イァハーツ5月号掲載、ハルさんの【4月の東京は…】10話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の10話は【4月の東京は…下巻】に収録予定です。、下巻は6月1日に発売決定だそうです!
今回で最終回ですね。すごく好きな作品でハマって読んでいたので、終わってしまうとなるとすごく寂しい。
でもすごくステキな終わり方でした。モノローグもステキで、なんか映画みてるみたい。
4月の東京は…最終回 イァハーツ5月号
掲載P数 | 32P |
満足度 | |
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簡単なあらすじ・ポイント
- 真田もクズだけど、実は社長もクズだった
- 独立して公私ともにパートナーになる二人
- 和真ママも実はステキなママだった・・・
- 4月の東京は・・・和真にとって蓮そのもの
【ネタバレ注意】4月の東京は・・・最終話 感想
面白かった・・・寂しい。色々な気持ちになりながら見届けました。
ステキな作品。
きっと何度も何度もこれから読み返すと思います。二人の初恋が実って良かったです(*^_^*)
真田に関しては・・・最後までどうなるのかはっきりしなかったけれど、ガツンとキツい罰が下るといいなと思いました。ただ・・・真田だけにイライラしたわけではなく、社長にもイライラしました。
大人になるということは・・・
大人になるということは、自分の全てを失っても大切なものを守りたいという勇気と
自分の過ちを認めて 間違いを正す責任感を持つ事なのかもしれない
それを蓮が教えてくれたという和真のモノローグから始まる最終話。
蓮は今から会社へ向かおうとしています。
9話の件以降、真田は完全に姿をくらましたようです。
このとき、和真はある決心をしていました。
会社にて。
「滝沢ー 今 石原さんが会社に来てるの知ってる?」
「あれ?滝沢くん!それ滝沢くんの退職届!?」
和真は蓮とともに会社を去ることにしたようです。
蓮の場面。
社長に真田の事を告発すると伝えにきたようですね。あの時の録音を聞かせるのですが。。。この社長がまたなんていうか・・・
真田側の匂いがぷんぷん。
まぁ会社側としたら訴えられたらたまったもんじゃないので、知らぬ存ぜぬの方がいいのかもしれませんが・・・ちょっとねぇ・・・
「君以外は・・・証拠がないんじゃないのか」ですって!!!
ちなみに真田はすでに解雇になってたようです。
「彼はもうすべてを失った これ以上はやりすぎに・・・」
これを聞いて蓮は声を強めて言います。
「社長 被害者はこちらです」
でも、社長はその被害者で証拠のない12人の中に嘘をついている者がいないと断言できるか?・・・と。そして問題を大きくしたくないのだと言います。
「このまま闇に葬った方が君のためにもいいんじゃないかな?」
問題が大きくなれば蓮がゲイという事も世間に知られるという事なのでしょうかね・・・
「俺は自分がゲイであることに恥じたり、ましてや罪だとは思いません」
「今までお世話になりました」
会社への感謝を口にし、最後に社長に言います。
「会社との縁はこれで最後にさせて頂きます」
蓮ってステキなリーダーだったのですねぇ。チームの人がついて行きたいと言うの。
一緒にやってきたリーダーの前田さんも(彼女が社員の性被害を蓮に相談したのですよね!)蓮と一緒に仕事がしたいと・・・
その後どうなったかというと、同時にリーダー二人が辞めると大変なことになるので(残された人が)半年後に前田さんは蓮の会社にやってきます。
蓮の会社というけど、そこには和真もしっかりいますヨ(*^_^*)
蓮が勇気を出して真田を告発したことで・・・和真の気持ちにも変化が。
和真ママに会い、蓮との事を認めてもらおうとします。
和真・蓮・和真ママの場面。
「だから・・・ 今つきあっています!」
初めて会った時からずっと好きだったのだと伝える和真。これからも一生一緒にいたいと蓮の手をとります。
「・・・」
怖い顔をしてそのことを聞いているママだけれど・・・
「あんたって子は・・・ それが四年ぶりに会った母親に言うこと!?」
「あなたたちは勘違いしている」
怒ってはいるのですけど・・・・ここからは結構びっくり&納得の言葉でした。
和真ママは、別に二人がゲイという理由で怒ったわけではないと言います。
「あなたたちは親がコントロールできない所で隠れて責任のとれないことをした」
「身勝手なことをしたくせに 大きな口をきかない!」
そして蓮に言います。
もし和真が女の子だったら蓮の事を絶対許さなかったと。
男×男だから対等だってことなのでしょうね。この場合の解釈としたら。
「許さなかった」と言ってるので、もうすでに二人の関係を許しているのだと思います(*^_^*)
少し前のママの言動をちょっと誤解していたけれど、和真ママは和真が大好きで大切だから・・・行動的には当然のことだったのだろうなと。
そして、彼女自身は愛情深くてステキな女性なのかなと思いました。
何はともあれ、二人の関係は・・・ラスボスにも公認になりました♡
蓮は和真にとって4月の東京
事務所も整い、安堵する二人。
「やっと終わった・・・」
蓮は人生二度目の大改革を経験した気がすると口にします。
「うん おつかれ」
和真はそんな蓮の頭を優しくなでます。
「今日はここで寝ようか?」
「記念に?」
「そう」
和真に包まれながら蓮は言います。
「和真は暖かいな いつも 太陽みたいだ」
自分とは違って、嘘もなく隠すこともなくていつも本音。和真に触ってもらう度にこっちまで暖かくなると。
すると和真は・・・愛しそうに蓮を見つめながらいいます。
「俺が・・・俺でいられるのは蓮がいるからだ」
すると蓮は急に起き上がり・・・その表情は・・どこか不安げ。
「いつかー お前の足を引っ張るかもしれない」
和真のキャリアを考えるなら一緒に企業するよりも大企業で働いた方がいいと思う、そしていつかは子供を・・・と口にすると・・・
和真がキスで蓮の口を塞ぎます。
「もう絶対逃さない」
蓮がいなかった間はただただ、海で漂流してるような気分だったという和真。
いつ陸につくのだろう?陸はどこにあるのだろう?陸にたどり着けるのだろうかと、毎晩見上げた空さえ悲しくて怖かったと言います。
「蓮がいないと駄目なのは俺だ!」
蓮は陸そのもの。
それを聞いて鳥肌立ってる蓮がかわいいですね!!!言いながら和真も赤面してて。まぁ・・・ちょっとクサいセリフだけどすごく言いたい事は伝わってきますよ!!!
「蓮は陸であるのと同時に 空だ」
「蓮は空気で 俺の命で 俺の4月の東京だ」
この4月の東京って何?って思いますよね。でも、和真にとって4月の東京というのが何なのかというのは1巻の最初とラストを読むとわかるようになっています。
真田のその後
行方をくらましていた真田ですが、その後はちゃんと事件沙汰になってました。
ラストはあれから1年後になっています。
真田の判決が出たようで、ニュースに流れています。
職場内の性的暴行の判決。
懲役8年の求刑だそうですが、真田は控訴したようです。裁判も長くなりそうです。
そんなニュースを目にしながら和真のモノローグ。
(また 4月が来た)
(東京は 俺にとっては懐かしいところだった)
(そして今は 俺のすべてがいる場所だ)
(愛しくて 素敵な世界だ)
蓮の会社は八神さんも入って例の社長さんも合流したのかな?写真が1枚あったのですが・・・蓮と和真あわせて7人。とっても楽しそうです!
感想まとめ
終わってしまいましたね・・・和真ママは前回の時にもう出会ってしまった二人を止めることはできないと感じてたので・・・腹くくった感じでしょうか。
認めてくれて良かったです(*^_^*)
真田に関しては・・まぁ真田らしいというか何というか。それよりも社長にがっかりしました。
あの社長じゃ・・・と諦めて辞めた人が言ってたのがよくわかりました。
ラストのモノローグは、1巻冒頭の和真のモノローグとリンクしているのがいいですね。
(東京は 俺にとっては懐かしいところだ)➨(東京は 俺にとっては懐かしいところだった)
(ここは俺の初恋の人がいた場所だ)➨(俺のすべてがいる場所だ)
初恋の人がいて思い出のある東京へ戻って来た時の和真のモノローグから、ふわふわした淡い感じが伝わってくるのですが、最終話のラストではすごく力強さが伝わってきました。
出会ってまた恋して、幼かった恋が愛に変わったのかなと。
こういう終わり方すごく好き。
蓮と和真、再会できて良かったね(T^T)って改めて思いました。幼い時には乗り越えられなかったものも、成長して大人になって未来は自分達で切り拓いていく。
そういうのが伝わってきた作品だったように思います。
気持ちを伝えずにいた事でのすれ違いやトラウマとか色々あったけれど、それを乗り越えてラストの穏やかなな二人が読めて本当に良かった。
蓮が一途だったのも良かったです。八神さん出てきた時に元彼でもっとややこしくなるのかなと思ってたけど、蓮の理解者だったのですね。
あと、和真は太陽みたいというのがすごくわかる。
太陽に愛された蓮・・・素敵ですね(●´∀`●)
4月の東京は、和真と蓮が出会った季節であり場所。その場所にまた4月に戻ってきたところからスタートして・・・会いたかった人と再会してまた結ばれて。。。
季節は巡っていくけど、4月になる度に和真は色々な気持ちを思い出すのかなと思います★
面白かった・・・・早くコミックスで通して読みたいです。
ほんとハルさんの絵柄も大好きで蓮と和真の赤面顔が特に好みでした。またイァハーツでハルさんの作品が読めますように!!!
最後に、先生、お疲れ様でした&ありがとうございました(*^_^*)
とても素敵な作品を読むことができて幸せです。(ここで書いても届かないと思うので・・・手紙かきます♪)
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