GUSH8月号より新連載スタート!麻生ミツ晃さんの【世界でいちばん遠い恋】1話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の1話は【世界でいちばん遠い恋】に収録予定です。
予告で先生のお名前を見てからすっごく楽しみにしていました!!!!先生の作品はどれもすごく好きなのですが、オメガバースの【リバース】はほんと先生らしい世界感が素晴らしかったです。
>>>>【リバース】の感想はこちら
今回も1話を読んだ印象としては、切なくもありかなりピュアな作品になりそうだな・・・と。ワクワクしてます。
孤高の天才バイオリニスト×難聴のデイトレーダー・・・それぞれの設定が生かされる素敵な作品になるのでしょうね・・・麻生ミツ晃作品はみんなそうですからね。
今からすでにこれは泣いちゃう系のお話なんじゃないだろうかと感じてます。
世界でいちばん遠い恋1話 /1巻のコミックス情報
登場人物紹介
今回は1話ということで!いつものように背景などが少し伝えられたらいいなと思います。
孤高の天才バイオリニスト×難聴のデイトレーダーということなので、攻はバイオリニストということですね。
実は第1話では攻になるだろうバイオリニストくんの名前は出てきませんでした。
受になるだろう難聴のデイトレーダー君は【歩(あゆむ)】というのだけわかっています。
冒頭で彼女と別れているシーンがあるのでノンケさんかな。。。!?
出会いというのは本当に偶然で、後から考えた時にあれは運命だったのだろうなと感じるようになるのでしょうね・・・そんな風に思うような二人の出会いなのではないかと思います。
【ネタバレ注意】世界でいちばん遠い恋1話 感想
冒頭では、歩と彼女との別れのシーンが描かれています。
別れる時も【ありがとう、メールで終わらせないでくれて】と彼女に感謝している様子から・・・とても優しくて素敵な男性なのだろうなというのが伝わってきます。
歩と彼女は手話でお別れをしているのですが、このときの彼の心情が・・・印象的でした。
(「ありがとう」と「ごめんなさい」の形は似ている)
(意味は反対の言葉なのに それをいつも不思議に思う)
手話に関しては無知なので、ちょこっと調べてみました。
【ごめんなさい】は親指と人差し指で眉間をつまむようにしてから手を開き、指を揃えて上から下に下げる。
ありがとうとごめんなさいはあげるかさげるか・・・確かに動作は似てますヨね。
ちなみに・・・歩の口元には色っぽいほくろが!!!左上にありますよ~。彼女との別れのシーンでの真正面の彼の絵が。。。本当にステキ。
バイオリンを持ってたから
朝7時に起床し、走りに行く歩。
そこで片側だけの靴を見つけ、周辺で人が倒れているのを発見します。
急いで駆け寄り揺するのですが反応はなし。どこかへ電話をかけようとすると・・・・「けいさつ・・・いやだ」と男性に腕を掴まれます。
歩は読唇術もマスターしているのかな?口元の動きで「いやだ」と言っているのがわかったようです。
そして彼の近くにはバイオリンのケースが。。。
それを大事に抱えている男性を見て・・・・自宅へ連れて帰ります。(どうやらその後また彼は意識を失ったらしい)
歩の家にて。
目を覚ました男性。
起き上がると【ひとまずウチにつれてきました。 仕事をしていますが 起きたら方を叩いてください】と書き置きが。
部屋を見ると、歩がPCに向かって仕事をしていました。
デイトレーダーですからね。
声をかける男性ですが、歩は反応なし。
11時半に歩の仕事が終わり、寝ているはずの彼の方をみると・・・バイオリンのケースだけが置いてあって彼の姿はありませんでした。
そこには【メシ代】と書き置きが。
その後、歩はチャットで【tetsu】という人とやりとりをしています。
知らない人を家にあげるなとちょっと咎められているようです。
なんで通報か119しないのか?と問われた歩は、ごめんと謝ります。
【許すから 例の話考え直せよ】
例の話というのは、どうやらtetsuという人は歩と一緒に仕事をしたいようですね。社長のようで、歩の実力をかっているようでした。
でも歩は、大学時代にノートテイクをしてくれた大切な友人に万が一でも迷惑をかけたくないと断っているみたい。
「社長 またフラれたんスか いつもの、耳が聞えない人」
「・・・重度難聴な」
テツさんは、歩は自分が知ってるなかで一番の努力家なのだと社員さん言います。
聾学校から大学受験し、NPO団体かにノートテイクボランティアの派遣交渉して授業と株と投資の勉強してバイトしていたと。
「聴力回復手術がうまくいかなかった時も 全部終わってから連絡が来た」
テツさんは歩はモテるけれど絶対振られるのだと言う。
「【自分にはもったいない】って」
この言葉からも歩はけっこう完璧人間?なのかな~という印象をもちました。
テツさんは大切な友達だから迷惑をかけてもいいと・・・歩には頼って欲しいみたいですね。
歩の場面に戻ります。
テツさんからどうして通報か119しなかったのか?と問われたあと、歩は【バイオリンを持っていたから】と返しています。
そして・・・男性が置いていったバイオリンケースを眺めていました。
ひとつお願いがあります
その男性は・・・歩きながら声をかけてきた女子高生とカラオケへ。
そこでは聴いてるだけだったようです。
指に巻かれた絆創膏をみつめています。(これは歩がはってあげたみたいです)
読んでいると、何か抱え込んでいるのかな?という印象を持ちました。
ちょっと不思議な感じです。バイオリンは弾いているけれど、警察が来ると逃げてたり。。。これから背景がわかってくるとは思いますが、謎謎謎。謎多しの男性ですね。
そしてまたも歩の家へ。
玄関を開けた歩に「遅ぇ 何回鳴らしたと思ってんだ」と。
置いていったバイオリンを探しにきたようです。
歩は、必死に探す彼の頭を自分の方に向け、目をじっとみつめます。
そして紙に耳が聞えないので口をみせてゆっくり話して欲しいと書きます。
「・・・俺のバイオリンどこ・・・?」
彼の言ってる事がわかったのか、歩の顔がぱぁっとあかるくなる歩。そして・・・
【ひとつお願いがあります】
【バイオリンを見せてくれませんか】
楽器が憧れだと書きます。
そして男性からバイオリンを持たせてもらった時の表情にギュっとなりました。なんでしょ・・・歩が喜んでるシーンなのにすごく胸にくるものが。
表情が素敵なんですよね・・・。
【バイオリン 綺麗 すごく】
その文字を見た時に男性の表情が。。。どんな感情なのか掴みにくいです。
「・・・そんないいもんじゃない」
天才バイオリニストなのですけど、なんなのでしょうね。何かから逃げてたりするのかしら?
そして歩が文字を書いている間にまた居なくなっていて、今度は靴が置いてありました。
その靴と一緒に【メシ代 朝 たすかった バンソーコーも】と書き置きが。
歩は急いで彼を探しにでかけます。
(外に出るときはいつだって 少しだけ足がすくむ)
(自分は走りまわるしかできないけれど 音が聞える人は どうやって会いたい人を見つけるのだろう)
必死に男性を探す歩。
そして・・みつけます。
彼は一人でバイオリンを弾いていました。
彼の演奏している時の表情に一瞬で心が奪われた感が・・・・・・・・・
逃げるぞ
「うるせぇぞ さっきからガーガーガーガー」
バイオリンがうるさいと酔っ払いに怒鳴られます。
「何時だと思ってんだ 他人のメーワク考えろ」
そう言われる男性ですが・・・パチパチと拍手がきこえて驚きます。
そこには・・興奮するように拍手する歩の姿が。
ただ、酔っ払いはずっと怒っていて「ケーサツ」というフレーズを口にします。それに反応した男性は・・・思わず歩の手をひっぱり顔を向けて「逃げるぞ」と。
そして歩の手を引いて逃げるのでした。
ここで次話へ。
まとめ
バイオリニストの子はフラフラしてる感じですし、もしかしたらこれから同居とかあるのでは!?とワクワクしてしまいました。
とにかく麻生さんの絵柄にキュンキュンしてしまいます。
麻生さんの作品ってなんで映画を観てるような感覚になるのでしょうね・・・スゴイなっていつも思うのですよね。
作品にぐぐって入り込んでしまう。好きなテイストであるのは間違いないのですが、表情だったり仕草だったりそういうのにすごく引き込まれてしまって。。。
最高に大好きです。
歩の楽器への憧れが、これから男性にどんな影響を与えていくかも気になりますね。
バイオリニスト君の方にはやや闇?がちらほらと感じられるので、歩との出会いがプラスに変わっていけばいいなと思います。
【世界でいちばん遠い恋】というのはどういう意味なのだろうか?と考えるのですが、キーは【音】なのだろうなと思いました。音楽を奏でるバイオリニスト君と、音がきこえない歩と。。。
これから二人のLOVEをしっかりと見届けたいと思います。
頼る事を知らない歩に・・・この男性がかけがえのない人になっていけばいいな・・・とすごく感じました。
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