ダリア 2021年4月号掲載、りゆま加奈さんの【狼の花嫁4巻】17話のネタバレあり感想になります。雑誌最新話の感想ですのでコミックス派・ネタバレ不要な方はご注意ください。
今回の17話は【狼の花嫁4巻】に収録予定です。
王宮内にルーイを排斥しようとする動きがある中、ゼスの兄であるハシが現れた前回。これからルーイがどんな扱いを受けてどうなっていくのか気になるところです。
狼の花嫁17話 ダリア4月号
掲載P数 | 28P |
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今号の簡単なあらすじ・ポイント
- ハシがルーイに命じた仕事
- 目の前の現実に、何も知らなかったのだと自覚していくルーイ
- 今回の件でルーイは強さを見せていく?
【ネタバレ注意】狼の花嫁4巻17話 あらすじ・感想
前回登場したとき、ハシはかなりのくせ者なのかな?と思ったのですが・・・読んでいくとそんな人物ではなさそうだなと。
ルーイに命じた仕事も色々と意味があってのこと。
色々な状況に直面しながらも、少しずつルーイの中でも意識の変化が現れてきたと思います。
気付きって本当に大事だなぁ・・・そんな風に感じながらこの17話を読みました。
もうすぐ最新話が読めるので楽しみです。ということで、、、すでに電子配信もされているのでざっくりと。
ルーイに与えられた仕事
『僕に出来る事ならなんでもします だから ここでゼス様のことを待たせてください』
ルーイのこの言葉を聞いていたハシ。
『その言葉は本当か?』と聞いてきます。そしてこの言葉に偽りはないというルーイをある場所へと連れていきます。
そこは負傷者が沢山集められた場所・・・診療所みたいなところでしょうか。
今負傷しているもの達は、国境を警備していた者たち。
アズラクが起した事件の後、先遣隊が到着する前に西の者達に襲われたのだそう。
『これがお前達が引き起こしたことの代償だ』
そう言って現実を突きつけるハシ。
ハシは、アズラクの蛮行に気づけなかったお前にも責任はあるのではないか?と言います。
これが伝えたかったのかもしれませんね。だから軟禁で生活が保障されているというような甘い生活にはもしかしたら苛立ちがあったのかもしれません。
そこでハシはルーイも働かせる事にしたのかも。
今倒れている者達はお前達王族にとっては安い命かもしれないけどな、と言うハシに『命が安いなんてありえません・・・!』と言うルーイ。
『・・・であればその目でしっかりと見るがいい』
とにかくハシとしては、責任はお前にもあるんだぞ!というのが伝えたかったのかなって読みながら思いました。
彼自身は国王が病気であることを知っている唯一の人。
だからルーイに対しては、国と国が争わないようにと保っていた均衡を壊したルーイとアズラクには苛立ちがあったのかな・・・と。
できる事を必死にするルーイ
病人の世話をするようにとアヴィラという医者?に預けられたルーイ。
ハシは『・・・牢に繋がれた囚人になりたくなければ働け』と言ってルーイを置いて去っていきました。
アヴィラもルーイの扱いには困っているようですが、それでも今は深刻な人手不足。
王族といえども今の彼らにとってはありがたい人員のようです。
ここで一生懸命自分に与えられた仕事をこなしていくルーイですが。。。周りの反応はやはり受け入れ難いといった様子。
負傷した者にとってはルーイの髪色を見るだけで思い出すと嫌悪感をあらわにします。
話を聞いていたのに。。。気丈に振る舞うルーイにはついつい同情してしまうのですけどね(T^T)
荒れ放題の手はどれほど痛いだろうかとか、、、それでも嫌な顔ひとつ見せずに頑張って与えられた仕事をこなすルーイがね・・早く受け入れらたらなぁ。
ただ、ルーイ自身も・・・どんなに冷遇されていたとはいえ、洗濯物などしたこともなかった自分は"王族"だったのだと考えてしました。
こんな事も知らずに生きてきたと。
少しでも役に立ちたい
洗い物をしているルーイに、以前酷い言葉をなげかけた女の子がまた何か言いにやってきました。
『私、貴方のこと嫌いよ』
彼女自身は、ルーイが何を考えているのかわからない!って感じなのかもしれませんね。
酷い事を言われても耐えているルーイを見て、感情任せに冷たい言葉をぶつけた事がずっとひっかかっているのかも。
だから言った事は間違いではない!と思いたいのかなぁ・・・って思ったり。
『嫌なら嫌って言えばいいのに 手が痛いならそう言いなさいよ!』と、本心はどうなの!?みたいな彼女の気持ちが伝わってくるようでした。
だけどルーイは『嫌だなんて思ってないよ』と。
看護という仕事は大変な仕事。自分は王族という立場だけれど、この戦を止める力もみんなの役に立てる医療知識も何もない。
できることなど些細な事しかないけれど、それでも少しでも役に立ちたいのだとルーイは言います。
『大変な思いをしてる人達に比べたら 僕はなんてことないんだよ』
国と国の争いでも実際に戦ってるのは。。。
ルーイが洗い物を終え、アヴィラの元へ戻ると・・・先生は暗い表情をしていました。
『アヴィア先生・・・どうしたんですか?』
彼はまた一人亡くなったのだと口にします。
目の前で患者が亡くなるのは何度経験しても辛いものだと。
最善を尽くしても救えない命はあるのだ。
そして『奥にいる彼も危ない』と。
二、三日が峠だと言われます。
その状況を目の当たりにしてルーイは・・・
戦は国と国同士だけれど、実際に戦っているのは人と人なのだと。今ここにいる傷ついた人達なのだと思うのでした。
戦が始まれば誰かが傷つく、そういうのも知らなかったのだと言う意味だと思います。
ルーイは外の世界の事はあまり知らなかったし、教えられなければこういうのも漠然としたものしかわからないですもんね。
こういう気付きがあっただけでもきっと、ルーイにとっては大きな変化なのではないかなと思います。
ルーイは看護疲れの人に声をかけ、自分が看ているから休んで欲しいと言います。
今にも息絶えそうな男性を前にルーイは考えてしました。
(僕がこの国にくることによって 闘いが始まることが最初からわかっていたら・・・ーいや)
(そのせいで 大勢の人が傷つくとわかっていても・・・それでも僕は母様を守るために同じ選択をしたと思う)
自分は酷い人間だ、アズラクを責められないと。
だからこそ、瀕死の彼にはどうか助かって欲しいと願うのでした。
感想まとめ
ルーイは本当に・・・辛い立場ですね。
母親は人質に、でも守りたかった母親は・・今はもういません。
そして嫁いだ先に兄がやってきてもめ事を起し、戦争に発展。大好きな番はルーイの身の安全を約束し、責任をとって戦場へ。
ルーイ自身は残されて冷遇される(T^T)
でもこれがどん底だといいなぁ。あとはイイ方向へ向かっていけばいいなって思うけど・・ゼスが負傷することもあるんですよね。
なんせ前線へ赴いているのですから。
ただ、この場合はアズラクもどうなっているのかわかりませんし、どの状態になったら闘いが終わるのかも想像つかないです。
ルーイに戦を止める力は本人もいってる通り・・・なさそうですしね。
う~ん(T^T)
この闘いはどう決着がつくのか見物です。まだまだハラハラしそう。
早く次話が読みたいです。扉絵の二人はすごく幸せそうなのにね。。。二人が再会するのはまだまだ先になりそうです。
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