できるのですけどね~。。。
時子と今回出てきた女性が女性店員になるのでしょうか。
時子はモデルになりそうですよね。
さて、次の七十二候は何がくるでしょうね。
時子か存虎かでまた変わってくる気がします。
時子であれば【牡丹華(ぼたんはなさく)】がいいなぁ~って思ったり。
存虎であれば、【鴻雁北(こうがんかえる)】かなと予想しています。存虎は本当はやりたいことがあったのではないでしょうか?
今、虎三郎と鷹頭が揃ったことで身を引こうと考えているのかなと。
渡り鳥が自分の住むところを探しに旅立っていく感じがなんとなく存寅に似ている気がするので選んでみました。
牡丹華(ぼたんはなさく)であれば、時子のコンプレックスが実はとても素晴らしいものへと変化していく姿が描かれたらいいなぁと思って選んでみました。まだ今回は選ばれていないからもしかしたらその前の【霜止出苗(しもやみてなえいずる)】かもしれませんけど。
どうかな当たってたら嬉しいな。と言いながらいつも外しまくってます(笑)
ということで、日に流れて橋にいく第4話の感想でした。
次は7月15日発売・月刊YOUにて第5話掲載予定です。