アンソロジーCanna Vol.51に掲載分の感想。ひだまりが聴こえるリミットに収録されるストーリーです。ネタバレ盛大につきネタバレ不要な方等はご注意ください。これはまだ巻号が付くかはわかりませんが、BL色は今のところちょろっとだけ。これからどういう風に展開していくのかすごく楽しみです。今回のリミットは太一と航平がこれから一緒にいる上で重要なストーリーになってくるでしょうね。そして千葉さんの動向もちょっと気になります。
『ひだまりが聴こえる』シリーズ紹介&リミット第2話の掲載誌情報
こんなお話
難聴せいで何かと誤解を受け周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、いつしか人と距離を置くようになっていた。そんな時に出会った同級生の太一。バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする彼から「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と言われ、航平はその言葉に心の底から救われて……。友達以上、恋人未満。太一との出会いが航平を変えていく。※続巻に『ひだまりが聴こえる-幸福論-』があります。
①カッとなるのは上野さんをよく見ているからこそ。
②千葉さんの想いを知った太一は自分の足りない所を知れた?
③航平との関係は何かを考えるなんてちょっと太一の成長が見えた!(笑)
ひだまりが聴こえる-リミット―第1話のおさらい
ひだまりが聴こえる-リミット―は今回で第2話です。前回からスタートした作品ですのでまだ知らない~という方はこちらの感想からどうぞ。♪
https://bl-memory.net//blog-entry-707.html
手話禁止の理由
前回から引き続き、太一と千葉さんのやりとりから。
千葉さんは手話禁止と言って階段を下りて行ってしまいます。どうして手話が禁止なのか理解できない太一は追いかけその理由を聞こうとします。
「俺はなんもサポートしちゃいけないって事すか?」
千葉さんは、課題の説明などの情報保障はきちんと行うけれども必要以上の世話を焼くなと伝えます。
「中途半端な通訳や補助は帰って面倒かけることになるんだ」
それでもノートテイクとか色々方法はあるのでは?という太一に、上野の面倒を一生見れるのか?と逆質問します。
「お前はこの五日間上野に優しくできりゃ満足かもしれねーが」
「その後のあいつの社会生活の保障はできねーだろ」
と。上野さんは今までは学生同士でボランティアや友達が助けてくれたかもしれない。でも社会にでたら手話ができる社員はそういないだろうから今までのようにはいかないと太一に話します。
大半の会社はまだ受け入れ態勢が十分でないのが現状だから、この状況の中でどう周りとコミュニケーションを取っていくのかが一番の課題になる。そしてそれは、彼女自身が考え、工夫していかなければならない事なのだと。
「それでもできない部分が「障害」になるんだ」
それを少しでも軽くするために必要な事を学ぶことがこの研修の目的であって、太一の自己満足の為ではないと一喝します。
千葉さんの気持ちを理解した太一は・・・
太一は一人で考えていました。そこに天童さんがやってきます。
「ガツンと言われちゃったねぇ」
そういいながら千葉さんは太一が憎くてあんなことを言ったんじゃないよとフォローします。
「別に怒られて落ち込んでるわけじゃないっす」
太一は、千葉さんの言っていることは正しいし、自分が甘いと言われたらそうかもしれないと思うと。でも、上野さんがあの時、今にも泣きそうな顔をしていたから余計に感情的になってしまってたようです。
上野さんはあの時のもめごと(チームの人、千葉さん、太一ですの言い合い)の原因が自分だと気が付いたと。そういうのは直接言われるよりもきっと本人は堪えるという太一。
「俺・・どんな理由があったって」
「あの子にあんな顔させたくなかった」
太一はこういうのを失くしたくて会社に入ったと言います。なのに何もできなかったと。
(この子 よく見てるな)
「佐川くん、障害種別で離職率が一番高いのはどれか知ってる?」
「答えは聴覚障害」
天童さんは、これらの事から仕事においてコミュニケーションが大事なのだと言います。仕事をする上でちょっとした行き違いでトラブルのもとになりやすい。
そして新入社員なら周りは先輩だらけで気も遣うし疲れてしまうと。
「だからね、そういう時に同期の存在って結構ありがたいもんなんだよ」
「同期・・・」
天童さんはさらに続けます。この研修で培ってほしいものは主体性や仕事意識だけでなくもう一つ、同期の絆もあると。
いっしょにスタートする仲間同士は良いライバルになったり慰めあったり・・・同期だから通じ合えることがたくさんあると言います。
今ここで上野さんに通訳をつけたら・・・
上野さんと他の子との間に「通訳者」という一枚の壁ができる事になると彼は言います。壁を挟んでしかコミュニケ―ションが取れなくなったら、関係はそれ以上は育たない。
「お互い伝えあう努力をしなくなるからね」
これはすごくもったいない事で、千葉さんそうなることを心配しているのだと天童さんは言います。
千葉さんは本当は心優しいお兄ちゃん!?
太一は天童さんにどうしてこの会社に入ったのか?と聞きます。
「・・・耳の聴こえない弟がいるんだ」
生まれつきだから会話は手話中心。彼との事があったから手話に関わる仕事がしたいと思ったと話します。
そして天童さんは急に太一に最終日に使う花火が足りなさそうだから買ってきてほしいと言い出します。太一がお使いに行ったあと、会社の女性が近寄ってきました。
「ちょっと天童くん」
「天童くん兄弟いないでしょ なんであんな嘘ついたの~」
「てゆうか耳の聴こえない弟がいるって・・」
「千葉くんの事じゃない」
千葉さん、聴覚障害の弟さんがいたんですね。Σ( ̄□ ̄|||)しました。厳しいのもきっと彼なりのやさしさなのだなと改めて理解!
そもそも俺と航平って どんな関係なんだ・・・?
おつかいに出かけた太一。千葉さん言ったこと、天童さんの言ったことを振り返っていました。
(同期の絆とか・・・)
(俺そこまで考えてなかった・・・)
情けないと思いながら目をつぶる太一・・・なんですが・・・眠りこけてしまったようで終点までいっちゃいました(;'∀')太一らしい。
そして最終のバスも行ってしまったので帰ることもできず。
さらに悪い事は続きます。電話をかけていたのに途中で充電切れ・・・
そして雨。
停留所に避難し、道もわからないちお金もないので朝まで待とうとします。
お腹も減っている太一は、気を紛らわすために何か考えようとするのですが、、、浮かんできたのは航平でした。
航平と海へ行く予定だったこと、そして航平とのキスを思い出す太一。
「わあああああー!!」
(あいつがいつも急にしてくるから)
(こっちも心の準備ってもんが・・)
そういいながら一人で赤面している太一。そしてもう一つ言われた言葉を思い出します。
(破局しやすいっていうから)
このセリフは社会人と大学生は生活スタイルもリズムも違うから破局しやすいって言われた時の言葉だったような…記憶が。
太一は余計なことまで思い出してしまった、そんなの関係ないと思います。
(そりゃあんま会えなかったりするけど でもそんなんで航平と・・・)
そしてふと思うんですね。自分と航平の関係ってなんだろう?と。
つきあっているのか!?と考えます。というのも付き合おうとかそんな事を言い合ったわけではないからのようです。でも、友達じゃないと思う太一。
(だって・・・ トモダチならキスしねーもんな)
この時思い出している太一ヴィジョンの航平が笑っているのがすごく好きです(〃▽〃)かわいいよ~航平!!!
(航平のつくったハンバーグ食いてーな・・・)
そう思いながら停留所で朝を待とうと眠る太一。
バシャバシャ ガラッ
そこへ誰かがやってきて・・・・
次号です!
ひだまりが聴こえる-リミット―第2話/感想
千葉さんの言っていることは的を得ていると思いますね。ひだまりが聴こえるってホント読むと色々考えさせられちゃいますね。
良かれと思ってとった行動が実は相手にとっては何かの妨げになるような事だったり・・・これは障害があるからとかそんな事でなくてもあったりするんですよね。
千葉さん、言葉はきついけれどきっと太一だからこそキツく言えたりもするのかな?と。
そして、、、やはり最後の足音は千葉さんでしょうか?
航平は場所しらないでしょうし、やはり千葉さんが濃厚かしらね。
千葉さんと太一がそんな風になるとは思えないけど(どちらかというと千葉さん、天童さんじゃない?と(n*´ω`*n))きっとこの2人は仲良くなっていくのでしょうね。(仕事仲間として)
そして!!!あの鈍感な太一が~航平の事をいっぱい思い出しててキュンとなりました。航平のハンバーグ食べたいだなんて!!!航平もお母さんに教えてもらった甲斐があるというもの(´;ω;`)
早く太一・航平の2人の時間ください・・・。
でも「破局する」っていう言葉が今回で2回目。。。ちょっと気になりますね。
太一と航平は会えないから破局というのはちょっと考えにくいけど、航平の耳が聴こえにくくなってきているからそれが今後どうかかわってくるかですね。身を引いちゃうのかな?とか色々考えてしまいます。
どうか航平も太一も泣いたりしませんように。
次号も楽しみですね!