ビーボーイゴールド2020年10月号掲載、鹿乃しうこさんの【Punch↑】25話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の25話は【Punch↑7巻】に収録予定です。
待ってました・・先が気になって気になって。展開が良いときって結構間が空いても楽しみに待てるのですが、あまり良い展開じゃない時はとにかく早くこの憂鬱な感じがすぎて欲しいな~と先が読みたくなります。
早く去ってほしい・・・・そんな気持ちで読んではいるのですが、今回もまだもう少しかな・・・という感じでした。
ただ、渋沢が思った以上に頑張ってるなぁと。
壬生にしてきた事はムカつくし、壬生が去ってから執着するなんて・・・と思うのですが、当たり前が当たり前ではないと気付く事って重要なので、その点では壬生からの別れはひとつターニングポイントになったのだろうと思います。
壬生は何とかして忘れたいと思うのですがどうなるやらですね。白石の気持ちを受け取るにしろ、戻るにしろ・・・どちらにせよ改めて壬生は決断しなければいけないのかなって思いました。
Punch↑ 25話/ ビーボーイゴールド10月号
掲載P数 | 34P |
満足度 | |
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今号の簡単なあらすじ・ポイント
- 声をかけられた男性とホテルへ行った壬生
- 渋沢が倒れた
- 白石の気持ちに向き合おうとする壬生だけれど・・・
Punch↑ 7巻25話 あらすじ内容・ネタバレ・感想
あらすじ内容【ネタバレ注意】
行きずりの男性と寝ようとしたけれど!?
バーで一人で飲んでいる壬生に一人の男性が声をかけてきます。そしてその男性とホテルへ入る壬生。
男性がシャワーを浴びていると。。。白石から電話がかかってきます。【白石先生】という文字を見て何を思ったのか・・・壬生は行きずりの男性とは寝ずにホテルを出ました。
白石の電話は仕事のこと。壬生は電車で帰りながら、まともな環境で、まっとうな生活をと決めたのに何をしているのだろうか?と自分を責めます。
浩太に泣きついたあげく、行きずりの男でウサ晴らしをしようとして・・・渋沢の事を言えた義理ではないと。
マンションへ戻ると、渋沢が待っていました。
特に話もせず『お疲れさまでした』とマンションの中へ入ろうとする壬生。でも渋沢は、話ができると思って来たようで・・・・
ただ壬生の言い分としては、会社前で待たれるよりマシだと言っただけ。取りあうとはひと言も言ってないと。
それを聞いて渋沢もため息をつきます。
そして、壬生の後任をまだ探しているようで、連絡をとりたい人がいると壬生に連絡先を聞くのですが・・・・もうすでに壬生はその人に打診していたようです。
ただ、話した時の感じだとダメだと思うと話す壬生。
『お気の毒やけど 自業自得ですね』
『気の毒に思うなら タクシー待つ間だけ 仮眠させてくれないか』
壬生がやめてから、仕事が激務なのか・・・渋沢も限界に近いようで・・・。でも壬生は、『できません』と言ってマンションへ入っていってしまいました。
渋沢が入院!?
牧と浩太の場面。
一緒にお風呂に入りながら、壬生にもクギをさしておいた方がいいか?と尋ねる牧。これ以上浩太を巻き込みたくないという気持ちがあるようです。
でも浩太は、渋沢を焚きつけたのは結果的には自分だから怒って当然だし気にしていないと言います。二人に関わった事は一度は後悔したけれど、今は後悔していないと。
牧は、浩太だからこそ壬生が本音を話したのだと言います。
『お前はすごいよ』
『控え目に言って 天使だと思・・・』
と良いところで~呼び鈴が鳴ります。
やって来たのは渋沢。玄関を開けて欲しいとお願いしていますが、牧は嫌がります。
タクシーで吐いて、家まで持ちそうにない・・・とう呟いた渋沢は、そのまま倒れてしまいました。
二人は渋沢を病院へ連れていきますが、牧は納得いかない様子。
『何だってうちに来んだ タクシーで病院行きゃ済むことだろ』
でも浩太は、倒れるまで自分の限界がわからない人なのだと言います。
渋沢の状況はというと、過労と栄養不良状態で数日の入院が必要とのこと。
壬生に連絡する?と尋ねる浩太ですが、牧は『ヨリを戻そうが勝手だが それを助けるつもりはない』と拒否。でも浩太が面倒を見るのも嫌だ・・・ということで!
牧が動くことに。
そして翌日、必要なものを牧が・・・ではなくヒサシくんが持っていくことに(笑)
壬生の心の揺れ
ヒサシが病院へ行くと、病室の前には壬生が。でも中にも入らずじっと立っているだけ。
『・・・壬生さん?』ヒサシが声をかけると、壬生は『その節はご迷惑をおかけしてもて・・・』と返します。そしてヒサシが『ちょうどよかった!これお見舞いです』と果物を渡そうとすると、壬生は、退社した身でもう部下や身内というわけではないと。
壬生がどうして病院に来たかというと、浩太が連絡したようです。
結局病室には入らず帰っていってしまいました。
白石の事務所にて。
白石から食事に誘われた壬生。普段なら断っているのですが、今回は『ありがとうございます』と食事のお誘いを受け入れます。
食事をしながら、今までの事を振り返る白石。
昔から壬生の事を気に入っていたのですね。初めて会った時はスーツもぎこちないような少年だった壬生も、いつ頃からかそこはかとない憂いと青年らしい色香をまとうように。
そして・・・壬生と関係を持つ時の一瞬凍り付いた壬生の瞳が頭から離れなかった白石。でも欲望を止める事ができず関係は持ちます。
その時の事を今でも反芻と後悔を行き来する日々。
そして壬生に『ずっと謝りたいと思っていたんだ』と言います。嫌われても仕方がないと思っていたから、壬生が事務所に来てくれて嬉しかったと。
壬生は過去の事はもういいと言うのですが、白石はもう一度一から壬生との関係をやり直したいと真剣に思っていると言い、なかった事にするのではなく二人で塗り替えたいと伝えます。
タクシーで別れる時、壬生は白石に言います。
『俺 真剣に考えてみようと思います』
『ありがとうございます ほんまに』
壬生の玄関先に渋沢が!?
帰宅し、ベッドに横たわりながら壬生は白石の事を考えていました。
(あんなええ人 おらん)
(汚いとこ全部見られて それでも 壊れもんみたいに大事にしてくれる人)
でも。。。壬生の表情からはいまいち決心がつかない感じ。
(きっとまだ 心が死んどるせいや もっと時間をかけて 遠く前だけ見てたら・・・)
水を飲んでいると。。玄関でカタっという音がしたのに気付きます。
玄関を少しあけると・・・そこには座っている渋沢の姿が。
『侑嵩さん・・・?』
『へぇ・・気付くのか 虫の知らせでもあった?』
その言葉に俯く壬生。そしてもう退院されたんですか?と尋ねます。
渋沢は、『・・アレ 僕が入院した事知ってるの?』と言うのですが、すぐに『知ってるよね 誰より先に見舞いに来た』と壬生が来ていたことを知ってた様子。
開けて欲しいと言うけれど、壬生は開けられず。。。
そして隙間から渋沢は手をだし、壬生の頬に触れます。
その時の壬生の表情は・・・・
感想
浩太はできすぎ君
浩太を見てると。。。登場する大人達が拗れすぎててびっくり(笑)
一人達観してる感じがするほどですね。ほどよくバランサーになってる気もします。
牧にも壬生にもそして渋沢にも頼られる浩太って・・・本当にできすぎ君なんじゃなかろうか。
牧のデレデレも読めましたし、牧・浩太は安泰ですね。
渋沢が倒れた時も壬生に連絡するかどうかを尋ねて、牧が嫌がったら『俺が面倒みてもいいけど・・・』って色々な気を配れる子なんですよね。
牧は嫌だからプルプル震えながらも『明日用意して僕が伺います』って言うのですが・・・本当に牧はピュアだなぁ~ってふふってなりました。
あ、でもずる賢いところもありますよね。
結局ヒサシに行かせるのですから。
それにしても・・・浩太は牧の相手に関わるの3人目だと言っていて、それが御園生・忍・壬生・・・。まぁ忍の場合はね(^_^;)御園生も『迷う男』でもかなりのキャラでしたが、それぞれ皆幸せになってるので、壬生も大丈夫じゃないかしら!?
牧は浩太のこと『控え目にいって天使』って言ってたけど・・確かに浩太はいい子よね(T^T)ああ見えて超強いところもツボで大好きです♪♪
壬生はどうする?
壬生は色々と揺れ揺れでしたね。声をかけてきた男性とホテルへ行こうとしたり、白石に対しても真剣に考えると言っていたり・・・・
でも結局のところ、渋沢の事は忘れられていないのですよね。
浩太から入院の事を聞けば、誰よりも早く病室へ行ってる。
白石は真剣に壬生の事が好きそうですし、応えたくなる気持ちはわかるのですが・・・壬生は白石に大事にされても満たされないと思うのですよね。
ただ少しでいいから渋沢に大事にされたいだけで・・・
ラストの壬生の表情を読んで、まだまだ大好きなんだなって思ってしまいました。
壬生が考えると言ってくれたもんだから、少年のようにはしゃいじゃう白石先生。。。好きだけれど、必死になってる渋沢も嫌いじゃないのですよね。
最初は苦手だなぁって思ってたけれど、やっぱりいるのが当たり前、好きでいてくれるのが当たり前と思ってた人がこんなにズダボロになってるのを見たら、しっかり感情を持ってる人なのだろうと思います。
壬生が誰を選ぶのかと言われれば・・・きっと白石さんを選べば大切にはされるでしょうが壬生は心から笑えないのでは?って思います。
気落ちがまだまだ渋沢にあるので。
拗れまくってる二人ですが。。。でもどうやったらそれが上手くいくようになるだろう(^_^;)
壬生は渋沢が気持ちを口にしたって信じないでしょうし。
そういえば渋沢の家は今どうなってるのでしょうね。気になります。
25話まとめ
渋沢×壬生はほぼ進展なし。でも、渋沢の頑張りはちょっとずつ届いていってるのかな?とも思います。
白石×壬生の可能性もほんのちょこっとはあるけれど、ここはもし付き合っても結局は壬生がムリなんじゃないかなって思いました。
最後は白石が背中を押してしまうのかなって。。。けっこうなお人好しだと思うのですよね白石センセイ・・・。
ラストの壬生の表情を見たら、ああいう顔をするのも渋沢以外はないでしょうしね。
早くイイ感じになってほしいです。
こういう切ない鬱々とした展開はあまり長いとちょっとつらいので。。。次話くらいでイイ方向になってきたかな?と思えたらいいなって思います。
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