Canna vol.53掲載『ひだまりが聴こえるーリミットー』第4話のネタバレ感想になります。雑誌最新話の感想になりますのでコミックス派・ネタバレ不要な方は十分にご注意ください。
今回の4話であのなぞの男の子の正体がわかりました♪今回は、色々と点が線になってきたなぁと思いました。少しずつ動きだしているような気がします。線で繋がる人なのですがそれが別々な所で動いているというのも面白いし、最後どうひとつにまとまるかもみどころになってきました。
ということで、早速ひだまりが聴こえるーリミットー第4話の感想にいきますね♪
ひだまりが聴こえるーリミットー第4話の掲載誌情報
ひだまりが聴こえるーリミットー第4話の簡単な感想
②千葉さんと弟くんにはなんだか蟠りがあるのかな。
③太一のおじいちゃん・・・大丈夫かしら(T^T)
あの男のこの正体は!?
マヤの誘いでフットサルコートにやってきた航平。
そこで、以前サッカーボールに当たりそうだったところと助けてくれた男の子がいましたね。
前回の感想はこちらを参照してくださいね(*^_^*)
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このサークルのフットサルはルールは一般的に同じなのだけれど、明らかに違うのは審判。
審判は笛を使わずに旗で指示するのだそう。
サークルのリーダーさんらしき人は『梅谷』さんというようです。若いのですがちょっと大学生ではなさそうなので20代半ばあたりなのかな?
彼は近くの手話サークルに行った時なじめなかったという経験があり、それなら自分でつくってしまおうとサークルを立ち上げたようです。
結構な行動派さんですね(*^_^*)
そしてその中に例の男の子がいた、というわけです。
で・・・あの男の子の名前は『リュウ』。
彼もまた航平の事を覚えていました。
すると・・・急に抱きつくリュウくん。人なつこさがわかります。
「ちょ・・・ちょっとあんた先輩になにしてんの!!離れろ!!」
航平がびっくりするよりマヤちゃんの方がびっくりして怒ってました(笑)マヤちゃんかわいい。
(何なのコイツ!やっぱ見た目通り変なヤツ!?)
警戒心メラメラです。
すると・・・リュウくんは次にマヤちゃんにも抱きつきます。
「なっ なっ・・・何すんのよバカー!!!」バチィイィィン
マヤちゃんにはちょっと激し目のスキンシップだったようです。
うちの会社に聴者はいらない
『本日は手話デー 手話者オンリー』
そんな貼り紙がしてある居酒屋にて。
まだムスっとしているマヤちゃん。目の前にはホッペを赤くしながらニコニコとしているリュウくん。
さっきのバチィィンはぽっペ叩いた音だったんですね。痛そう・・・・。
「いい加減許してやってよー リュウちゃんは俺と違ってほとんど耳聞こえなくてさ」
「スキンシップ激しいだけで悪気とかないからホント!」
梅谷さんは片耳だけが聞こえないようですが、リュウくんはほとんど耳が聞こえないというのがわかりました。
リュウくんの誤解を解こうと梅谷さんは彼の仕事を紹介します。
彼はスマホゲームアプリを作る会社に働いているようです。
ゲームのお誘いを、「先輩は社労士目指しているからゲームなんてやる暇ない」と門前払いのマヤちゃん(笑)
航平もびっくりしてますヨ。
すると、「へぇ~法学部!」と梅谷さんが食いついてきました。
そしてリュウくんも。
自分の会社のスマホアプリに記載している会社規定におかしなところがないかどうかと聞いてきたんですね。
でも航平は、まだ勉強中だからこういうのは顧問弁護士とかをつけた方がいいとアドバイスみたいな事を言います。
「あー弁護士は捜したらしいんだけど~」
と梅谷さん。リュウ君は
『手話ができないから うちの会社に聴者はいらない』と。。。
驚く航平に、
「あーあのね、こいつの会社ね、社員が皆聴覚障害者なんだよ」
だから聴覚障害に対する理解がない人は無理だということなのだと思います。。。。
航平を会社に誘うリュウくん。
『うちの会社に入ればいい』
勝手な事を言うなとまたも怒るマヤちゃんですが・・・航平は冷静にまだ資格もとってないし自分が目指しているのは社労士だからと。
『なんで社労士になりたいの?』
そう手話で尋ねるリュウくん。
俺みたいな障害のある人と働く場所とをつなぐ手助けに
航平はリュウくんの問いに多分働くということに憧れていたんだと思うと答えます。
航平は耳のことがあるから迷惑をかけるだろうとはじめから諦めていてちゃんとしたバイトなどしたことがなかったようです。
そんなときに太一に出会って、彼は自分と正反対だったと。
毎日色々なバイトで忙しそうで大変そうだったけど、それが少し羨ましいとも思ったと航平は言います。
「俺もあんな風に働けないかなって」
それが社労士を目指すきっかけになったようですね(*^_^*)
一般的には社労士って経営の味方みたいな印象あるけど 本来は労使の間を取り持つ橋渡しみたいな役割だから自分みたいな障害のある人と働く場所とを繋ぐ手助けにもなれるのかなと思ったと話します。
するとリュウ君は航平のバッグから見えるパンフレットに目がいったようでした。
耳なんて聞こえなくてもいいじゃない
カバンの中からのぞいていたバンフ。それは病院でもらった人工内耳のものでした。
「先輩人工内耳するんですか!?」
「えっあ、いやまだ決めてないけどー」
するとリュウ君は・・・
ビリッ
パンフレットを破ってしまいました。
『こんなもの必要ない』
『耳なて聞こえなくてもいいじゃない』
航平よりも先にまたマヤちゃんが怒ってしまいました(笑)
というよりも、航平は怒りとかそんな感情は沸かなかったようですね。
あまりにもリュウ君が無邪気に笑っていたので・・・。
そして『耳なんか聞こえなくてもいいじゃない』と言われた事をちょっと考えていたようでした。
上野さんはグループでうまくやっていた(*^_^*)
太一サイドの話になります。
最終日に花火をしているようです。
この研修で一番上野さんたちのグループの課題が良かったと話す太一の会社の人たち。
「これは彼女がいたから出てきた発想だな」
そして、この研修で一番仲良くなったのも上野さんの班だったようです♪
花火をしている太一は、彼女たちの間に入りたいようで、手話禁止を千葉さんから解いてもらい混ざっていきました(*^_^*)
そんな太一をじっとみている千葉さん。
「・・・最初はただ生意気なだけのクソガキかと思ってたけど」
だんだんかわいく思えてきたなぁ~~~と内なる千葉さんの言葉を代弁するかのような天童さん登場(笑)
あの子に対しては自然と壁が取れちゃうんだよね
天童さんと千葉さん。
2人は太一の事を話していました。
「佐川くんって無自覚で人たらしな所あるでしょ」
太一には自然と人がよってきて仲良くなってしまうのでしょうね♥
「あの子に対しては自然と壁が取れちゃうんだよね」
なめられているだけだという千葉さんでしたが、天童さんは太一は単純バカのように見えてそうじゃないと話します。
案外視野が広く周りをよく見ていると。
「何より人の気持ちを理解する能力が高い」
太一はその人の意志が状況を純粋に把握できる数少ない人物なのだと天童さんにはうつったようですね。
「まぁ一種の能力だよね どう育ったらあんな風になるのかねぇ」
「あの子ちょっと前の千葉くんに似てるよね」
上野さんはリュウくんとは違うよ?
天童さんは前の自分に似ているから太一に対して過保護っぽくなってしまったのではないかと言います。
「・・・・別に俺は」
「・・・上野さんはリュウくんとは違うよ?」
わかってますよと行って去っていった千葉さんでしたが、この事から千葉さんとリュウくんとの間には何かあるのかなと思いました。
太一のおじいちゃん
家に電話をする太一なのですが、おじいちゃんが出ないことを不思議に思います。
家から着信があったようなのですがかけ直しても留守なようですね。
帰社すると、そこへ病院から電話がありました。
「もしもし佐川ですけど」
「・・・えっ?じーちゃんが・・?」
ここで次号です。
ひだまりが聴こえるーリミットー第4話を振り返って/感想
いやぁ~きせつさん!!!リュウくんは千葉さんの弟でしたよ!!!すごい!!!ちょっと興奮してしまいました。だんだんと繋がってきますね(*^_^*)
そして、リュウくんは聴覚障害者でなければ受け付けないというような感じがしました。
ここで千葉さんと何かあるのかな?と・・・。
千葉さんが太一に過保護になりすぎてしまったことを考えると、リュウくんとの事が関係してくるのでしょうね。
今回感じたのが、天童さんがちょっと前の千葉さんが太一に似ているという所なのですが、これはどこにかかっているのかな?というところ。
自分でいいと思ったことをすぐ行動に移そうとしてしまうところが太一にはあるので、あれこれ良かれと思って手助けしてしまうところ?
なんて考えましたが・・・太一の仕事に対する理想論に関してのような気がしました。
「過保護になる」という言葉から、千葉さんは今の太一と同じような考えを持って仕事に取り組んできたのかな・・・と。でも過去に挫折というか・・・後悔しているとか、失敗してしまったことがあるのだろうと思います。
千葉さんは、自分のように太一がならないか心配しているからこそ過保護になってしまうのかな。
理想と現実は違うから、自分が良かれと思った行動がすべていい結果を生むわけではナイというのを千葉さんは経験したのかもしれませんよね。
それは何かなと考えると・・・
前回、太一が謝る場面がありますよね。
そのときに、どっちの意見が正しいとかではなく、自分には上野さんの会社を知っていて今回の件も自分たちで乗り越えることができるだろうという経験則があっただけのことだと千葉さんは言います。
上野さんに厳しくしたのも、今回天童さんの「リョウくんと上野さんは違うよ」という言葉から千葉さんは上野さんとリョウくんが重なってしまったのかなと考えました。
天童さんが前に太一に言っていましたよね。(2話参照)
この研修で培って欲しいものひとつに『同期の絆』があると。
「上野さんの通訳を僕らが引き受けたらどうなると思う?」
「他の子と上野さんとの間に通訳者っていう一枚の壁ができることになる」
「千葉くんはそうなることを懸念してるんだと思うよ」って言っています。
おそらく、リュウくんの事を踏まえての懸念だと思うのですよね。
リュウくんは同期との絆ができるまえに『通訳』を介してしまったことで聴者とわかり合えなかったとか、ツラいときに分かち合えることができる仲間がつくれなかったのかなと。
う~ん、それかリュウくんは手話ができる人が近くにいたから出来ない人がいるという状況についていけなかったのかもしれませんよね。兄である千葉さんと離れたことでそういう現実に直面し、手話ができないから聴者とは関わりたくないと思うようになってしまったのかも???
だから太一にも上野さんにも厳しくしたのは手話ができない人とどう関わっていくかというのも社会人として働く上で必要になってくると学んで欲しいという気持ちあったように思えます。
『手話ができないから』『聴者はいらない』『耳なんて聞こえなくてもいい』
リュウくんのこの言葉を考えると・・・わかり合うというのはどちらもの歩み寄りというのがとても大事になってきますよね。
今回、上野さんの班が一番仲良くなったのも双方が理解しようと歩み寄ったからだと思うんですヨね。
そうそう、また2話なのですが、千葉さんが会社に入ろうとしたのも(天童さんが自分のことのように話していましたけど(笑))
「耳の聴こえない弟がいるんだ」「生まれつきでね」
「それがあったから手話に関わる仕事がしたいと思ったんだよね それが弟のためにもなればいいって」
千葉さんのこの考えが何かを経験したことで下の考えに変わっていったのかなと思います。
「そんな環境のなかで周りとどうコミュニケーションをとっていくかそれが一番の課題になる」
「考えて工夫してそれができない部分が「障害」になるんだ」
「お前の満足のためにそれを邪魔すんじゃねーよ」
もしかしたら、千葉さんとリュウくんのエピがどこかで描かれるかもしれませんね!というか描かれるでしょうね。
過去のエピが入ればきっと太一と似ていた千葉さんがかわったきっかけがわかるのかなぁと思います。
長くなりましたが、今後どうなるかということを予想してみたいと思います。
ひだまりが聴こえるーリミットー5話以降の予想
『耳が聞こえなくてもいいじゃない』というリュウくんと出会ったことで航平が少し自分のあり方を考えるのかなと思います。
番外編で「聴こえてたらまっさきに気づけたのに」という場面を考えると葛藤することもあるかもしれない。
航平がどういう選択をするかもみどころになりそうです。
そして、千葉さんと太一が似ているというところから・・・・太一とリュウくんが会うのだろうと思います。
「人の気持ちを理解する能力が高くてその人の意志や状況を純粋に把握できる」
この太一がリュウくんの何かを変えるのではないのかな・・・と。最終的にはリュウくんの会社と犀さんの会社で何かやったりするかもしれませんよね。
最後は聴こえるとか聞こえないとかそういう壁が少しでもなくなるような・・・そんなエピが来そうかなと予想します。
それが太一のいう「聴こえなくても寂しくない場所を増やしていける」「どこにいてもあいつが笑えるようなそういう世界にできたらいい」
これに繋がっていくのかなと思いました。
あと、太一のおじいちゃん・・・何事もありませんように。。。
今日は長々感想を書いてしまいました(^_^;)長文読んでくださりありがとうございました!
電子書籍
ひだまりが聴こえる-リミット-2巻
Cannaは電子でも読めます。ひだまりが聴こえるーリミット-は単話でも読めたりするので電子で是非チェックしてみてください。
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