ビーボーイゴールド2022年8月号に掲載、鹿乃しうこさんの【持たざる男 Punch↑~about of HISASHI~】第4話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の3話は【Punch↑8巻】もしくは【Punch↑~about of HISASHI~】に収録予定です。
突き放すどころか、付き合おうと言い出したヒサシ。そのこころは・・・!?
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Punch↑~about of HISASHI~4話 ビーボーイゴールド2022年8月号
掲載P数 | 30P |
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【ネタバレ注意】持たざる男 Punch↑~about of HISASHI~4話 あらすじ・感想
3分でわかる★持たざる男 Punch↑~about of HISASHI~4話 あらすじ
代役で出たヒサシですが、評判は上々。隈田はそんなヒサシから付き合ってみようかと言われ、はい、と即答したことを思い返していた。
一度ゲンメツしてみる?と言ったヒサシは、これからは本音でいくと宣言。
2人が付き合う事になったと知った牧は驚くも、ヒサシがどういう目的で付き合うのか探っているようだった。そんな彼にヒサシは好きになる可能性はないし、あくまで教育的なセラピーなのだと言う。
隈田の定休日にヒサシからの誘いで2人は園芸店に行くことに。
デートだと思っていた隈田だが、実際はヒサシの撮影の補助。しかし・・・隈田はカメラの扱いには慣れておらず失敗。
するとヒサシは、隈田で撮影しようと交渉しはじめた。マスクをしてなるべく後ろ姿やフレームアウトぎみに撮ると言われた隈田は自分が撮影するよりはいいとおっけーを出す。
撮影は、ヒサシにとって大満足な仕上がりに。そしてこれからも手伝ってくれると助かると口にする。
ヒサシはお礼にスタンドをプレゼントしようとするも、隈田は振られたらそれを見る度に思い出してしまうのだと呟く。隈田はとても重いのだと思い出したヒサシは、それでもそんな事を言っていたら何も2人でできないと伝える。
持たない事で執着を断とうとしているけれど、逆にその頑なさが既に執着ですでに囚われてしまっているとズバっと言うと・・・隈田の目から涙が溢れていた。
ヒサシの必殺技、デリカシーオフの正論パンチが炸裂したようだ。
セラピーどころではないと嘆くヒサシだが、嫌われたらそれでいいとも思っている。どちらも両立は無理だと感じるヒサシだが・・・ヒサシのとった行動は隈田のフォローだった。
「執着」は隈田が恐れる程やばいものでもないし普通の感情であると伝え、それをどう折り合いつけるかが重要だと。
でも諦め無ければいけない場合もあり、それは辛いけれど経験していくしかないと言う。その話を聞き、隈田はヒサシが自分にその経験をさせてくれようとしているのか?と問い、そして子どもの頃の出来事を話し始めた。
それは、隈田のが人や物に「執着」を恐れる原点になった出来事。
小学校にあがってから初めてできた友達で、学年は1つ上。その彼とは捨て猫を通じて話すようになったのだが、中学と小学生になり相手が部活をし出してからはあまり会えなくなってしまった。
そして会っても彼が自分を邪魔に感じているのだと察した隈田は、刃物を持って呼び出した。彼は隈田の出したカッターに驚いて逃げたところで。。。交通事故に遭ってしまう。
幸い、入院して回復したが退院と同時に引っ越ししてしまった彼に対し、謝ることも会うことも出来なくなってしまいったという隈田。
そんな彼の話を聞いてヒサシは、彼は隈田を許したのだと言う。突き出す気持ちがあればもっと大事になったはずだと。
それでもヤバイ奴にかわりない、と言う隈田は、今もヒサシを殺したいと思っていると涙目で話す。やはり死んだ方がいいんだと言う彼にヒサシは・・・・
持たざる男 Punch↑~about of HISASHI~4話 ネタバレ感想
ヒサシ、これはセラピーどころかどつぼにハマる展開ですね( ´艸`)
もともとお母さん気質な男ですからね。隈田のようなやば目な男を放っておく事なんてできないと思う。
というか、けっこう危ない系の男と相性がいいんじゃないのかな?って思ってしまいます(笑)だって・・・牧がとっても信頼してるのがヒサシですから。
いやぁ・・・放っておけないから気付いたら好きになってたパターンなのかも。楽しみ。
ヒサシの嫌われ作戦!?
付き合おうと言われた隈田は・・・即答ですごく可愛いなって読んでて思いましたヨ。
でもヒサシは・・一応はキツい前置きはしてたのですよね。『一度ゲンメツしてみる?』と。どういう意味かというと、ヒサシはプラベートでは自分優先の自己中らしい。
親しい人には毒も吐くという。まぁ・・・それは今までの牧との会話を読んでたらわかる。でも面倒見がいい事もわかるのよね(^_^;)
ヒサシとしては、そういう自分を出す事で、隈田が嫌いになるなりしてくれたほうが気が楽になるからという理由みたいですが。
隈田との付き合いでは本音でいくと宣言したヒサシ。
思ったのは・・・もうこの時点でヒサシの中に隈田がすっごく入って来てるのでは?と。
親しい人しか見せない顔を隈田には見せるってことですよね!?
熱がないヒサシには、このくらい熱がありすぎる隈田で実は丁度良いのかもしれない(^_^;)足して二でわるみたいな!?
牧の勘が発動?
ヒサシと隈田が付き合うことになったと知った牧ですが・・・驚きはまぁあるにせよ、意外に冷静だなぁ~って思いました。
実はそうなるかと思っていたのかな????とか思ってしまう。
しかし聞いた時に『お前・・・遂に掘られる覚悟を・・・』って言ってるのはさすが(^_^;)
でもどう考えてもヒサシは掘られる側ではないと思うのですよね(笑)読んでたらやっぱりヒサシって攻なんだろうな~って。
意外にこのあたりはチャカしているようで、牧の表情とか言動が気になる場面。
割と真剣じゃないか、と言ったりヒサシの言葉の矛盾をついたり。
隈田の事を「教育する」と言ったヒサシに、『お前が?俺以外に?そんな面倒ごと嫌いじゃん』って言うの。牧を教育するのは仕事に関わってくるからというのもあるから友情じゃないしな~!!!!って。
それに対して「自己紹介か?」と突っ込むヒサシは・・・やはり牧と友達なんだと読みながら思いましたヨ(笑)
長年連れ添った夫婦感がこの2人にはある。
でもここで牧が言いたいのはそこじゃないのよね。
要は、ヒサシの「教育」というのは利害関係があっての事だって牧は言ってるの。だからそんな利害の一致などがない隈田との関係は違うだろう?と。
それを指摘されて黙るヒサシを見ると、やはりヒサシの中でも少し引っかかる”何か”はあるみたいですね。
隈田の事情を少し話し、「正直つきあいきれん」と言うけどすぐ牧に「付き合うけどな」って突っ込まれてるし(^_^;)
牧から「好きになる可能性は?」って言われてる時点で、何らかの牧の勘が発動しているのだろうな~って思いました。
意外に牧の方がこういうところでは客観的に分析できるタイプなのだろうなぁ(※浩太に関しては除外笑)
デリカシーオフの正論パンチ
ヒサシは、隈田を園芸店に誘うの。隈田はデートだと浮かれているけれど・・・実は撮影がメインだったという(^_^;)
動画撮影なのですが、隈田に頼んだらカメラの扱いがわかっておらず・・・結局はヒサシが撮影して隈田が出演、という感じになります。
とてもいい絵が撮れたと大満足のヒサシ。
そして『これからも手伝ってくれると助かる』って言うの。さらっとこんな期待するような事言ったら喜んじゃいますよね。
それに手伝ってくれたお礼とかいって何かプレゼントしようとしたり。隈田がいってた事もわかるのですよ。
もし振られたら、買って貰ったものを見る度に思い出すと・・・。
ヒサシは重いって思ってるけど、そういう心理ってわりと普通なんじゃないのかな~って思う。
でもヒサシの言ってることもわかる。そういう考えしてたら2人で何もできないって。
ここで次々にヒサシからズバっと色々と言われてついにはほろり(・_・、)な隈田・・・なかなかピュアな子なんじゃないかと思う。。。
長く付き合っていくにはヒサシのデリカシーオフの正論パンチになれていくしかないですね。牧のように逞しくなっていかなきゃ笑
セラピーどころではなく、泣かせてしまったヒサシですが・・・ここで嫌われ作戦もあったのだと思い出します。そして嫌われるならそれでもいいと思っているけど・・・
実際はちゃんと隈田をフォローするのよね。
これ読んだ時に、きっと嫌われるという作戦はいずれ消えていくのだろうな~って。
落ち込んでる隈田をちゃんと家まで送ろうとしたり、しっかり自分の言葉の意味を伝えたり。
きっと、面倒な子ほどヒサシはどんどんのめり込んでいくのだろうなって思ってしまう。
隈田のトラウマ
ヒサシは、「執着」というのはやばいものでもなければ普通の感情なのだと言い、肝心なのはどう折り合いをつけるかだと。
そして諦めなければならない場合があり、辛いけれど経験して慣れていくしかないのだと伝えるの。
隈田は、それをヒサシが自分に経験させてくれようとしてるのかと問うと、ヒサシはそういう覚悟があって今いるんじゃないの?と。
その後に隈田のトラウマに関する小学校の時の話が入ります。
隈田の執着っていうのは、確かにスゴイなとは思う。ヤバイよ隈田くん・・・って正直思った(^_^;)
小6でそんな感情持つのか・・・と。
自分に感心がなくなるのが怖いというか、そうなったときに殺意が湧くくらい。
でもトラウマというのは、その相手にきちんと謝ったり会ったりできなかったことで気持ちの行き場がなくなって余計に複雑化してしまったように思う。
その彼はきっと隈田を許したのだと言うヒサシだったけれど、それでもヤバイ奴だってことにかわりはないし今でも変わっていないと追い詰めたように言う隈田くん。
何故かというと、今だってヒサシを殺したいからだと。
それは・・・ヒサシが『諦めなきゃならない場合があって 辛いけど経験し慣れていしかない』と言ったからなのですよね。その経験をヒサシが隈田にさせようとしていると彼が感じたから。
自分から離れていく気満々のヒサシに対して、『殺したい』と感じるのはかなりの執着だけど・・・小学校の時の話を読んでたらそう思うくらい1人に執着する人なのかなと。
でも、そんな隈田をヒサシは突き放すどころか抱きしめるのよ~~~~~~~~~~~(≧∇≦*)
『君が変わってなくても俺は彼じゃないし 同じことにはならない 大丈夫』って。
えええ、ヒサシ・・・そんな事言っちゃって大丈夫!?
これってかなりの爆弾発言なのですけど(^_^;)
きっと今の隈田を見てヒサシの本音が出たのだろうけど、このセリフを読む限り、もうヒサシは隈田から離れることできないと思いませんか?
それにラストの衝撃!!!
この衝撃の場面は本誌で読んで欲しい~。
いやいやビックリしました。ヒサシ自身も「何か」に突き動かされてるんだろうなぁ・・・
牧が「愛情か」っていってたのがなんだか怖い~。
見抜いてたのかな!?とか思ってしまいます。
ヒサシは自分の中に「熱」がないっていってたけど、相手からの熱に突き動かされてしまう事は十分にあるわけで。。。
殺したいと思われる程の感情を向けられて、とうとうヒサシが動いてしまった。。。という感じなのかも。
これじゃますます隈田がヒサシを諦める方向へ・・・というのは難しくなってきましたヨ!!!とワクワクしちゃいます。
早く次話が読みたい~~~~~~!!!
感想まとめ
今回は隈田よりもヒサシの動きが読んでて面白かったです。
これからヒサシは隈田の事を大事にしていくような気がします。彼が傷つかないように、泣かないように接していくかもしれない。
でもラストは驚きました。いやぁ~ヒサシって結構肉食系かも(笑)
あとは、ちゃんと隈田の救済はされるような気がします。そう思ったのは、今回の動画撮影。
隈田が出てる動画なのですよね。
だからヒサシの動画を観てる人の中にもしかしたらその子がいるかもしれないなと。
それで話す機会ができるのではないかなと『世間は狭い』的な考えですが、そんな可能性もあるのではないかと思います。
この先、この2人がどんな感じになるかはわからないですが、隈田も変わるしヒサシも変わっていくと思います。
ヒサシ自身もどんどん知らない自分に気付いていくのでは・・・!?って考えるとちょっとニヤけてしまいます。
ヒサシみたいな淡々としてる人が、すっごく感情を表したり嫉妬したりとか・・・大好物なのでそんな展開になっていきますように~。
次話は速くてビーボーイゴールド2022年12月号に掲載でしょうか。10月号は休載のようです。残念・・・。