Canna vol.57掲載『ひだまりが聴こえる-リミット-第6話』のネタバレ感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の第6話は「ひだまりが聴こえる-リミット-2巻」に収録される予定です。
千葉さんの弟であるリュウくんと知り合いになった航平。
このリュウくんがちょっとクセのある子というか、すっごくはっきりしている子なので航平も戸惑っている様子。
リュウくんは耳が完全に聞こえないので、ずっと聴こえない世界にいるんですよね。航平は完全に聴こえないのではなくて難聴。
少し立場が違います。これが今後どうストーリーに影響してくるか・・・ですね。
これからどう航平が聴こえる・聴こえない世界に対して向き合っていくか・・・注目です。
リュウくんにも共感する部分があると思います。
ひだまりが聴こえる-リミット-第6話 Canna vol.57
今回の満足度は、スト―リー的に!というよりは展開的に!ですね。航平が流されていきそうで。。。ちょっとドキっとしちゃいました。
ひだまりが聴こえるリミット 第6話の簡単な感想
◆ヤスくんとマヤちゃん・・・イイ感じ!(ヤスくんガンバレ!)
◆航平はなんだかんだでリュウくんの考えに共感する部分はあるのだと思う・・・。
◆太一と千葉さんが一緒にいたことでどうなっていくのかな?
注意ポイント
ひだまりが聴こえるリミット2巻第6話 ネタバレあり感想
今回は、大きなパートが3つあったかなと思います。
まずは太一と千葉さん。
そしてヤスくんとマヤちゃん。
最後にリュウくんと航平。
この作品の見どころと言うか感心させられるところは、いろいろな立場の人の物事の見方だったり考えが読めるところ。
聴こえる人にはわからない世界、聴こえない人にはわからない世界、そしてちょうど間にいる人たちの複雑な感情・・・・
難しい題材ではあるけれど、文乃ゆきさんの多面的な捉え方がすばらしいなって思います。
太一がやっと人工内耳の事について知る
おじいさんはその後順調に回復し、退院したようです。
というか、病院嫌いだから2週間で無理やり退院しちゃったみたいなのですけどね。言動からしてすっかり元気なようでとりあえずホっ(n*´ω`*n)
会社にて。
太一は犀さんの机の上に『人工内耳』のパンフレットがあるのを見つけます。
太一・・・いまだに「人工うちみみ」って言ってる(-_-;)調べようよ気になったなら・・・・(笑)
犀さんにどういうものなのかと尋ねると、「頭に埋め込む補聴器みたいなものだよ」と教えてもらいます。
電気信号で直接脳に音を伝える装置があってそれを手術で耳の奥に取りつけるものだと。
太一は手術という言葉にびっくりするものの、犀さんは命に関わるような手術ではないし未就学児でも受けられるものだと説明してくれます。
「それやれば聴こえるようになるんすか?」
「う~ん人にもよるねぇ」
人工内耳を埋め込むことによって、今まで聴こえていた音とは別物になるから慣れるまでは時間を要するしリハビリが必要なようです。
「手術したけど合わなくて使ってない人もいるしね」
犀さんは、この人工内耳はあくまで健常者の社会に適応するためにわずかでも聴力を補う手段だから、音に頼らず生活している聾の人たちにとっては必要のないものかもしれないねと言います。
「何にせよ簡単にはできない決断だよね」
それを聞いて、太一は航平もそれを受けるつもりなのかとふと思います。
(手術って大変じゃねーか 何も聞いてねーけど)
また一人で考え込んでいたりするのかなと考える太一。
そして、泊りに行った時の事を思い出します。
泊った日の翌日、起きたらすでに航平の姿はなくてそれっきり会えていないみたいです。
(あ~くっそなんか色々中途半端でもやもやする)
先に進めなかったこともちょっとひっかかってるみたいですよ!
(ちゃんと会って話してーのに)
過保護の千葉さんとそれに懐く太一
仕事で荒谷さんからデータ管理のやり方を教えてもらう太一。
でも何度も間違ってしまい、荒谷さんは「お前本当に覚える気ある?」とあきれ気味。
そこへ千葉さんが「どうした?」と声をかけてきます。
「あっ聞いてくださいよ千葉さ~~~~ん」
太一にソフトの使い方を教えても何回も同じところで間違えるので先にすすまないと訴える荒谷さん。
すると千葉さんは「バカはお前だろ」と意外な言葉を口にします。
「覚えねーのはお前の教え方が悪いんだよ こいつはちゃんと理解したことは間違えない」
教えるということは相手にちゃんと理解させることを言うんだと荒谷さんに言います。
「お前は自分の仕事に戻れ あとは俺が教える」
そう言って太一を連れていく千葉さん・・・・。
それを見ていた天童さんは・・荒谷さんをフォロー。そして・・・千葉さんと太一を見ながら思います。
(・・にしてもますます過保護に拍車がかかってるし すっかり懐いちゃったねぇ・・)
ヤスくんとマヤちゃんが急接近!?
ヤスくんがマヤちゃんを誘ったようですよ!お店のチョイスはマヤちゃんで、先日皆で行ったあの居酒屋に行きます、。
「こないだ来たお店なんですけど難聴の人が集まるお店で うるさくないしごはんもおいしかったので丁度いいかなって」
「ここでよかったですか?」
「あ、うん俺はどこでも全然!大丈夫!」
緊張して焦ってるヤスくんがかわいらしいです。ここの2人、すっごく応援しているのでちょこっとでも進展していると嬉しい~。
2人で食事だなんて!!!うまくいってほしいなぁ。
お店に入ると、「あーマヤちゃん!また来てくれたんだ~」と梅谷さん。
「こないだあんなだったからもう来てくれないかと思ったよ~」
とここでヤスくんに気づきます。
「こっちの人は彼氏?」
「えっ!?」(ヤスくん)
「ちっ違います!!////」(マヤちゃん)
梅谷さんは彼氏は航平くんだっけ?と言い直すと、それも違いますと必死に否定するマヤちゃんがなんか・・・かわいらしいです。
ヤスくんはというと・・・航平と来たお店に連れてこられてなんだか複雑な心境のようです。
「航平くんと言えばそういやー リュウちゃんと仲良くなったみたいだね」
「えっ!?」
一緒にフットサルをやるみたいで、サークルを見に行くらしい・・・。
マヤちゃんはリュウくんの事をあまりよく思っていないので、すごくびっくりしていました。
「リュウちゃんもねぇ悪気はないんだよホント」
「ただ言い方がストレートっつーかオブラート?何それ?って感じだからねー」
梅谷さんとリュウくんの出会いを聞かされ、あまりにストレートな物言いにまたもΣ( ̄□ ̄|||)というか怒ってるマヤちゃん(笑)
でも、梅谷さんはリュウくんに言われたことは正論だと思ったようです。
「聴こえないのが当たり前なリュウちゃんからしたら 俺みたいなどっちつかずってみててイラつくだろうな^って」
なんかそういうのがわかったら悪い子じゃないんじだなーって思ってと梅谷さんは言います。
「でもそんな言い方しなくても」
これに対し、梅谷さんは最初はきつかったけど慣れちゃったと・・・。
マヤちゃんは梅谷さんの経験を聞き、自分と太一の事を想い出します。
なぜ思い出したかというと、梅谷さんは元々左耳が聴こえなくて、よく聴こえないときがあるのだそう。
だけど、会話をするときとかテキトーに相手に会わせていたんですね。
そんな時リュウくんと出会って、他の人が何ていったか教えてほしいと梅谷さんに聞いてきたことがありました。
梅谷さんは、リュウくんに自分も片耳難聴だからよくわからくてと答えたようです。
『わからないのになんで笑ってるの? 聴こえるフリして聴者に媚び売って聴者の真似してるなんて馬鹿じゃないの?』
って言われたらしい。
マヤちゃんは。。。すごく頑張って聞こえているフリしていたんですよね。
太一にそれを指摘されて相手はマヤちゃんが理解していると思って話しているからいつまでもかみ合わないまんまだと。
太一はあの時(幸福論)、マヤちゃんに今でも十分頑張ってるからマヤちゃんばっかり頑張る必要ないって言ったんですよね!
あの時のマヤちゃんの涙がすごく印象的でした。
同じ状況だと思ったマヤちゃんは、(同じようなこと言われたけどアイツはそんな言い方じゃなかったもん)と思い出すんです。
ここはね、リュウくんの言ってる事はわからないでもないけどう~ん・・・・です。
確かに・・・聴こえないリュウくんにとっては「媚び売ってる」みたいに思えるかもしれないけど、なんか違うんじゃないかな~ってもやっとしちゃいました。。。
だからこそ、太一とリュウくん会ったらどんな感じになるのかしら?ってちょっと楽しみになってきました。
頑なに聴者に対し拒絶反応を示しているリュウくんと・・・まっすぐな太一。ちょっとでもこんな人もいるんだよって言うのを知ってもらえたらいいんですけどね。
千葉さんが過保護すぎたってのもリュウくんがこんな感じで拒絶しちゃう要因だったのでしょうか?う~ん・・・。
とまぁ、梅谷さんとマヤちゃんは話していたのですが、それを見ていやヤスくんは(・・・なんか入ってけねーな・・)と。。。
ガンバレ!
近いうち別れるからそしたら誘いなよ
リュウくんと航平。
2人でどこかのサークルにフットサルで参加してました。
仲良くなっているようですね。
すると・・・リュウくんの会社からのメールで、今度新作のお披露目会やるとの連絡が。
リュウくんは航平もどうかと誘います。
そんな2人の後ろから・・・「ねーねーこの後皆で飲みに行くけど2人も来なーい?」と女の子が誘ってきます。
ユミさんって言うらしい。
航平狙いのようです(笑)
すると、リュウくんは『ムリムリ彼女持ち』と言ったかと思うと、『近いうち別れるからそしたら誘いなよ』と・・・ヽ(`Д´)ノプンプン
ユミさんはそれを聞いて「えーなに彼女とうまくいってないの?」と目が輝きます。
帰り道・・・
「なんであんな事言うかな」
航平がリュウくんに言います。
『あんな事?』
「俺が別れるとかそういう事言ったんでしょさっきの おかげで抜け出すの苦労したし・・・」
『本当のことじゃん なんで?』
リュウくんは聴者となんてずっと一緒にいられるわけないのにと。
すると航平は、リュウくんにどうしてそんなに聴こえる人を嫌ってるの?と言います。
『嫌ってないよ 干渉されたくないだけ』
一緒にいたってお互い面倒なだけだから別々の世界で暮らす方がいいと。(千葉さんの事を言ってるんでしょうね・・・)
リュウくんは、航平にそもそも話が逆で、自分が聴者を嫌っているのではなくて彼らが自分たちを見下しているのだと言います。
『自分たちの方が数が多いからってそれが常識みたいに思ってる 聴こえるってそんなに偉いの?』
航平はこの言葉にギクっとしながらも、そんな人達ばかりじゃないし、ちゃんと理解してくれようとしてくれる人だっているのに拒絶るのは・・・と話します。
『君の彼女かわいそうだね だってこの世界で君といる限り彼女はずっと君の世話をする羽目になるよ』
「…世話?」
リュウくんは、こっちの世界にいればハンデはつきまとうしそばに居る人はそれを助ける役目を担う。
それは、彼女の人生を邪魔することになると。
それでも君は平気なの?とまた悪魔のささやき・・・・
う~ん・・・リュウくんの事を悪くいうつもりはないけど、これはそもそも君が決めることじゃないから!って言いたい。
自分のものさしで人の人生決めつけたり、相手の人生決めつけたりしないでほしい。
この考えに至るまでに、千葉さんとのことでリュウくんも色々と苦しんで考えてきたと思うけど、人はみな一緒じゃないから!って思う。
そもそも太一なんてそういうのを負担だとかハンデだとか・・・思ったりしてないだろうし、航平がこれでまた一人で悩んでたりしたらそれこそ嫌だと思う。
太一はもし航平が苦しんでるならそれを一緒に背負いたいって思う子だと思うから、リュウくんのアクマのささやきはなんだかイラっときちゃいました。
すると・・・リュウくんの目が違う方を見ていることに航平は気が付きます。
「? リュウくんどうしたの 何見てー」
目線の先には・・・太一・千葉さん・天童さんの姿が。
ここで次号です。
感想まとめ
ここまで拒絶しているとかえって・・・本当は千葉さんと一緒に同じように生活をしたかったんだろうなぁって思ってしまいます。
いる世界が違うとか、あっちの世界とかこっちの世界とか・・・なんだかなぁ~って思うけど千葉さんが過保護なせいでかえって千葉さんの負担になってるんじゃないかって思っちゃったのでしょうか?
ここはまた明かされるとは思うけれどリュウくんのやや強引な言い回しは私はあまり好きじゃないです。
「別れる」とか「彼女がかわいそう」とか・・・なぜリュウくんがそんな事わかるの!?って思う。
航平と太一の事は、リュウくんにははっきり言って関係ないと思う(-_-;)
今後はどうなるのかしらね。
千葉さん・太一・天童さんを2人がつけていくのかな。
そこで千葉さんが太一をかわいがるところを見て2人して嫉妬しちゃうんでしょうか?
航平もここで「やっぱり千葉さんみたいな人が・・」とか思うような展開だったらイヤですね。
文乃ゆきさんはそんな展開にはしないとは思ってますけども。(文乃さんはもっと何て言うんでしょか・・・奥深いストーリー展開にもっていく気がします!)
不安もあるけど、楽しみです。
千葉さんとリュウくんの事ももう少し知りたいと思うので、もしかしたら今後はこの2人の関係にスポットライトが少しあたるのかなって思います。
リュウくんは、たぶん千葉さんが大好きで仕方ないんじゃないのかなって今回読んで思ったのですけど、どうでしょうか。
大好きすぎていろいろとリュウくんの中でいっぱいいっぱいになっちゃったんじゃないでしょうか。
千葉さんが彼のために頑張れば頑張るほど、近くにいればいるほど苦しくなっていってしまったのかなぁって。
無邪気に笑える子だから本来はすごくいい子なんだろうなとは思うけど・・・航平に対する言動はやっぱりいただけないな~って思います。
いい方向に進んでいきますように。
何気に毎回ハラハラしちゃって・・・。リュウくんの言葉が私には悪魔のささやきに聴こえる・・・・。
リュウくんは聴こえない立場で物事を考えているけど、航平は聴こえるんですよね。確かに聴覚障がい者という位置づけかもしれないけどもっと聴こえるようになりたいとか、聴者とはかわらない生活をとかそう思うのっておかしい事なの?と私は逆にリュウくんに聞きたいです。
決めつけてしまっているから、やっぱりリュウくんの考えが変わるには太一が必要ですよね。
太一と出会って、関わっていくうちになにかが変わっていけばいいなぁって思いました。
あと!リュウくんに言いたい!
太一は航平と出会って人生の邪魔されたわけではなくて、航平がいたからこそ将来が見えてきた子なんですよ。
やりたいことも見つけたし!それは航平とかかわったからこそだから、そんな航平を太一が邪魔に思うわけないです。
そういうのがちゃんと伝わるような今後のストーリーに期待!
ということで、今回はややモヤっとした展開ではありましたが、様々な立場からの物事の捉え方があってすごく興味深かったです。
あとはマヤちゃんヤスくんの今後も期待~(n*´ω`*n)
次号もお名前があったのですごく楽しみです!千葉さんとリュウくんが会ったらどんな風になるのかわくわくします。
電子書籍
ひだまりが聴こえる-リミット-2巻
Cannaは電子でも読めます。ひだまりが聴こえるーリミット-は単話でも読めたりするので電子で是非チェックしてみてください。
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