ダリア 2021年8月号掲載、りゆま加奈さんの【狼の花嫁 19話】のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の19話は【狼の花嫁4巻】に収録予定です。
いよいよ決戦か!と緊迫した状況になってきましたが・・・今回は主にアズラクがどうしてこのような事件を起したのか?がわかるようになってます。
19話を読んだらアズラクを嫌いになんてなれなくなってしまうと思います( ̄。 ̄;)
誰よりもルーイ母を愛していたのがわかるから。もし・・・もしも彼女が王様などではなくアズラクと一緒になれてたら・・・きっとルーイも幸せな生活を送ることができたのではないかなと思う程です。
アズラク自身も王様の気まぐれの犠牲者だったのでしょうね。とても不憫に思ってしまいました。
では早速!
狼の花嫁 19話/ ダリア8月号
掲載P数 | 34P |
満足度 | |
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今号の簡単なあらすじ・ポイント
- アズラクの元へつれて行かれたルーイ。ハシの目的は?
- アズラクから聞いたルーイ母の死の真相
- 今回の騒動の真の目的がわかる
【ネタバレ注意・最新話】狼の花嫁19話 あらすじ・感想
アズラクの想いの深さにちょっとぐっとなってしまいました。ルーイに執着するのもその奥にルーイ母を見てのこと。
アズラクが彼女と一緒になれてたら・・・お互いこんな不幸な事にはならなかったのかもしれませんね。
全ては王の気まぐれが引き起こしたこと。なんだか悲しいですね。
アズラクの元へつれて行かれたルーイ。ハシの目的は?
ハシに連れられアズラクの元へ。
ルーイが見たのは・・・拷問にあい、横たわっているアズラクの姿。さらに彼は何も語らず食事も拒否しているという。
そして気になるのはどうしてハシがルーイを彼の元へ連れてきたか?という事ですが、、、その理由は『どうして今回のことを引き起こしたのか 私はその理由が知りたい』でした。
ルーイにそれを聞き出して欲しいということで連れてきたようです。
『そこにこの戦を止める鍵があるはずだ』
一方、ゼスはというと闘いが始まっていました。
『ここで死ぬことは栄誉ではない!生きて帰れ!』と必死で指揮をとっています。
アズラクから聞いたルーイ母の死の真相
目を覚ましたアズラクは、目の前にルーイがいることに気付きます。
自分がまだ生きていることを嘆いているかのようなアズラク。そんな彼にルーイは意を決して母の死の事を尋ねます。
するとアズラクの口から聞かされた母の死の真相は、ルーイにとっては意外なものでした。
彼女は『衰弱死』であったこと。
ただアズラクはそれを『殺されたのとおなじこと』と考えているようです。
アズラクの回想が入ります。
仕事を終え戻って来たアズラクが聞いた悲報。
急いで彼女の所へ行き、抱きしめながら涙を流します。
そしてアズラクは自分の父である王に憎悪を抱くのでした。
(俺から全てを奪った あの男を殺さなければ)
アズラクの様子にルーイは・・・彼は母を愛していたのだと気付いたようです。
アズラクはルーイの知りたい事を教えてやろうか?と言って話し始めます。
今回の騒動の真の目的
まず、今回の件に至るまでにアズラクは王を殺そうとしたようですが・・・それに失敗してしまいます。そのためにルーイの元へやってきたようです。
それはどうしてか。
王が今一番欲しいもの・・・それが手に入らないようにするために行動を起したと。
ルーイの政略結婚も、王の欲しいもののためのコマの一つ。要はゼスの国との友好は王にとっては『欲しいものを手に入れる』ためのひとつの手段ということになります。
その国と戦争が始まれば、王は今一番欲しいものが手に入らなくなる。それを狙っての事だったようですね。
自分の手で王を殺せなかったアズラクですが、王に一番の痛手を負わせる事で納得しようとしていたのでしょうか。そして、自分がこの国で死ぬことも覚悟して行動に出たことがわかります。
アズラクにとってゼスの国で死ぬ事は、復讐のひとつでもあるのですね。
それは王の性格を知ってのこと。
『俺はあの男に殺されるわけにはいかない』
そう話したアズラクは。。。
『なぁルーイ ・・・俺の可愛い妹 出来損ないの弟・・・』
『教えてやった代わりに俺を殺せ』
そう迫ります。でもルーイは『僕には出来ません』と。
何故かというと母が悲しむからとアズラクに伝えます。
ルーイ母はアズラクの事をずっと気にかけていたようです。元気な時は色々な話を聞かせてくれた母。
その話の中にアズラクの事もあったと。
田舎出なのに親切にしてくれてとても嬉しかったと話していたようです。ここのシーンを読んだら・・・もしかしたらルーイ母もアズラクに好意を持っていたのでは?と感じてしまいます。
『母は言っていました ”あの人は寂しい人だから""愛する人が出来ればいいのに"と・・』
そして再度、自分にはアズラクは殺せないと意志を伝え、ルーイは立ち上がります。
『最後にもう一つだけ・・・母の遺体は・・・どうなったのですか?』
ルーイ母はアズラクの手によって花の中に埋められたようです(T^T)
ラスト2Pは・・・アズラクの想いにウルっときてしまいました。本当に・・・本当にルーイ母を愛していたのだとわかります。
そしてアズラクにもう少し勇気があったらなぁと。
ただ、王はアズラクの気持ちを知った上でルーイ母を自分のものにしたゲス男ですからね。
個人的には誰かあの王様を引き摺り下ろしてくれないだろうか?と思ってしまいます。
ちょっと悲しくなったラストでした。
感想まとめ
アズラクは死を覚悟しての行動でしたね。ルーイ達を苦しめたいワケではなく、自分の王への抵抗でこのような事になっていたのだとわかりました。
国に戻っても殺される・・・でも国に戻って王に殺されたのではアズラクの想いは遂げられないのですね。
王に自分を殺させない事もアズラクなりの復讐なのですから。
ルーイ母をあんなに愛していたのならもっと違う行動に出たら良かったのにと思うのですが、それは王がいるから出来なかったのかもしれませんね。
扱いが扱いでも【王妃】でしたもんね。
読めば読むほど王ってクズだなって思います。ただ・・・この戦はどうやったら止める事ができるのでしょうか?
もう戦いは始まっていますし。。。どんな感じで決着をつけるのかすごく見物だなと思っています。
早くゼスには戻ってきて欲しいのですけど、まだまだ先になりそうですね。
王だけ追い詰めることはできないのかしら?それが一番まるくおさまるような・・・アズラクにつく国民が多ければそれも可能のような気がします。
そして王を引き摺り下ろしてアズラクが王に。そんなにうまくいかないですね。
とにかく戦場にいるゼスが怪我などしませんように。
次話はダリア10月号に掲載予定です。
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